使いやすく値段も手頃でコスパが高い超音波式加湿器。デザイン性に優れたモデルが多いことに加え、サイズもコンパクトで置き場所の幅が広がる点から、注目を集めています。

しかし、超音波式加湿器はタンクの水をそのまま空気中に放出する仕組みのため、お手入れを怠ってしまうと雑菌を空気中に広げてしまうといったデメリットもあります。ただ、この問題に関しては、除菌付きモデルである程度カバーできるほか、カンタンなお手入れ方法をあらかじめ理解することで、問題の解決が可能です。

今回は、家電ライターとしてご活躍中の秋葉けんたさんにご協力いただき、超音波式加湿器の仕組みや具体的なお手入れ方法、人気の超音波加湿器について解説しています。おうちにぴったりの加湿器選びにお役立てください。

なお、以下の表示価格は変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。


■監修者


kentaakiba

秋葉けんたさん:編集プロダクションマイカに所属。雑誌や専門誌のライターとして活躍。 家電やIT全般の執筆を得意とし、書籍、新聞、業界誌やWebコンテンツ、オウンドメディアなど多方面にコンテンツを提供。

超音波式加湿器とは?

超音波式加湿器の仕組みについて

超音波加湿器は、他の加湿器のように水を加熱し、蒸気を発生させるのではなく、超音波によって水を振動させ、小さな粒にした上で空気中に放出する方式です。主なメリット・デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。


メリット デメリット
・ヒーターやファンがなく、本体価格が安い
・消費電力が低く、電気代が安い
・構造上、コンパクトにつくれるため設計の自由度が高く、インテリアになるようなおしゃれなモデルが多い
・運転音が静かなモデルが多い
・フィルター交換不要、丸洗いできるモデルもある
・煮沸しないため、カビや雑菌が発生しやすい。定期的にお手入れが必要(ただし、除菌つきモデルでカバーすることができる)
・デザイン重視で給水しにくいモデルがあるので注意。

超音波式加湿器のお手入れ方法

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Image: Shutterstock

超音波式加湿器の場合、他の加湿器のような加熱工程がありません。そのため、タンク内で雑菌やカビが発生しやすい傾向があります。お手入れを行わずにそのまま放置していた場合、水の粒子とともに空気中に雑菌やカビを放出してしまうことになってしまうのです。

したがって、超音波式加湿器を利用する場合、基本的にお手入れは毎日必要と考えたほうが良いでしょう。まず、タンクの水は必ず毎日取り替える必要があります。前日の水をそのまま使うのは、絶対にNGです。

また、水を替える際には、タンク内を数回振り洗いします。本体に残っている水も捨て、捨てきれない水は拭き取ります。内部の汚れを落とす際には、古い歯ブラシやスポンジなどがあると便利です。最後に、やわらかい布で全体を拭いたらお手入れ終了です。

ただし、上記のお手入れはあくまで基本的なものとなります。お手入れの手間を少しでも減らしたい場合は、除菌、抗菌機能付きモデルを選ぶと良いでしょう。ただし、全くお手入れをしなくて良いというわけではありませんのでご注意ください。

超音波式加湿器の選び方

超音波加湿器を選ぶ際には、家族構成や用途に合わせて選ぶと効果的です。ポイントごとの選び方についてまとめました。

使用場所と適用床畳数で選ぶ

超音波式加湿器には、コンパクトかつおしゃれなモデルが多く、子ども部屋や書斎、デスク周りなどの小さめスペースの加湿に適しています。USB電源で使えるタイプもあるため、オフィスや旅行など持ち運びにも便利です。

ただし、デザイン性やコンパクトさを優先したタイプが多いため、容量は少なめです。10畳以上の広い部屋にて単独で使用したい場合は、加湿量や搭載機能の少なさから超音波加湿器はおすすめできません。もしも広い部屋で使いたい場合は、別にメインの加湿器を用意した上で、サブ機として選ぶと、能力を発揮してくれます。


<目安となる部屋の広さと加湿能力の関係>

木造和室(単位:畳) プレハブ洋室(単位:畳) 定格加湿能力(mL/h)
5 8 300
7 11 400
8.5 14 500
10 17 600
12 19 700
13.5 22 800
15 25 900
17 28 1,000

※一戸建て住宅(木造)和室、一戸建て住宅(プレハブ)洋室を基準。

参考:一般社団法人 日本電機工業会規格「JEM1426」 適用床面積目安表

その他便利な機能で選ぶ

超音波式加湿器にも、さまざまな機能が付いています。中でも注目したいのは、超音波式加湿器の最大のデメリットである、お手入れのしにくさや衛生的な環境を保つことの難しさをカバーしてくれる機能です。お手入れの負担を減らしたいという方は、除菌機能搭載モデルや掃除しやすいモデルを選んでみましょう。

