こんなことを書かなければならないことに驚いていますが、これは友だちやルームメイトがデジタル系の問題を抱えて私のところに来た時に、いつも最初に頭に浮かぶことです。

ライフハッカー[日本版]読者なら、おそらく予測できると思いますが、答えは「再起動した?」です。より明確に伝えなければならないとしたら、「電源を落として、もう一度入れ直した?」とも言えるでしょう。

私が機嫌が悪いように思えるかもしれませんが、このアドバイスはソフトウェアやハードウェアに問題があった時に、私が最初にやることです。

問題のあるデバイスの電源を落とし、数秒間待ってから、もう一度電源を入れて、問題が解決しているかどうか確認します。

なぜ再起動するべきか?

なぜ再起動にそんなに効果があるかというと、デバイスをリセットすると、ソフトウェアも文字通りリセットされるからです。

突拍子もない一時的な変更をしていたり、あなたや他の外部の要因のせいでソフトウェアがおかしなことになっていたりしても、その状態は消えます。電源を落としたら、デバイスのメモリには何も残りません。

基本的に、デバイスの接続はすべてリセットされるので、以前の通常の状態で動作するようになるはずです。

複雑なデバイス(ノートパソコンなど)に比べて、簡単なデバイス(ネットワークスイッチなど)のほうが特にそうです。

コンピュータサイエンスの講師Rob Milesは、2016年の記事でこのように書いています。

パソコンにタスクを与え過ぎて動作しなくなった場合(もしくは、ソフトウェアの開発者が予測しないような物理的な何かが起こった場合)、メモリでタスクが詰まっています。

コンピュータ科学者は、タスクBが何かをするためにタスクAが待っている時に、タスクBはタスクAが何かをするのを待っており、双方が行き詰まる原因となっている状態を“デッドロック”と言います。

さらに、タスクを処理しながら、パソコンのメモリのようなリソースを何度も何度もフェッチしたり使ったりしていると、リソースが断片化し、管理することが難しくなります。

散らかった寝室の中では物を探すのが難しいような状態です(親が散らかった部屋を片付けろと大騒ぎする理由と同じです)。

再起動することで、不安定になっていたハードウェアによる問題は一時的に解決するかもしれません(特に、パソコンの部品が熱くなって問題が起こっていた場合は)。

最近のOSは、行き詰まった処理を見つけて取り除くのが非常にうまく、整然と処理し続けられるように動作しますが、それでもパソコンを再起動するのが一番いい状態に行ってしまうこともあります。

再起動はあらゆるタスクを削除し、まっさらな状態の再スタートです。

パソコンだけ再起動してもだめ?

もちろん、どんなトラブルシューティングとも同じように、再起動にもいくつか注意事項があります。問題によっては、1つ以上のデバイスを再起動する必要があるかもしれません。

例えば、インターネット接続が切れたせいで、Windows 10のタスクバーにネットワーク接続エラーのアイコンが表示された場合、パソコン、ケーブルモデム、ルーター、ノートパソコンの一番近くの無線LAN中継機など、再起動したほうがいいデバイスはいくつかあります。

トラブルシューティングとしてデバイスを再起動する場合は、ただ壁からコンセントを引っこ抜いて、挿し直すのではなく、「システム終了」や「再起動」などデバイスが提供するコマンドで電源を落とすようにしてください。

ネットワークスイッチやWiFiルーターのように、再起動のやり方が大した問題ではないデバイスもありますが、ネットワークに接続したストレージデバイスなどでは大きな問題になることがあります。

可能であれば、常にデバイスのインターフェイスを使って電源を落としましょう。

私がやっている再起動の手順

また、米Lifehackerでは以前も紹介したように、デバイスの再起動は、電源を落として、もう一度入れ直すのとまったく同じではないこともあります。

普通は再起動でいいのですが、Windowsのような煩雑なデバイスを使っている場合、システムをスリープ状態にするのではなく、確実に再起動するようにしてください。

デバイスを再起動したけれど、本当に再起動になっているのか不確かな場合は、デバイスの電源を完全に落とし、コンセントを抜いて(可能であれば)、数分待ってから、コンセントを挿し直し、電源を入れ直しましょう。

トラブルシューティングとしてデバイスを再起動する場合は、順番も大事です。例えば、インターネット接続に問題がある場合、私は大抵デスクトップパソコンの再起動から始めます。

それから、ネットワークスイッチを再起動。

次にルーターの設定で電源を落とし、それからデスクトップパソコンが接続しているメッシュWiFiをオフにします(私はデスクトップパソコンをEthernet経由でメッシュWiFiに接続しており、アクセスポイントは私の大元のルーターにワイヤレスで接続しています)。

大元のルーターがオンラインになるまで少し待ってから、メッシュWiFiの電源を入れ、最後にパソコンの電源を入れて、問題が解決しているかを確認します。

解決していない場合は、ケーブルモデムの設定に行って、再起動。それでも問題が解決しない場合は、自分が本当にやるべきことはやったと感じるまで、このプロセスを2〜3回繰り返します。

以上のように、どのような問題を抱えているかによって、また使っているデバイスによって、電源を落として、電源を入れ直すのにもコツがあります。

ともかく、何かデジタルや技術的な問題が起こった場合はいつでも、私が最初に’やるのは再起動です。

ただし、ハードドライブがカチカチとか、ギシギシというような変な音を出している場合は除きます(その時はなる早でデータをコピーしましょう)。

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Image: Alex Brylov/Shutterstock.com

Source: YouTube, The Conversation

David Murphy - Lifehacker US[原文