空港のセキュリティゲートで没収されたものは、その後どうなるのでしょうか?

ペットボトルの水であれば、セキュリティゲートで捨てても構わないと思いますが、もっと高価な、例えば高級ワインや化粧品などの場合はどうでしょう?

取り戻す方法はあるのでしょうか?

TSA(アメリカ合衆国運輸保安庁)の広報Sari Koshetzさんによると、残念ながら、TSAから直接取り戻す方法はありません。セキュリティゲートで没収した物が余りにも多すぎて、返却要求に対応するだけの人員が足りないのだと説明しています。

没収品の行く末

セキュリティゲートに残された所持品の行く末は、次の3つのうちのどれかです。

まず最初は、当たり前ですがゴミ箱行きです。例えば、液体は一も二もなく捨てられます。TSAはその液体に何らかの不正や手が加えられているかを調べる手段がありません。

次に、USA Todayによれば、所持品は地元のチャリティや非営利団体に寄付されることもあるのだそう。

最後に、物にもよりますが、所持品は新たな持ち主を見つけるかもしれません。Koshetzさんによると、TSAの管理下にある空港は、各州の遺失物の業者と提携しており、旅行者から没収した特定のアイテムは誰かが購入できるよう市場に出されます。

TSAから直接取り戻すことはできないかもしれませんが、うまくいけば没収された州の遺失物のオンライン検索で見つけて、失くしたものを買い戻すことができるかもしれません(検索して見つけるだけでもかなりの労力が要ると思いますが)。

私たちが「捨てる」という選択肢をとっているだけ?

Koshetzさんによると、TSAは旅行者のバッグから取り出す行為を「没収」とは言っておらず、完全に捨てられる前にいくつかの選択肢があります(それが銃、危険物ではないと仮定します)。

持ち込みが禁止されている物(ナイフ、サイズ超過の液体、メリケンサックなど)をセキュリティゲートやTSAのチェックポイントに持ってきた場合、その人が地元の人間であれば、自分の車にそれを置きに行ったり、航空会社のチェックインカウンターに戻ったり、捨てたりすることができます。

その場に置いていくという選択をした場合は、捨てられる可能性があります。

セキュリティゲートを通過する時に、スマホやノートパソコンのような物をうっかり忘れてしまった場合は、TSAはそこまで厳しくありません。

一般的に、フライト当日から30日間は遺失物を取り戻すことができます。忘れてきた空港に連絡をして、遺失物の担当部署に問い合せをしましょう。

もしくは、紛失した物の行方を知っていそうなTSAの担当者を教えてもらえるよう頼みましょう。

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Image: Shutterstock

Source: USA Today, Travel Leisure

Josh Ocampo - Lifehacker US[原文