拡散されそうな動画が撮れそうな決定的瞬間が目の前で起きていたら、ぐずぐずしている暇はありません。さっそく撮影開始です。
スマホで動画を撮影する方法は誰もが知っています。
「カメラ」アプリを開いて「ビデオ」モードに切り替え、 赤い録画ボタンを押せば、録画が始まります。高画質で録画する方法を知っている人もいることでしょう。
けれども、決定的瞬間が訪れたら、ボタンやメニューを悠長にいじってなんていられません。だからこそ、iPhoneにもAndroidスマホにも、先に「ビデオ」モードに切り替えなくても「写真」モードから瞬時に動画を撮影できるオプションが用意されているのです。
iPhoneのこの機能は「QuickTake」という正式名称で呼ばれており、iPhone XS以降のモデルで利用できます。
Androidスマホに関しては、どのモデルがこうした動画撮影機能をサポートしているのか不明ですが、最新のAndroid12ベータ版をインストールした私のPixel 4では利用できます。
iPhoneとAndroidスマホで「写真」モードから動画をクイック撮影する方法
やり方は簡単です。「カメラ」アプリを開いたら、シャッターボタンを長押しするか、音量ボタンのどちらかを長押しするだけです。
この操作を行うと、シャッターボタンが赤い録画ボタンへと変わり、写真ではなく、動画の撮影が開始されます。
この機能にはオプションがいくつかあります。
画面に指を乗せた状態で上にスワイプすると、被写体を拡大できます。反対に、下にスワイプすると、縮小できます。「Snapchat」などのアプリでも、この操作で同じように拡大・縮小できます。
録画ボタンをずっと押しっぱなしにするのがイヤなら、画面上のロックアイコンをスワイプオーバーしましょう。Androidスマホの場合、このアイコンは録画ボタンの左に表示されます。iPhoneの場合は、右に表示されます。
ただし、iPhoneで音量ボタンを使用している場合は、これらの機能はどれも使えませんので、ご注意ください。録画をやめるのも簡単です。
シャッターボタンまたは音量ボタンから指を離すだけです。
クイック撮影≠最高画質の録画
クイック撮影の唯一の注意点は、お使いのスマホのフル解像度で動画を撮影できるわけではないことです。
iPhoneの「QuickTake」を使った場合、以前は1080p(30fps)の動画しか撮影できませんでしたが、現在は1440pにまで上げられているようです。
それに対してAndroidスマホの場合、最高画質の4Kからほど遠い、768pの動画しか撮影できません。
なので、この機能を使うのは、時間に余裕があるときではなく、急いで何かを録画しなければならないときに限ったほうがいいでしょう。
ほかの方法で動画をすばやく撮影
必ずしもQuickTakeなどの機能に頼らなくても、カメラをすばやくビデオに切り替えられます。
スマホのホーム画面の「カメラ」アイコンを長押しし、Androidスマホなら動画を撮影するを、iPhoneならビデオ撮影を選んでください。すると、「カメラ」アプリが「写真」モードではなく「ビデオ」モードで起動するので、すぐに録画できます。
iPhoneの場合、次に「カメラ」アプリを起動したときに、前回使ったカメラモードが表示されるよう、設定を調整することもできます。
たとえば、最後にカメラを使ったときのモードが「ビデオ」なら、次にアプリを開いたときも「ビデオ」モードになります。この設定についてもっとくわしく知りたい人は、こちらから完全ガイド(英語)をどうぞ。
iPhoneの「バースト」モードはどうなったの?
以前は、iPhoneのシャッターボタンを長押しすると、写真を高速連続撮影する「バースト」モードが始まりました。
いまも「バースト」モードは健在ですが、目立たないところに隠れてしまっています。シャッターボタン押したら指を左にドラッグしてください。そうすれば、カメラが「バースト」モードへと切り替わり、高速連写を開始します。
設定を調整し、音量を上げるボタンを「バースト」モードへの切り替えに使うこともできます。設定>カメラの順に進んだら、音量を上げるボタンをバーストに使用の横にあるトグルをオンにします。