普段使っているPCには、公開したくない情報が山ほど入っています。
しかし、セキュリティ対策をしていないと、ハッカー、マルウェア、その他の脅威によってデバイスが悪用されるかもしれません。
データを盗まれるだけでなく、ファイルを損傷されたり、PCを使用できなくされる可能性さえあります。
幸い、たった5分でサイバー攻撃からデバイスを保護できます。その5つの方法を見ていきましょう。
1.破られにくいパスワードを作成する
自分のPCに、PINやパスワードを設定していない人の何と多いことか。
他人があなたのデバイスを手に入れて、ファイルや個人データを詮索する場面を想像してみてください。
PCにログインパスワードを設定することは、最も実行しやすいセキュリティ対策です。 推測しにくい8〜12文字以上の長いパスワードを使用してください。
PCにパスワードを設定する方法は次のとおりです。
Windows
- PCのホーム画面で、左下にある「スタート」ボタンをクリックします。
- 「設定」→「アカウント」の順にクリックします。
- 「サインインオプション」タブをクリックします。
- ウィンドウの右側のセクションに移動し、「パスワード」メニューの「追加」ボタンをクリックします。すでにパスワードがある場合は、「変更」をクリックするとパスワードを変更できます。
- ドロップダウンメニューから「コントロールパネル」をクリックし、「ユーザーアカウントの追加と削除」を選択します。変更を加える許可を求められたら、「続行」をクリックします。
- 新しいパスワードを入力し、テキストバーに再入力します。文字、記号、数字を組み合わせて、強力なパスワードにしましょう。記憶するのが大変なときは、「パスワードのヒント」を入力することもできます。
- 完了したら、「次へ」ボタンをクリックし、最後に、「完了」ボタンをクリックして、変更を保存します。
Mac
- Apple Menuを開き、「システム環境設定」をクリックします。
- 「一般」→「セキュリティとプライバシー」セクションへと進みます。
- ウィンドウの下部にあるロックアイコンをクリックします。
- 初めてパスワードを作成する場合は、ロック解除オプションをクリックします。
- 「パスワードが必要」というボックスにチェックマークを付け、PCがパスワードの入力を要求する期間を選択します。
- 完了したら、下のロックアイコンをクリックして、変更を保存します。
2.2段階認証を利用する

パスワードだけでは、サイバーテロリストがデータにアクセスするのを阻止するには不十分です。
多くの人が、多数のオンラインアカウントやオフラインアカウントに1つか2つのパスワードを使っています。
このパスワードが、あるソースから侵害されると、他のアカウントも危険にさらされます。
2つ目のセキュリティの層を追加するには、2段階認証(2FA)を使用しましょう。
ほとんどのパスワードマネージャーは2FAをサポートしています。
2FAにすると、アカウントにログインする前に、パスワード以外に、フェイススキャン、指紋、またはスマホやメールに送信できるワンタイムパスワード(OTP)など、もう1つ別の確認が求められるはず。
Windows 10には、Windows Helloと呼ばれる生体認証機能があります。
このセキュリティ機能には、網膜スキャン、指紋、顔認識の3つの認証方法があります。また、KeeperやDashlaneなどのパスワードマネージャーと同期することもできます。
自分のPCがWindows Helloをサポートしているかどうかを確認する方法は次のとおりです。
- ホーム画面の左下にあるWindowsアイコンをクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- そこから、「アカウント」をクリックします。
- 最後に、「サインイン オプション」をクリックし、「Windows Hello」タブで、デバイスで2FAを利用できるかどうかを確認できます。
互換性のあるデバイスの場合は、それぞれの見出しの下にある「設定」ボタンをクリックして、顔認識または指紋をアクティブにすることができます。
3.ファイアウォールを常にアクティブにする
PCは、インターネットに接続されるたびに、マルウェアやハッカーに対して脆弱になります。ファイアウォールは、そうした脅威の試みがシステムに侵入するのを防ぐ最初の防衛線です。
ファイアウォールは、サイトのドメインネームサービス(DNS)情報をブロックすることにより、ユーザーのプライバシーを保護するので、ハッカーはユーザーのIPアドレスやその他の重要な情報を見られなくなります。
意図的に、あるいは誤ってPCのファイアウォールをオフにしていて、再度アクティブにする方法は次のとおりです。
Windows
- 「スタート」ボタンをクリックして、「設定」を選択し、次に、「更新とセキュリティ」タブをクリックします。
- 左側のメニューで、「Windows セキュリティ」を選択します。
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。ドメインネットワーク、プライベートネットワーク、パブリックネットワークの3つのオプションが表示されます。「処置は不要です。」というセクションのリストが表示されます。
