気が付いたらPS4の内蔵HDDの容量がいっぱいになってしまった、そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。

ゲームソフトの1本あたりのデータ容量は平均30GB〜50GBと大容量で、中には1つのタイトルで100GB近くになるものもあります。それに加え、思い出のシーンやうまくいったリプレイなど、記録をしておきたいデータなども合わせると、1TBという数字がそれほど大きいものではないことがわかります。

そんな時に外付けHDDがあれば一安心。大切なデータや購入したゲームを消すことなく楽しめます。

ひとえに外付けHDDといっても、容量の違いや付随機能、デザインなどメーカーによって多種多様です。そこで、初心者の方にもわかりやすく選び方を説明するとともに、おすすめをピックアップして紹介します。

トヨシマシホさん

トヨシマシホさん

現行のCS機はすべて持っている根っからのゲーマー。ゲーム好きが高じて某大型ゲームショップで働いていたことも。プレイしたゲームのトロフィー(実績)はなるべく全部埋めたいタイプ。一番好きなPS4のゲームタイトルは「NieR:Automata」。


目次

PS4で外付けHDDを使用するメリット

  • PS4用の外付けHDDとは?
  • 外付けHDDを使用するメリット

PS4の外付けHDDの選び方

  • 据え置きタイプとポータブルタイプから選ぶ
  • 用途に応じてストレージ容量を選ぶ
  • インターフェースを確認する
  • 稼働方式を選ぶ
  • その他の選定ポイント

容量別おすすめPS4用HDD【7選】

PS4で外付けHDDを使用するメリット

Image:Shutterstock
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PS4用の外付けHDDとは?

PS4にはもともとHDDが内蔵されています。しかし「PS4 Slim(CUH-2200)」の容量は500GB、「PS4 Pro(CUH-7100)」の容量は1TBと、ゲーマーとしては少し物足りない、限られたものとなっています。

そこで活躍するのが外付けHDD。2017年、『PS4システムソフトウェア バージョン4.50アップデート』により、外付けHDDによるストレージの拡張が実現しました。

外付けHDDを使用するメリット

実はPS4のソフトはパッケージ版であってもダウンロード版であってもゲームデータは内蔵のHDDに保存されてしまいます。遊ぶゲームの本数が多い方だと、内蔵HDDはすぐにいっぱいになってしまいます。

内蔵HDDを大容量のものに取り換えるには、本体のフタやネジを外したり、データのバックアップをする必要があったり、非常に大変です。内蔵HDD交換は手間がかかり、失敗の不安があるのに対して、外付けHDDはPS4のUSB端子に接続するだけなので初心者でも安心です。

ストレージを気軽にプラスすることができるのは、外付けHDD最大の魅力でしょう。また、不慮の事故でPS4本体が壊れてしまった場合でも、外付けHDDのデータは守られるため、バックアップとしても有効です。

PS4の外付けHDDの選び方

Image:Shutterstock
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据え置きタイプとポータブルタイプから選ぶ

外付けHDDには大きく分けて据え置きタイプ・ポータブルタイプがあります。

特徴メリットデメリット
据え置きタイプ机などに置いて使う大きめサイズ・4〜8TBなどの大容量のものもある ・容量単価が安い大容量となると消費電力も大きく、コンセント接続が必要
ポータブルタイプ持ち運びが可能な、コンパクトなサイズ・衝撃に強く壊れにくい
・少ない供給電力で使えるため、コンセントの接続が不要なモデルも多い

・据え置きタイプと比べてストレージ容量が小さめ

・据え置きタイプ

持ち運びを想定しているものではなく、机などに置いて使う大きめサイズの外付けHDDです。

4〜8TBの大容量のものもあり、たくさんゲームをする方やプレイ動画をたくさん保存しておきたい方におすすめです。容量単価が安いことも魅力の1つ。

しかし大容量となると消費電力が大きいため、コンセント接続が必要になってしまいます。

・ポータブルタイプ

持ち運びが可能な、コンパクトなサイズの外付けHDDです。

持ち運びを想定し、衝撃に強く壊れにくく設計されたモデルもあります。据え置きタイプと比べストレージ容量が小さめという欠点がありますが、据え置きタイプよりも少ない供給電力で使えます。

