子どものころから、「将来はどんな仕事がしたい?」と聞かれるのは、一生同じ仕事をするという思い込みがあるからではないでしょうか。でも、現実はもっと複雑です。
ひと昔前の世代と違って、高校や大学を卒業して新卒で就いた仕事を定年まで続ける人は多くありません。今は各人が自分の「キャリアパス」を見つけて生きていくことが奨励される時代です。
では、どうしたら自分に適した「キャリアパス」を見つけられるのでしょうか。
1. 自分がワクワク、イキイキすることは何か考える
誰でも自分のキャリアを愛してエンジョイしたいと思っています(仕事の話をすると気が滅入るようなら、間違った道を歩んでいるのかもしれません)。
キャリアに満足するためには、「好きでたまらない」という気持ちがあることは、十分条件ではありませんが、必要条件だと言う人が多いです。
辛いときも、情熱があれば乗り越えていけるからです。ノーギャラでもやりたいと思える仕事があるか自問してみましょう。
2. 得意なことを考える

具体的にこれと言って情熱を感じるキャリアがない。あるいは、「複数の分野に興味があって決められない」というときは、自分の性格を考慮しながら、既に身に着けているスキルを中心に考えてみましょう。
迷いがあるときは、「好きなことでなく自分の性格に向いていて得意なことを仕事にしなさい」というアドバイスも参考にしてください。
3. 適正テストを受ける
自分は何が得意か、何に興味があるかよくわからないときは、大学や高校でキャリア・アセスメント・テストを受けると、適正分野を絞りやすくなります。
そういうテストを受けて久しいなら、別の適正テストもあります。
ラスムーセン大学のこのテスト(英語)は、スキルや興味を自己申告するとそれにマッチする職業をはじき出してくれます(給料と職業の相関関係チャートも提供しています)。
プログラマーになりたいなら、Switchがその人の好みに基づいてプログラマーのキャリアを推薦してくれます。
このアセスメントテストで、モチベーションにフォーカスしたキャリアを見つけることもできます。ただし、こうした適正テストは、キャリアパスを探す参考にはなっても、万能ではないことをお忘れなく。
4. インターンを体験してみる

給料にこだわらなくていいなら、興味のある仕事ができる職場で、フルタイムで就職する前にインターンをしてみるのも手です(特に未経験の職種の場合はおすすめです)。
結果的に就職に結びつかなかったり自分に向かないキャリアだとわかっても、インターンをすることで人脈が広がるので、将来の就職に役立ったりアドバイスをもらえることもあり得ます(インターンで入ってもお茶くみ程度の仕事になるとは限りません。Googleのインターンになるのは競争率が高いのですが、実際の仕事をさせてもらえます)。
5. メンターを見つける
キャリアの発展を助け、同じ業界の人間だからこそできるアドバイスをしてくれるメンターを持つと、正しいキャリアパスを歩むときの助けになります。
メンターになってもらうお願いの仕方はこちらの過去記事を参考にしてください。
メンターになってくれる人を見つけたら、メンターが提供してくれるものは、アドバイスだろうと人脈だろうと業界に関する質問への回答だろうと何でも活用しましょう。
興味があるキャリアがあるなら、その仕事に携わっている会社か人材に依頼して、何日か仕事を見せてもらえば、実情を把握できます。
6. 希少価値があるキャリアを探す

医師、弁護士、教師、コンピューターエンジニア、警官、商店のオーナーなどの一般的な職業にピンとこないなら、労働統計局の職業ハンドブックを見れば、思いもよらない職業が見つかるかもしれません。
MoneyWiseは、おもちゃのクリエイターや一般消費者を装って店の接客態度や店内環境を評価するミステリーショッパーなど高収入な41の憧れの仕事を紹介しています。
Thrillistは、高級ベッド試用者など17の職種を紹介しており、Chronもいくつか紹介しています。
7. 多業界の人たちから話を聞く
新しいキャリアを見つけたいときは、いろいろな人たちに仕事の話を聞いてみるのが一番かもしれません。
もちろん、1つの業界に限らず、さまざまな業界で働く人たちに話を聞くことが前提です。
LinkedInのネットワークは仕事情報を発掘するのに適しています(他のソーシャルメディアのサイトもいいと思いますが、特に仕事探しならLinkedInがおすすめです)。
8. 才能+情熱+価値観の公式を使う
自分に最適のキャリアは、才能+情熱+価値観の公式に当てはまることが多いものです。
自分の強みと情熱を感じられることは何かを考え、さらに、これだけは妥協できないという自分の価値観も考えましょう。
9. キャリアプランを作る
ほとんどのことがそうですが、キャリアも目標とその達成プランを立てるとうまくいきます。たとえば、ライターになりたいと思ったら、文筆の世界ではライターから昇格すると編集者になります。
でも編集が本当にやりたい仕事でなければ、もしかしたら編集者からレストランのオーナーに転身したくなるかもしれません(どうしたらここまで転身できるかよくわかりませんが)。
自分が進みたい道の地図を作り、4つのフェーズを考慮しながら、具体的なマイルストンを配置しましょう。
10. キャリアは一直線の道でなく紆余曲折があるもの

もちろん、ここでご紹介したプランやアイデアは不変のものではありません。
また、あるキャリアを大いにワクワクしながら初めても、そのうちにやる気を失うかもしれません。
そうなったら、またやる気を出す方法があります。
何よりも、キャリアは短距離走でなくマラソンであり、道中は紆余曲折が多く、経験をフル活用しながら進み続けるものです。
そんなふうにいろいろと苦労をしても最後はこのキャリアで良かったと思えるといいですね。
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Photo: Brendan Church/Unsplash
Melanie Pinola – Lifehacker US[原文]