大切な人との別れに向き合うことが、耐えられない人は多いです。だから、曖昧な口実で、関係を続けるのでしょう。

基本的には何となく、もしかしたらあなたのために時間をつくるかもしれないと思わせつつ、結局のところ、実際には決定的に関係を終わらせるのではなく、ゆっくりとフェードアウトすることを望んでいます

これが「フェードアウト」のやり方で、経験したことがあるかもしれません。

音信不通は最悪ですが(音信不通にされた人は辛いでしょうが)、フェードアウトはもっと回りくどい、真綿で首を絞めるような体験になりますよ

フェードアウトとはどういうものか?

浮気相手や、何もない友だちや知り合いでも、連絡を取ろうとしているのに、曖昧な要領を得ない返信しか返ってこないことがあります。カップルの片方だけが、その関係を延命させていることがわかっており、本当の気持ちを伝えようとしていないだけです。

その結果、振られた方は混乱し、すべての兆候を解読し、点と点を結び付けなければならず、最終的に自分が振られたことに気づくことになります

心理学者であり、『The Book of Sacred Baths』の著者で、ポッドキャスト「The Love Psychologist」のホストでもある、Paulette Sherman博士は、フェードアウトという行為に潜んでいるのは、振られる相手に対する敬意の欠如だと、米Lifehackerに語っていますね。

逆に、なぜ違う方法で別れを切り出したほうがいいのかを詳しく書いています。

自分だったらこうして欲しいというやり方で、相手に接したほうがいいです。

詳しく説明しないまでも、合わないし、うまくいかないと思う、と言うことはできます。そうすることで、お互いに前を向いて進むことができます

音信不通やフェードアウトはどちらも対応が難しいのは事実ですが、少なくとも音信不通の場合は、メールや電話にまったく反応がないので明らかです。

一方フェードアウトは、まやかしの希望を持たせることになりますが、その希望は必ず打ち砕かれます。

Shermanは、この2つに関して言うなら、音信不通の方がまだマシだろうと指摘し、以下のように書いていました。

どちらも相手は辛く、困惑します。しかし、強いて選ぶなら音信不通の方が、相手はもう興味がなく、次に進んでいることが、行動で明らかになるでしょう。

真剣な関係でなければ、別れ話をここまで大袈裟にする必要はない、というのがせめてもの救いです。

メールや電話で気持ちを伝えるだけでも十分です。何年にもわたって築き上げた、もっと真剣な深い関係であれば、別れ話は面と向かってするのが当然です

友だち同士でもフェードアウトはあるのか?

フェードアウトは普通の友だち同士の間でも起こります。友だち同士では、関係の脆さや深さが同じレベルなことが多いので、友だちと徐々に疎遠になるのは、もう少しやりやすいかもしれません。

友だちと少し縁遠くなっているなと感じた時に、ちょっとした方法で友だち関係を復活させることも可能です。

良い友だちなら、自分の行動や付き合い方が変わった理由を知ってもらうために、自分の気持ちを伝えることは気まずくもあり、大事なことかもしれません。

一緒に解決する方法があるかもしれないし、友だち付き合いのレベルが変わることに納得してくれるかもしれないし、お互いにその理由を理解できるかもしれません。

友だちの気持ちや意見を予測して恐れるのではなく、正直になるのが一番だとShermanは言っています。

フェードアウトは、恋人と別れるのに決して思いやりのある方法とは言えません友だちとの関係でも同じです