そのため、コンセントの接続が不要なモデルも多く、配線をスッキリさせたい、コンセントに空きがない場合にもおすすめです。

用途に応じてストレージ容量を選ぶ

ストレージの容量によって、消費電力や外付けHDDの値段・本体の大きさも変わるので、用途に応じて選びましょう。

1つのタイトルをやりこんだり、パッケージ版を購入する、ゲーム画面の録画などはせずバックアップのみ、といった場合は、容量が1TB以下の外付けHDDで十分でしょう。

ソフトをダウンロード購入する場合は、1TB~3TB以下のものがおすすめです。それに加え、ゲーム画面の録画保存や複数のタイトルを平行してプレイする、などの場合は4TB以上のストレージ容量をおすすめします。

注意点として、250GB以上~8TB以下の外付けHDDでないとPS4には認識されないため、購入時にはよく確認しましょう。

インターフェースを確認する

インターフェースとは、PS4に接続する端子のことで、さまざまな種類があります。しかし、PS4では「USB3.0」以上の規格のものしか使えません。

また、USBポートの増設に使われるUSBハブを経由しての接続もできないため注意が必要です。

稼働方式を選ぶ

外付けHDDには2種類の稼働方式があります。専用のACアダプタをコンセントに接続する必要がある「セルフパワー」と、コンセントでの電力供給を必要とせず、PS4本体に接続するだけで使える「バスパワー」です。

セルフパワーの外付けHDDのメリットは、読み込み速度がバスパワーよりも早く、専用のACアダプタから電力供給のため、安定して稼働します。デメリットとして、持ち運びに適していないこと、コンセントを1つ使ってしまうこと、消費電力が大きく電気代がかかることです。

一方バスパワーの外付けHDDのメリットは、持ち運びに適していること、コンセントを使わないこと、消費電力が少なく電気代があまりかからないことです。

その他の選定ポイント

PS4の販売元のソニーでは、すべての外付けHDDの動作保証をしていないため、外付けHDDの購入時に、動作確認が行われているかチェックしましょう。

製品情報やレビューなどを確認すると、PS4での動作や次世代機であるPS5での動作を確認できるものもあるかもしれません。

容量別おすすめPS4用HDD【7選】

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【容量1TB以下】PS4におすすめの外付けHDD

HDPT-UT

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国内メーカーの、「I-O DATA(アイ・オー・データ)」から販売されている「HDPT-UT」シリーズです。

ストレージは、500GBと1TBの2種類あり、カラーもブラック、ホワイト、ブラウンの3種類があります。厚さ1.4cn、幅7.5cm、奥行き11.2cmとコンパクトで、インテリアにもとけこみやすく、表面には傷に強いハードコーティング加工、底面と側面には滑りにくいラバー素材が使用されています。

また国内メーカーならではのサポート体制も充実しており、はじめての外付けHDDでも安心な製品です。

メーカー名I-O DATA(アイ・オー・データ)
稼働方式バスパワー
ストレージ容量500GB / 1TB
サイズ(縦 × 横 × 奥行き)1.4cm × 7.5cm × 11.2cm
インターフェースUSB 3.0
保証期間1年

MiniStation HD-PCFS1.0U3-BBA

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「BUFFALO(バッファロー)」からシンプルかつコンパクトな外付けHDDとして、「HD-PCFS1.0U3-BBA」シリーズです。

故障予測サービス「みまもり合図」に対応しており、万が一の場合に備えた、データ復旧サービスにも対応しています。

カラーバリエーションはブラックのみで、デザイン性は非常にシンプルですが、200gと軽量で持ち運びにも便利です。また電話だけでなくメールやLINEでの24時間対応など、サポートも充実しています。

メーカー名BUFFALO(バッファロー)
稼働方式バスパワー
ストレージ容量1TB
サイズ(縦 × 横 × 奥行き)1.4cm × 7.6cm × 11.5cm
インターフェースUSB 3.1(Gen1) / USB 3.0
保証期間1年

Armor A80

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台湾で2003年に設立された、「シリコンパワー」から販売されている「Armor A80」シリーズは、IPX7の防水防滴性能と、300kgの耐圧試験やミリタリー基準の落下試験もクリアしている高耐久な外付けHDDです。

