お財布の中身が、Airになりそう。
今回、Appleのイベントでは、3つの製品の大幅なアップデートが発表されました。そのうちの2つは、長年アップデートがなかったもの。MacBook Airが2013年、Mac Miniは2014年にリデザインされたのが最後だったからです。
さらにiPad Proのアップデートもあり、タブレットとPCの中間を探している人にはぴったりのデバイスだったと言えるでしょう。
iPhoneがAppleの最高のプロダクトだとしても、今回のプロダクトもそれに負けず劣らずです。
1. 待ちに待った、MacBook Air

MacBook AirはAppleのラップトップの中でも、少しパワーが劣る反面、その軽さや価格帯のお手頃さなどもあり、多くの人に愛されてきたプロダクトです。しかし、何年もアップデートがなく、一部のファンからはいつまで待てばいいんだという声がでていました。
さて、それほど待ちに待った新型MacBook Proは、どんなデバイスでしょうか? 一言でいえば、今までの良さを引き継いだラップトップです。
13.3インチのRetina Displayを搭載し、Thunderbolt Port3が2つ、Siri、Touch ID、大きなトラックパッド、バタフライキーボードなど、MacBook ProやMacBookで標準化されているハードウェア類が採用されています。1.6GHzのデュアルコア、8世代のCore-i5も搭載。もちろん、ストレージやメモリーの増設だってできます。
でも最も大きな変更点は、過去のモデルよりも軽量で薄いということでしょうかね。13.3インチのラップトップを毎日持ち歩く人にとって、たった少しの軽量化でも重要なことに代わりはないでしょう。
プロ向けという訳ではありませんが、一般的なユーザーにとって必要なものはこの中に詰まっています。やっとスタンダードなレベルになれましたね。
価格設定は、128GBは134,000(税別)、256GBは156,800(税別)です。11月7日からお店で購入できます。待てない人は、今日からAppleのウェブサイトで予約できますよ。
2. 新しいiPad Proはすでにパソコンだ

今回の発表で最も注目を集めたものと言ってもいいでしょう。Appleは新型iPad Proを発表しました。安めのラップトップやタブレットを、打ち負かすほどの力を備えています。
リーク通り、ホームボタンがなくなり、FaceIDを搭載。7メガピクセルのフロントカメラを見るだけで、アンロックすることができます。ボタンがなくなった弁償として、アプリを切り替えるスワイプショートカットやスクリーンを2つに割れるスプリットスクリーンなどソフトウェア面を向上させています。
A12X Bionic chip, 7コア GPU、8コア CPUのおかげでパフォーマンスも旧モデルより大幅にアップグレードされています。Appleによれば、90%以上パフォーマンスが上がり、92%のノートパソコンよりも早いとされています。
これだけのパワーがあるおかげで、1秒間に60コマの4Kビデオがリアカメラで撮れるわけですね。しかも、Requid Retinaを搭載したことで、1インチあたり264ピクセルの高解像度で見られるというわけです。
そういえば、ゲームにも大きな変化があるということで、NBA(バスケットボール)ゲームのiOSバージョンも公開されていました。PS4やXboxで見られるゲームですが、コントローラーなしで操作するのはまだ早いかなとは思いますが、とっても印象的でした。

もう1つあるとすれば、新型Apple Pencilでしょう。このおかげで、iPad Proの機能性は格段に上がったと言っても過言ではありません。
iPad proにはマグネットが内蔵されており、iPadのどの側面にもペンを取り付けられるのです。Pencilにタッチすれば同期され、iPadに付いている間はワイヤレス充電されるというのも、最高にクールですよね。
ただここで注意点、新型iPad Proは初代Apple Pencilでは動かないということです。つまり、セットで買わないといけないということですね。

今回の発表で最もシンボリックなのは、ライトニングからType-Cに対応したということ。この変更は多くのクリエイターにとって、喜ばしい出来事でしょう。だってモニターやカメラなど、デザインに必要なデバイスともっと簡単につなぐことができるからです。
さらに、リバースチャージが可能となり、スマホと繋げば、充電をしてくれる機能もあります。
新しいiPad Proはサイズが2種類。どちらもストレージは64GBからで、11インチは89,800円(税別)、12.9インチは111,800円(税別)から。店頭に並ぶのは11月7日ですが、今日からAppleのウェブサイトで予約ができます。
3. 本物のPhotoshopがついにiPad Proへ

iPad Proを唯一無二の存在にするためにも、Adobeは本物のPhotoshopを発表しました。今までもPhotoshopのアプリはありましたが、機能が限定されプロ仕様とはいえませんでした。ハイエンドのタブレットなら、やっぱりPhotoshopを使いたいところなので嬉しい限りではないでしょうか。
発表の中でAdobeは、特徴的な機能をいくつか紹介しましました。
まず1つ目が、スクリーンの右側にあるスクロールバーを使うことでレイヤーを簡単に移動させることができるということ。
2つ目は、Apple pencilをダブルタッチするだけで、ピクセルレベルのズームから元のサイズに一瞬で戻れる機能。
最後は、CCファイルではなく、PSDファイルで保存できるということです。
また、Project Aeroも見せてくれましたね。この機能は、今年の最初に発表された機能で、Photoshopで作ったものをARにできるというものです。デモでは、2次元の画像をARに組み込み、さらに修正を加えるところまで見せてくれました。
Adobeによると、これらの機能は2019年にリリース予定とのことです。
4. 新型Mac Miniの登場

Appleは、小型のデスクトップコンピューターMac Miniの新型を発表しました。Macbook Airと同じく、長い間Appleから目を当てられていなかったデバイスです。ですから、アップデートも大幅なものとなりました。
このMac Miniの特徴は、8世代の4コア、8コアのCPUを搭載していること。i3からi7のプロセッサー、64GBのRAM、128GBから2TBのストレージ。小さなパッケージに、とてつもないパワーが搭載されています。
さらに、より多くのポートが使えるようになりました。4つのThunderbolt3ポート、2つのUSB-Aポート、HDMI 2.0ポート、アップグレードされたイーサネットのポート。
名前はMiniですが、すでにプロユースや法人での使用に耐えられるものにリデザインされています。これだけのポートがありパワーがあるのですから、明白ですよね。
新しいMac Miniは、2つのモデルがあり、お値段は89,800円(税別)から。Appleのウェブサイトで予約ができます。
5. エコフレンドリーなデバイスに
メインの発表はハードウェアですが、それとは別に注目に値すべき製造面の変更もありました。今回発表された全てのデバイスは、全てリサイクルのアルミを100%使っているということ。
Apple曰く、メタルチームの功績が大きく、カーボンフットプリント(CO2の排出量)も50%削減したということです。
これが発表された時、非常に大きな歓声が上がりました。エコフレンドリーというのは、世界が注目している取り組みの1つであるということがわかりますね。

全く新しいデバイスではありませんが、少しでもコンピューターがエコフレンドリーになるのは、歓迎されるものです。
6. iOS12.1がリリース

AppleのCEO ティムクックは、「One quick thing」として、iOS12.1がリリースされたことをアナウンスしました。新しいバージョンのOSは、デュアルSimをサポートし、グループでのFaceTimeを可能にします。
思った以上に多くの発表がありました。iPad ProもMacBook AirもMac miniも、多くの人が手にしたいデバイスでしょう。ボーナス前からお財布の紐を緩めなければいけませんね。
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Image: Apple
Source: Apple
Mike Epstein - Lifehacker US[原文]