以前、ライフハッカー[日本版]でも取り上げた、おつりで投資ができるサービス「トラノコ」。クレカや電子マネーで決済した金額のお釣り相当額を、最低5円から投資に回せるというものです。
本日、そのトラノコを運営するトラノテックと航空会社のANAは、ANAのマイルをトラノコの投資にまわせる日本初のサービス「マイルで投資」を発表しました。今後、月1,000マイル(500円分 換算率50%)を上限に、マイルを投資に回せるようになります。
少額マイルを資産形成に使える画期的なサービス

少額投資のサービスの中にはポイントを使った投資もありますが、マイルの場合、ポイントサイトを経由して投資するというものでした。つまり、マイルで直接投資ができるサービスは、「マイルで投資」が日本初の取り組みというわけです。
しかし、なぜ「マイルで投資」が歓迎されるサービスなのか? それは、全国に3100万人いるANA マイレージクラブの会員にとって、利用用途が広がることは明らかにプラスだからです。交換先が増えるのは、会員からすればメリットしかありません。
また、ANA マイレージクラブを運営するANA X 株式会社の稲⽥剛社長は、次の通り述べています。
毎年多くの⼈々がビジネスやレジャーで⾶⾏機に乗り、航空マイルを貯めている今⽇、ANA マイレージクラブのご利⽤の皆様に画期的な「マイルで投資」サービスを提供できることを誠に嬉しく思います。有効期限が近いのに特典航空券と交換するには少し⾜らない場合など、マイルを気軽に資産形成にご利⽤いただければと考えています。
とても残念なことに、マイルには期限があります。いつか必ず、その日は訪れるのです。そんな時、マイルで投資を利用すれば、消えるはずだったマイルがお金を生み出してくれるように。消えるはずだったマイルなら、投資で有効活用したほうがいいに決まっていますよね。資産形成の新しい形が生まれたような、気がしてなりません。
投資へのハードルが非常に低い
しかも、現金ではなく少額のマイルで始められ、投資へのハードルが非常に低いのもポイントです。数万円の現金を失うのは、誰でも抵抗があるもの。でも、マイルなら? 株価が落ちても、手元の現金が減るわけではありません。
このサービスは、投資への抵抗があったとしても、「マイルならやってみようかな」という気持ちにさせてくれます。投資に興味があるけど、なかなか始められないという人にとっては、「マイルで投資」は投資のゲートウェイになりそうです。
「マイルで投資」の使い方
すでにトラノコユーザーの方は、アプリのアップデートで使用できるようになります。アップデートを完了したら次の手順で、マイルで投資の設定を進めてください。まだトラノコユーザーではない方は、まずは登録を。
1. ログインしメニュー画面を開く
2. おつり投資の追加画面で、「マイルで投資」を選ぶ

3. ANAを選択

4. IDを入力し連携

5. 連携に同意後、投資画面へ。1,000マイルを投資可能。

今後のさらなる取り組みに期待

月1,000マイルという制限や50%という換算率は改善を期待したいところですが、サービスはまだ始まったばかり。「投資条件等は、今後さらに改善していく予定です」とのこと。
もしかしたら、マイル以外にもほかのポイントサービスと連携が始まったりする可能性もあるのでしょうか? 投資の未来が楽しみになりますね。
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Image: トラノコ