最近はずいぶん技術も進化し、Gmail Labでは「送信取り消し」や「酒気帯びテスト」なんていう機能も生まれていますが、それだけメールにまつわる誤解や行き違いで悩む人々が世界中にいるという証なのかもしれません。
とはいえ、本来、一度言葉にしてしまったことを取り消すことはできませんね。米ブログメディア「Harvard Business Blog」では、フェイストゥフェイスの会話や電話などのリアルなコミュニケーションで「やっちゃった...凹」なんてことにならないためのコツを紹介しています。ポイントは行動に移す前に脳に少し時間を与えることなのだとか。
この記事によると、まずは大切なのは、Gmailの取り消し機能やメールアプリの送信中止のような都合のよい機能は実生活には存在しないことを認識することだそう。思いついたことをそのまま口にするのではなく、話す前に考えるという基本的なことを改めて実践することが不可欠だそうです。
では、具体的には、どうすればよいのでしょう?
誰かと争っているとき、実はもうひとつの戦いが起こっているそうです。それは脳の前部前頭葉あたりで行われている自分と自分との戦い。「コイツ、マジでぶん殴ってやる」という自分と「いやいやそれはまずいでしょう。相手はお客さんなんだから」という自分が戦っているのです。米コロンビア大学のJosh Gordon准教授によると、ここでポイントになるのは認知コントロールだそう。深呼吸し、たった数秒でも自分の感情をコントロールする時間を脳に与えると効果的のようです。
感情にまかせて拙速な行動に出てしまったことで、せっかくの信頼関係や友情にヒビが入ってしまうのは残念ですね。このコツを参考に、ムカっときたら心の(もしくは脳)の「Undo」ボタンをクリックすることを心がけてみてくださいね。
Undo Send in Real Life [Harvard Business Blog]
Azadeh Ensha(原文/松岡由希子)