「寝る前のカフェインやアルコールを控える」「寝室をできるだけ暗く静かにする」など、睡眠を改善するためのアドバイスは世の中にあふれています。
それらを参考に、完ぺきな睡眠習慣をを実践していると思っているあなた。その習慣、本当に機能していますか?
クレムゾン大学で睡眠を研究する心理学者、June J. Pilcher教授によると、夜の習慣を変えるべきかどうかを判断するには、2つのポイントが重要といいます。
1. 睡眠効率が低い
多くの人が布団に入って5分以内で眠りに落ちますが、30分程度かかる人もいます。具体的な判断基準があるわけではないものの、いつもに比べて今日は眠れないなと思ったら、思い切って起きてしまいましょう。
そして、つまらない本を読むなど、眠くなるまで退屈なことをしてください。スマホを見たり、楽しいことや活発なことをしてはいけません。
眠れないからといって、掃除機をかけるのは得策ではありません。
2. 睡眠の質が悪い
睡眠の質を測る方法はたくさんあります。Pilcher教授が勧めるのは、目覚めたときにその日の睡眠の質を10段階で自己評価するというシンプルな方法。値がよくないと感じたら、習慣を見直すべきサインです。
それでもよく眠れない(かつ、臨床的な睡眠障害がない)人は、いっそ睡眠時間を減らしてみてください。毎日8時間布団に入っているなら、2週間お試しで、7時間に減らしてみましょう。
そうすることで、身体が短い睡眠時間を最大限活用するようになります。
その結果、寝つきがよくなったけれど日中の集中力を保てないという人は、そこから少しずつ睡眠時間を増やします。変化に対応できるよう、1日15分ぐらいのペースで延ばすのがよいいでしょう。
高価なマットレスやガジェットに手を出す前に、行動を見直すべきとPilcher教授。
行動を変えるだけで解決するケースがほとんどです。
あわせて読みたい
Image: Unsplash
Originally published by Inc. [原文]
Copyright © 2020 Mansueto Ventures LLC.