- 3つのオプションをそれぞれクリックして「オン」か「オフ」にします。一度に全部アクティブにできます。
- 「パブリックネットワーク」に行き、「Windows Defender ファイアウォール」の下で、ポインターを右にスライドしてオンにします。
Mac
- Apple Menuを開き、「システム環境設定」をクリックします。
- 「セキュリティとプライバシー」を選択し、上部のメニューバーで「ファイアウォール」をクリックします。
- パスワードがある場合は、ウィンドウの下部にある鍵のアイコンをクリックしてそこにパスワードを入力します。
- ロックが解除されたら、ファイアウォールのオン(またはオフ)を選択できます。
- ロックアイコンをもう一度クリックして、変更を保存します。
4.ウィルス対策ソフトとアンチスパイウェアをインストールする
マルウェアをリアルタイムで検出する可能性が最も高いのは、PCでセキュリティスイートを実行することです。
Windows 10には、Windows Defenderと呼ばれるウイルス対策が組み込まれており、ほとんどのマルウェアを防ぐことができます。
しかし、Avast、Bitdefender、Norton、Kasperskyなどの一般的なウィルス対策プログラムをインストールすることもできます。
これらのウィルス対策プログラムは、ランサムウェア対策やリンクチェックなどの追加機能を提供します。
今日、ほとんどのウイルス対策ソフトの価格は、対象となるデバイスの数と種類、およびそのソフトウェアのセキュリティ機能に応じて、40ドル(4000円)から80ドル(8000円)ぐらいです。
総合的なパフォーマンスを最適化するだけでなく、ソフトウェアセキュリティシステムの更新により、PCに組み込まれているシステム保護もリバイスされるでしょう。
インストールに要する時間は、システムによって異なります。
たとえば、McAfeeは約15分でインストールを完了します。しかし、ウィルス対策ソフトの購入にはほとんど時間を取りませんし、インストールのプロセスも特に時間がかかるわけではありません。
5.常にシステムの更新を許可する

PCユーザーは、システムの更新は完了するまでに時間がかかるという理由で、否定的にとらえることがあります。また、ごくまれに、PCのプロセスの一部を遅くしてPCに悪影響を与えることもありますが…。
しかし、システムの定期的な更新には利点もあります。最後の更新以降にオペレーティングシステムで見つかったセキュリティの脆弱性にパッチが適用されるからです。
システムの更新を自動的にインストールするようにPCを設定する方法は次のとおりです。
Windows
- 画面の左下にある「スタート」をクリックし、メニューから「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」に行き、そこで「Windows Update」をクリックします。
- 「詳細オプション」で、「更新プログラムをいつインストールするか選択する」の下にある「自動(推奨)」を選択します。
Mac
- Apple Menuから「システム環境設定」に行きます。
- 「ソフトウェアアップデート」をクリックして、利用可能なアップデートがあるかどうかを確認します。ある場合は、「今すぐ更新」をクリックします。
- 3.将来のアップデートを自動的にインストールする場合は、「Macを最新の状態に保つ」というオプションをオンにします。
デバイスをどこでどのように使用するか意識するだけで、外部の攻撃からデバイスを保護できます。
たとえば、インターネット接続が無料だからという理由で、安全対策がされていない公共のWi-Fiを使用しないようにしましょう。
また、公共の場では、デバイスのBluetoothも必要でないときはオフにしましょう。ハッカーにバックドアとして使用される可能性があるからです。
スパムメッセージはフィッシング攻撃につながることが多いので、開かないようにしましょう。閲覧履歴を消去すると、情報の取得に使用される不要なCookieやキャッシュファイルを消去できます。
VPNを使用してネット環境でも安全性を保つ
PCを保護する方法は他にもたくさんありますが、実行するのに時間がかかることもあります。
悪意あるオンライン攻撃から身を守る最善の方法の1つは、仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用することです。
多くのセキュリティスイートもVPNを提供しているので、新規にVPNを購入する前に、使用中のウィルス対策ソフトが提供するものを確認しましょう。
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Image: Getty Images
Original Article: 5 Easy Ways to Secure Your Computer in Less Than 5 Minutes by MakeUseOf