除菌機能 UVライトなどによりタンクを除菌する機能を搭載したタイプ。お手入れの手間が大幅に削減できる。
抗菌仕様 抗菌カートリッジなど、タンク内の水を清潔に保ってくれる仕様。お手入れの手間の削減が可能。(ただし、抗菌カートリッジには使用期限があるため、利用の際には注意が必要)
LEDライト付き デザイン性の高い超音波式加湿器には、LEDライト付きが多い。多いものでは7色に光るモデルなども。寝室などで使うなら特におすすめの機能。
タイマー機能 タイマーにより、好きな時間にスイッチのオン・オフが可能。湿気がこもりやすい部屋で就寝している方は、数時間後にタイマーが切れる設定にすることで、過加湿を防げる。
アロマ対応 加熱しない超音波式加湿器の多くの商品がアロマディフューザーとしても対応。タンクに水を入れ、直接垂らすタイプの場合は、水溶性アルマオイル」を選ぶことで、タンク内への成分の付着や故障を減らすことができる。または、「精油ポケット」「アロマトレー」など、タンク内ではなく別の場所にアロマを垂らすタイプを選ぶとより安心。(ただし、どちらのタイプもお手入れは必須)
USB電源対応 コンセントのない場所でも利用できる点が大きなメリット。本体自体がコンパクトなため、旅行や出張、オフィスでの利用など持ち運びを想定した場合にも便利。
Bluetooth機能 スマホとペアリングさせることで、スピーカーとしての使用が可能なモデルも発売されている。うるおいと好きな音楽を聴くことによりリラックス効果の両方が得られる。

<番外>ペットボトル対応モデル

加湿器のタンクの代わりに水を入れたペットボトルが使えるモデル。USB電源対応のモデルであれば、パソコン作業をしながらラクラク加湿。モバイルバッテリーに接続すれば、車を運転中に車内を加湿することができます。

またペットボトル対応タイプは、コンパクトな形状が多いため、場所を取りません。外出が多い人は、本体さえ持ち運べば、出先で水のペットボトルを購入すれば良いだけ。重い荷物を運ぶ手間もありません。また、タンクのお手入れが不要なため、常に衛生的に利用することができます。

超音波式 加湿器おすすめ7選

「適応畳数ごとのおすすめ」「ペットボトルが使用できるタイプ」「高機能なタイプ」について、紹介いたします。

デスク、ベッドサイド、車内用におすすめの加湿器

●エレコム HCE-HU1905

直径約68mmと、車内のドリンクホルダーにも入るほど省スペースの加湿器です。USB給電のため、室内・車内など使用場所を選びません。7色にグラデーションするLEDライトはリラックス効果も抜群。フタと本体をロックさせる機能がついているため、転倒による水のこぼれを防ぐことができます。車内やベッドサイドでの利用も安心です。

サイズ 約Φ68×H157mm
重さ 約150g
適応畳数 -
連続加湿時間 -
加湿能力 ★ 最大50ml/h
タンク容量 約350ml
消費電力 約2.6W
アロマ対応 非対応

「木造和室約6畳、プレハブ洋室約10畳」の広さにおすすめの加湿器

●シロカ SD-C113

丸く愛らしいフォルムが目を惹くデザイン性の高さが特徴の加湿器です。5Lのタンク容量が、給水の負担を大幅に削減してくれます。12時間の連続加湿ができるため、常に部屋のうるおいをキープ。持ち運ぶ際にも便利な取っ手が付いています。

サイズ 幅23×奥行23×高さ30cm
重さ 1.3kg(満水時:6.3kg)
適応畳数 木造和室:6畳 プレハブ洋室:10畳
連続加湿時間 12時間
加湿能力 ★★ 1時間当たり最大350ml
タンク容量 5L
消費電力 30W
アロマ対応 非対応

「木造和室約8.5畳、プレハブ洋室約14畳」の広さにおすすめの加湿器

●ブルーノ大容量超音波加湿器 JET MIST

ミストの強さは4段階。ジェットモードを搭載しているため、素早く加湿したいときにも力を発揮してくれます。4Lの大型タンクには、直接水を注ぐことができるため、給水の手間を大幅に削減。最大20時間の連続加湿が可能なため、水を注ぐのはおよそ1日1回でOKです。 気になるお手入れは、毎日水タンクの振り洗いを2〜3回。本体外側、振動子、水そう部の中は、月に1回行う必要があります。

