Apple Watchを使って、iPhoneのロックを自動的に解除できることは周知の事実です(とくにマスク着用時に便利)。
しかし、この機能がMacにも何年も前から搭載されていることは、あまり知られていませんね。
ロックが解除されたApple Watchを装着していれば、ボタン1つ触れることなく、Macのユーザーアカウントにサインインすることができます。
MacBookのふたを開ける(またはMacを起動する)だけで、ユーザーアカウントのロックが自動的に解除されますよ。
この機能を使えるMacやApple Watchは?
もちろん、「Apple Watchでロック解除」機能は、すべてのMacで使えるわけではありません。また、対応しているMacでも、いくつかのシステム要件を満たしていなければ使えないのです。
システム要件
必要な設定:
- Macで Wi-FiとBluetoothが有効になっている。
- Apple ID で2ファクタ認証が有効になっている。
- Apple Watchでパスコードを使っている。
また、mid-2013以降にリリースされた、macOS Sierra以上を搭載したMacを使う必要があります。
対応しているかを確かめるには、Appleメニュー>このMacについて>システムレポート>ネットワーク>Wi-Fiと進み、[自動ロック解除:対応]という項目を探してください。
MacでApple Watchのロック解除機能を有効にする方法
この機能は、Macのユーザーアカウントごとに有効にすることができます。
上部メニューバーのAppleアイコンをクリックし、[システム環境設定]を選択。
ここで、[セキュリティとプライバシー]セクションに進みます。[一般]タブから、[Apple Watchを使ってアプリケーションおよびこのMacのロックを解除]オプションをチェック。

Macがシステムパスワードの入力を求めてきます。パスワードを入力して[ロックを解除]ボタンをクリックすると、この機能が有効に。
次回から、Macのロックやロック解除を行う際に、通常のパスワード欄の代わりに「Apple Watchでロック解除中」というテキストが表示されます。

この機能が有効になると、Apple Watchを使ってリクエストを承認したり、アプリにログインすることができるようになります。
ログインを求めれると、Apple Watchにリクエストが表示。Apple Watchのサイドボタンをダブルクリックするだけで、パスワードを入力することなくリクエストを承認できます。