親になるといろいろ心配ごとが増えますが、やはり一番気になるのは子どもの幸せではないでしょうか。

しかし、どうしたら子どもの幸福度をあげられるのでしょうか?

ここでは幸福度が高いと言われているオランダの子どもを例に、その理由を紐解いていきます。

幸福度が高いオランダの子ども達

イギリスのThe Guardian紙によると、「オランダの10代の幸福度はかなり高い」ようです。

オランダの11歳、13歳、15歳を対象にした調査では、10段階で幸せ度が6以上という男子が94パーセント、女子は84パーセントから92パーセントがそう答えました。

またオランダのInstitute for Social Researchによると、「2013年からティーンの暮らしに対する満足度は下がっていない」そうです。

子どもたちがそう答える理由をまとめると、「朝食をきちんと食べる」「自転車通学といった健康的なライフスタイルをおくっている」「いじめが少ない学校生活」「先生や友人の理解」などもあり、「何かあれば相談できるという親子関係」も挙げられています。

子どもたちが幸せな理由

興味深い研究があります。幸せについての研究結果を掲載しているサイトWorld Database of Happinessのディレクターであるヴィーンホーバン教授は、「ヨーロッパのほかの国と比べて、オランダの子どもたちは従順さよりも自主性を育むことにフォーカスしている」と語っています。

先生や親からの干渉やコントロールはほどほどなのだとか。確かに、すべて親やまわりの人がすべて決めていたら、子どもは自分が本当にしたいことができません。

大人が子どものためを思って勝手に決めてしまいがちですが、まずは子どもの意見を聞きましょう。そして子どもの自主性を尊重してあげてください。

同年代の子を持つ親として、反省しつつ興味深々で記事を読みました。

比較するとアメリカの中高生は意外と自由がないかも

わたしは今のところアメリカでしか子育ての経験がないので、どうしてもアメリカの同世代と比べてしまいます。

オランダの子どもたちは肥満度が低く、学業のプレッシャーもそれほどではないということで、アメリカの中高生とは正反対のようです。日本から見ればアメリカのティーンには自由が多いように見えるかもしれません。

でも、実際には、高校も義務教育であり、車がないと出かけられない環境が多いので、子どもたちだけで安心して出かけたりできる範囲も時間も限られています。

また、大学進学で親元を離れて寮生活になったり、生活環境が変わったりすることで、大学生活に適応できずに太ってしまったり休学したりする例を見てきました。

自分のことは自分で決めるようサポートする

子どもの自主性を尊重しているオランダでは、親がつかず離れず見守る環境のなかで、ティーンが自分で決めて行動する機会が多くあるようです。

でも、ティーンの自主性を尊重するのは難しく、ついつい口出ししたくなってしまうもの。しかし、そこはグッと我慢をして自主性を尊重してあげましょう。結局それが、子どもの幸せにつながるのですから。

子どもがしたいことより、自分に必要なことを優先すべきシンプルな理由

子どもがしたいことより、自分に必要なことを優先すべきシンプルな理由


Image: FamVeld/Shutterstock.com

Source: The Guardian, World Database of Happiness