日焼け止め商品で「SPF」という言葉を見かけますが、これはSun Protection Factorの略で、日焼けの原因となるUVBの遮断率を表した数値です。近年、SPF値の高い商品がどんどん開発され、ついに米国ではSPF100なんていう日焼け止め(ニュートロジーナ製「Ultra Sheer Dry-Touch Sunblock SPF 100+」日本未発売)も登場したそうです。
こんな「インフレ気味」のSPF値ですが、米皮膚科医でボストン大学医学部教授のBarbara A. Gilchrestさんによると、これは消費者を混乱させる「数字の遊び」にすぎないとか。
米メディア「ニューヨークタイムズ」の記事では、SPF値100がUVBやシミやしわの原因となるUVAから100%守ることを意味するものではないことを述べ、日焼け止めを効果的に行う方法として、以下の点を指摘しています。
・ SPF値が高ければ高いほど、効果がこれに比例して高まるというわけではない。たとえば、SPF値100のUVB遮断率は99%である一方、SPF値50は98%。両者にあまり違いは見られない。ちなみにSPF値30でも96.7%のUVBを遮断する。
・ 日焼けを気にするのであれば、SPF値の高い日焼け止めを使うよりもむしろ、あまり肌を露出しないファッションを選ぶほうがいい。
・ 日焼け止めは水や汗で取れてしまう。2時間ごとに塗り直すことが大切。
・ UVB対策だけでなくUVA対策も必要。日焼け止めの徹底には、SPF値15以上でかつUVA効果のある日焼け止めを使うのがお勧め。
小麦色の肌も素敵ですが、肌の健康をかんがえると肌の焼きすぎもよくないそうです。効果的な日焼け止め対策の参考にしてみてくださいね。
Skin Deep - Confused by Sky-High SPFs? Take a Number
[NYTimes.com]Kevin Purdy(原文/松岡由希子)
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