壊れにくいことが強みなので、保証期間も3年と長いことも特徴です。ブルーとブラックの2種類のカラーがあり、ケーブルキャリーデザインのため、持ち運びの際にケーブルが邪魔になりません。

無料で「SP Widget」というデータ管理ソフトウェアが利用でき、バックアップや復元にも対応しています。

メーカー名シリコンパワー
稼働方式バスパワー
ストレージ容量1TB/2TB
サイズ(縦 × 横 × 奥行き)1.81cm × 9.4cm × 13.95cm
インターフェースUSB 2.0 / USB 3.0
保証期間3年

【容量 3TB以下】PS4におすすめの外付けHDD

STGD2000300

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「Seagate(シーゲイト)」から販売されている「STGD2000300」シリーズです。

PS4オフィシャルライセンスHDDで、PS4へ付属ケーブルを接続するだけで使用でき、初期設定がほとんど必要ない製品です。

「Marvel(マーベル)」の人気作品、「Avengers(アベンジャーズ)」のコラボデザインが施されたモデルやPS4の人気タイトル、「The Last of Us Part Ⅱ」の限定デザインモデルもあり、見た目にもこだわりたい人におすすめです。

メーカー名Seagate(シーゲイト)
稼働方式バスパワー
ストレージ容量2TB/4TB
サイズ(縦 × 横 × 奥行き)1.22cm × 7.59cm × 11.35cm
インターフェースUSB 3.0
保証期間3年

ELD-QEN2020UBK

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大坂に本社を置く国内大手メーカー、「ELECOM(エレコム)」から販売されている「ELD-QEN2020UBK」は、3TB以下の外付けHDDでは珍しいセルフパワーの製品です。

最大の特徴はファンレス設計による静音で、冷却ファンの騒音がないことです。空気の流れを下方から上方に逃がすダブルデッキエアフロー構造により熱がたまりにくく、ファンレスのため、縦置きでも横置きでも使えます。

他にも、録画を引き継げる「SeeQVault」規格にも対応しています。

メーカー名ELECOM(エレコム)
稼働方式セルフパワー
ストレージ容量2TB / 3TB/4TB/6TB/8TB
サイズ(縦 × 横 × 奥行き)3.5cm × 12cm × 18.3cm
インターフェースUSB 3.2(Gen1) / USB 3.1(Gen1) / USB 3.0/USB2.0
保証期間1年

【容量 4TB以上】PS4におすすめの外付けHDD

WDBPKJ0040BBK-WESN

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南カリフォルニアで創立され、データストレージ産業の先駆者ともいる「Western Digital(ウェスタンデジタル)」から販売されている「My Passport」シリーズから「WDBPKJ0040BBK-JESN」です。

5TBはブラックのみですが、4TBはブルー、レッド、シルバーとカラーバリエーションが豊富でスリムかつ目を引くデザインになっています。自動バックアップ機能や、パスワードロック機能などのユーティリティソフトも充実しています。

メーカー名Western Digital(ウェスタンデジタル)
稼働方式バスパワー
ストレージ容量2TB/4TB / 5TB
サイズ(縦 × 横 × 奥行き)1.91cm × 7.49cm × 10.72cm
インターフェースUSB 3.0
保証期間3年

LHD-ENA040U3WR

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国内メーカーである「Logitec(ロジテック)」から販売されている「WD Red 搭載モデル」シリーズから「LHD-ENA040U3WR」です。

長野県にある自社工場で生産からチューニング、発送までを一貫して行っているため、初期不良の心配が少ない製品です。

振動やノイズからデータを保護する「3D Active Balance Plus」が搭載されており、経年変化によるパフォーマンス低下を軽減しつつ、高い静音性と低い故障率を実現しています。

縦置きでも横置きでも使用できるため、インテリアを邪魔しないシンプルなデザインで、カラーはブラックとホワイトの2種類があります。

メーカー名Logitec(ロジテック)
稼働方式セルフパワー
ストレージ容量1TB/2TB/3TB/4TB
サイズ(縦 × 横 × 奥行き)3.5cm × 12cm × 18.3cm
インターフェースUSB 3.0
保証期間3年