牛乳や卵のことは忘れましょう。
停電になった時に困るのは、冷蔵庫いっぱいの傷みやすい食品です。この記事では、その代わりに備蓄しておくべきものと、停電になる前にどんな計画を立てておくべきかを解説します。
「自分が本当に好きなもの」を買う
ツナ缶が嫌いなら、ツナ缶を備蓄するのはやめましょう(それが文字どおり、お店に残っている唯一のものだったら、話は別ですが)。タンパク質を摂りたいなら、サケや鶏肉、豆類の缶詰でも代わりになります。
「おなかがすいて絶望的な状況の時に、ロウソクの灯の下でこれを食べよう」というアイデアがロマンチックに思えるのは、実際にその状況になっていない時だけです。
買いものをする時は、1回1回の食事を考慮しましょう。缶詰の鶏肉を、何かで巻いて食べるつもりですか? それなら、トルティーヤも買っておいたほうが良いでしょう。
スーパーの棚が空っぽなら、ためらわずに創造性を発揮してください。
ホットドッグ用のパンを使ってピーナッツバターとジャムのサンドイッチを作ってもかまいません。ひどいアイデアだなんて、誰にも言われる筋合いはありません。
傷みにくい食品リスト
- 水(断水のおそれがあるなら、使えるすべての容器に、今すぐ水をためましょう)
- パン、クラッカー、トルティーヤ、バンズなど
- インゲンマメ、ヒヨコマメ、レンズマメなどの豆類の缶詰
- 果物や野菜の缶詰
- ピーナッツバターや同類の食品
- 冷蔵の売り場ではなく、常温の棚で売られている豆乳やアーモンドミルクなどのミルク状の製品(開封後は冷蔵する必要がありますが、それまでは食品棚や倉庫に置いておけます)
- シリアル(調理手段がある場合には、オートミールも可)
- パウチ入りで、1分か2分のレンジ加熱または湯煎で食べられるもの(「調理済み」や「インスタント」と書かれていれば、冷たいままでも食べられます)
- スナックバー、プロテインバー、クリフバーなどバー状の食品
- 購入時に常温の棚で売られているものなら何でも(開封後は、パッケージに「要冷蔵」と書かれているかどうかを確認してください)
冷蔵庫の中の停電になっても大丈夫なもの
冷蔵庫の中には、本当はそこに入れる必要のないものもたくさん入っています。たとえば、ジャムは冷蔵庫に入れたほうが長持ちしますが、室温に置いておいても、食べた人を殺すほど悪くはなりません。
停電がしばらく続いている場合に冷蔵庫から救出できるものを、以下に挙げておきます。
- ハードチーズ
- ジャム、ゼリー、シロップ
- ピーナッツバター
- パンや焼き菓子
- 醤油やビネグレットソースなど、調味料の大半(賞味期限のガイドラインについては、「Still Tasty」をチェックしてください)
- 生の果物と野菜
- バター
米農務省(USDA)は、停電がしばらく続いたあとでも食べられる冷蔵食品のリストを公開しています。
何でも冷凍する
嵐が来る前に、もしもの時に役立つ食品を冷凍庫に詰めておきましょう。
- ボトル入りの水:ほかの食品を冷やしておくための保冷剤になります。
- 肉や残りものなどの、傷みやすい食品:停電から数日経って、まだ部分的に凍っているようなら、ずっと冷蔵保存していた場合と同じように調理して食べられます。
- 部分的に解凍されたら食べるつもりの冷凍食品
家電が動かない場合に備えた計画を練る
停電になったら、ほとんどの家電も使えなくなるはずです。電子レンジや電気コンロは、どうやっても動きません。
停電になっても使えるガスコンロがある場合は、長い着火用ライターがあれば、バーナーに点火できるかもしれません。ですから、今すぐライターを用意しておきましょう。
缶オープナーは電動式ですか? それなら、手動の缶切りを手に入れておきましょう。ホットコーヒーがなければ死んでしまう? それなら、魔法びんを手に入れておきましょう。
停電が心配になった時点ですぐに、魔法びんにいっぱい、コーヒーを淹れるのです。
ベランダや庭があるなら、昔ながらの調理手段、つまり、直火を使う方法を検討してみてください。
プロパンガスか炭を手に入れて、食事のたびにグリルしても良いですし、バックパック旅行の時に使うキャンプ用コンロを引っぱり出してきても良いでしょう。
お湯を沸かすことしかできないとしても、1杯の熱いお茶や温かいラーメンは、非常時のちょっとした贅沢になるはずです。
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Image: Nina P/Reshot
Source: Still Tasty, 米農務省
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]