サイズ W304mm×H333mm×D304mm
重さ 3180g
適応畳数 木造和室約8.5畳、プレハブ洋室約14畳
連続加湿時間 約20時間(最大)
加湿能力 ★★★ ジェットモード:加湿量800ml/h 10分間運転
タンク容量 約4L
消費電力 -
アロマ対応 非対応

ペットボトルが使用できる、おすすめの加湿器

●エレコム HCE-HU1904シリーズ

ペットボトルやコップをすぐに加湿器にできるスティックタイプの加湿器です。加湿能力自体は30ml/hと決して高くはありませんが、デスク周りなどのサブアイテムとして使うには問題なし。USBポートからの給電式のため、パソコンやモバイルバッテリーからも給電が可能です。 また、7色のグラデーションに変化するLEDライトはリラックス効果も抜群。ボトル転倒時の水こぼれを防ぐボトルキャップやオフタイマーなどの機能も豊富です。

サイズ 約φ42mm×H255mm(延長パイプ組立時)
重さ 約35g
適応畳数 -
連続加湿時間 -
加湿能力 ★ 最大30ml/h
タンク容量 タンクなし
消費電力 約1.6W
アロマ対応 非対応


●山善 KP-C056

市販のペットボトルを挿すだけでカンタンに加湿できるモデルです。コンパクトな本体サイズはデスクにも設置可能。アロマオイルケース付きのため、自分好みのアロマオイルを用意して、香りを楽しむことができます。

サイズ 幅11.5×奥行17×高さ20cm
重さ 重量0.7kg
適応畳数 木造約3畳・プレハブ約6畳
連続加湿時間 約2.5時間(500mlペットボトル使用時)
加湿能力 ★★ 最大加湿量:200ml/h
タンク容量 市販のペットボトル500mlまで
消費電力 150W 約4.1円
アロマ対応 対応 アロマオイルケース付き

高機能(除菌機能つき)でおすすめの加湿器

●アイリスオーヤマ UHM-280B

カラバリはピンク、ブルー、ホワイト、ブラウンの4色。デザインもかわいく、LEDライト搭載でとてもおしゃれです。凹凸がないタッチセンサーを搭載しているため、表面もスッキリしています。

また、単にかわいいだけではなく、11時間連続運転が可能である点も特徴のひとつです。タンク内の水を清潔に保ち、菌の繁殖を抑える抗菌ビーズ仕様もあるので、衛生面においても安心ですね。

サイズ 17.5 x 17.5 x 35.3 cm
重さ 1.3kg
適応畳数 木造和室4.5畳 プレハブ洋室7.5畳
連続加湿時間 約11時間
加湿能力 ★★ 280ml/h
タンク容量 3.0L
消費電力 強22w 中18w 弱14w
アロマ対応 非対応


●山善 MZ-J15

上部から直接給水できる加湿器です。インテリアの邪魔にならないデザインは、置き場所を問いません。

ワンボタンで湿度を45~60%に自動コントロールしてくれる操作性の高さは、大きな特徴のひとつです。また、銀イオン抗菌クリーンカートリッジ付きでお手入れの負担を軽減してくれます。

サイズ 幅17×奥行17×高さ26.5cm
重さ 1.5kg
適応畳数 木造約4畳/プレハブ約7畳
連続加湿時間 -
加湿能力 ★★ (強)250ml/h、(中)150ml/h、(弱)80ml/h
タンク容量 約1.5L
消費電力 20W
アロマ対応 なし


●シロカ SD-C113

群を抜くデザイン性の高さが特徴の加湿器です。タンク容量はたっぷり5Lで、1日1回の給水でOK。複数の部屋を移動させたいときにも便利な取っ手付きです。

加湿量は無段階調整できるため、好みに合わせて設定可能です。さらに、吹き出し口の角度も360度変更できるため、置き場所の幅が大きく広がります。水タンクは安心の抗菌仕様です。

サイズ 幅23×奥行23×高さ30cm
重さ 1.3kg(満水時:6.3kg)
適応畳数 木造和室:6畳 プレハブ洋室:10畳
連続加湿時間 12時間
加湿能力 ★★ 1時間当たり最大350ml
タンク容量 5L
消費電力 30W
アロマ対応 非対応

まとめ

本体価格や消費電力が低く、デザイン性の高さが特徴の超音波加湿器。各メーカーとも、デザインにも力を入れていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。その一方で、衛生面に関する不安の声も少なくありません。

今回は、その不安を解消できるよう、具体的なお手入れ方法や抗菌機能に力を入れているアイテムについてご紹介しました。あなたのおうちのニーズに合わせた加湿器を見つけるお手伝いができましたら幸いです。

Image: Shutterstock

Source: Amazon

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