iOS 11向けのAppleの「ARKit」によって、アプリ開発者は比較的簡単に AR(拡張現実)の機能を利用することができ、消費者はバーチャル世界と現実世界を重ね合わせ、相互にやりとりする機会が持てるようになっています。
ARゲームは、その使い道を実演するもっとも派手で格好いい方法ですが、最高のARアプリはゲームだけではありません。今回ご紹介するiOS対応のARツールは、室内のサイズを測ったり、(これから買おうとしている)家具の配置を決めたり、自宅のリフォームや改築をするのに欠かせないツールになるでしょう。
対応機種の確認をする
ARアプリをダウンロードする前に、自分の持っているデバイスが対応機種なのか確認しましょう。「ARKit」は以下のiOSデバイスにのみ対応しています。
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone SE
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone X
- すべてのiPad Pro
- iPad(2017)
さて、それは役立つアプリを紹介していきますよ。
TapMeasure
価格:無料
ブラインドやテーブルの新調を検討している方にはこちらが使えます。メジャーで家中のサイズを測ったことでもないかぎり、ブラインドのちょうどいい長さや、中途半端な大きさのテーブルに何人まで座れるかを判断するのは、面倒だと思います。それに、ポスターを貼るために買った安い初心者用ツールキットについてきた、紙のメジャーテープがどこにあるか、忘れてしまっているかもしれません。
そんな時は『TapMeasure』を使いましょう。このアプリは、昔ながらの物理的なメジャーを使わずに、複数の点の間の距離を測ることができます。いくつかのアート作品の輪郭を取ったり、新しいソファを置いたらどれくらいのスペースが塞がれるかを測ったりするのにも使えます。ドア、窓、額縁のような物は自動的に測定することができ、Smart Levelという機能を使えば、壁にかけているアート作品を正しく整列させることもできます。
他にももっと測りたいものがあれば、『TapMeasure』はあなたの家全体の3D模型をつくることもでき『SketchUp』のようなアプリにアップロードすることもできます。
Measure 3D
価格:360円
家の内装やインテリアのために何かを測る場合は、すべて『TapMeasure』で解消されると思いますが、それ以外のものを測るには『Measure 3D Pro』を試してみてください。ARの測定系アプリは、自分と対象物の距離や、さらには顔認証機能を使って人物の(しかも一度に複数の人の)身長を測るなど、通常の測定をすることができます。
もう少し複雑なものを測らなければならない場合はどうでしょう? たとえば、犬小屋の倍はありそうな四角の箱のような小屋を庭に建てたい時はMeasure 3Dを使えば、単純な三角形から複雑な多角形まであらゆる形を組み立て、その形を押し出して厚み(奥行き)を調整することができます。
漫画本のコレクションが増えて、5cmほど厚みを増やさなければならない場合でも調整できます。また、面積や体積なども計測することができ、自分が頭の中で考えているものを最終的に明確な立体的な画にして、その周囲を歩き回ることもできます。
正確に計測した数値を保存したり、共有したりすることもできるので、ルームメイトがウェブ上で見つけたスタンディングデスクが、実際にその部屋に合うサイズかどうかを知りたい時など、Measure 3Dがとても役に立ちます。
IKEA Place
価格:無料
自分の部屋に合いそうな家具を新しく買おうとしているなら、IKEAのアプリ『IKEA Place』を使って、実際に買う前に必要なサイズを測りましょう。もちろん、IKEAのカタログに載っている家具のみでしか使えませんし、食器などの小物を表示させることもできません。
買う前にこのアプリでサイズを確認できるのは、テーブル、イス、ソファなど、ほとんどが大型の家具です。それでも、今自分の家にあるベッドの横に、新しく買おうとしているタンスを置いたらどんな風になるかを見ることができるのは、IKEAで購入したいものがある時には十分便利です。
Image: YouTube
Source: iTunes(1, 2, 3), YouTube(1, 2, 3)
Patrick Lucas Austin - Lifehacker US[原文]