Word文書に挿入した画像は、Word内の機能を使って編集できることを知っていますか?
専門的な画像編集アプリを使いこなす自信がない人でも、手軽に使えるのが魅力です。
文章作成だけではない、意外と多くのことができるWordの画像編集機能から、覚えておくと便利な5つの機能を紹介します。
1. 背景を削除する

写真から被写体だけを切り抜きたいときは、画像を挿入した後に表示される「図の形式」タブで「背景の削除」をクリック。

背景が自動で認識され、削除される部分がピンク色にマークされます。
正しく認識されずに残っている場所があれば、「削除する領域としてマーク」を選び、消したい箇所をクリックすれば削除範囲に加えることが可能。
逆に、残したい部分が削除範囲に入ってしまった場合は、「保持する領域としてマーク」を選んで、戻したい箇所をクリックすればOKです。

Photoshopなどの専用ツールを使った場合に比べると、「ざっくり切り抜いた」という感じにはなりますが、表示を拡大して細かく範囲を指定していけば、ある程度のクオリティに仕上げられます。
書類の隅に小さく画像を入れたいといった程度であれば十分に対応できそうです。
2. 明るさやコントラストを調整

写真の明るさやコントラストなどを調整できます。
「図の形式」タブ内のメニューからも簡単な調整を行えますが、細かく設定したい場合は、「図のスタイル」の右下にある矢印をクリック。
設定ウィンドウが開くので、上に並んだアイコンから、右端の「図」を選びます。
明るさやコントラストの調整のほか、色の鮮やかさや色味を変えたり、透明度を調整したりもできます。
3. フリー素材をすばやく探す
書類の内容に合ったイメージ画像をすばやく入手したい場合に便利なのが、ストック画像を探せる機能。Microsoft 365の新機能として、昨年春から利用可能になったものです。

「挿入」タブの「画像」から「ストック画像」を選びます。
新しいウィンドウで画像の一覧が表示され、キーワードで検索したりカテゴリーから選択したりが可能。

使いたい画像を選択して「挿入」をクリックすれば、文書内にその画像が追加されます。
この機能では、さまざまなポーズの人物の切り抜き画像やアイコン、イラストを探すこともできます。
かつてのOfficeに搭載されていた「クリップアート」に比べてデザインも洗練されているので、使えるシーンは意外と多いのではないでしょうか。
4. ファイルサイズを縮小する
サイズの大きい画像を文書内に挿入した場合、Wordのファイルサイズそのものが大きくなって送受信などに支障をきたすことがあります。

そのようなときは、画像を選択した状態で「図の形式」タブの「図の圧縮」アイコンをクリック。

縮小サイズなどを指定できるウィンドウが表示されるので、目的に応じて選択して「OK」をクリックします。
なお、ここで「この画像だけに適用する」のチェックを外せば、文書内のすべての画像をまとめて縮小することが可能です。
5. 加工した図を単独のファイルとして保存

Wordの機能を使って加工した画像を他の書類でも使いたい場合は、単独の画像ファイルとして保存することができます。
画像を右クリックして「図として保存」をクリック。ファイル形式には、JPEGのほか、PNGやPDFを選ぶこともできます
外部の画像加工アプリに比べると、細かい設定が行えなかったり、機能が限られていたりといった制約はありますが、書類の隅に入れる画像にちょっと手を加える程度なら、これで十分というケースも多いのではないでしょうか。
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