上司から仕事ぶりについて直接お褒めの言葉をもらったら、「やった~!どれだけ頑張ったか気づいてくれたんだ」と、嬉しくなりますよね。

では、その上司が別のマネージャーにあなたの仕事ぶりに感心していると話しているのをたまたま聞いたら、どんな気分になるでしょうか。この方がもっと嬉しくなりませんか?

自信とプライドが刺激され、モチベーションもアップして、もっと頑張ろうと思うはずです。

子どもにも同じことが言えます。

子どもの噂をする

The Happiest Baby on the Block』や『The Happiest Toddler on the Block』の著者であるHarvey Karp博士は、「子どもが良いことをしたら、そのことを噂しなさい」とアドバイスしています。Karp博士は、『Happiest Baby blog』の中で、その効果を次のように説明しています。

子どもであろうと大人であろうと、人間は直接言われたこと以上に小耳にはさんだことを信じる傾向があるので、誰かが自分のことを褒めているのを偶然耳にすると、褒め言葉の効果は5倍になります(ただし、批判的な言葉も5倍のインパクトがあるので、気をつけてください)。

Karp博士は、子どもが15-18カ月になったら、もう直接褒めるより、子どもに聞こえるところで誰かに子どものことを褒めて話すほうが効果的だと言います。

口調はささやくように、でも子どもに聞こえるように大きな声で、たとえば、「今日エマは自分でおもちゃを全部片づけたのよ!」と感心したように言いましょう。

でも、そう言った後で、子どもににっこりしたりウィンクしたりしてはダメです。たまたまあなたの話が聞こえたと子どもに信じさせることが肝心です。

この裏ワザ、まだやったことがないなら、是非お試しください。自分が良く言われているのを耳にすると、子どもの顔がぱっと輝きます。

私は息子がよちよち歩きの頃から、たびたびこの裏ワザを使っています。息子が8歳になった今でも、夫に、「今日ね、あの子は私に言われなくても犬にエサをやったのよ」とか「今日はスーパーにあの子と一緒に行って良かったわ。だって、レジを通るとき、あの子が荷物でいっぱいのカートを押してくれたのよ」などと、息子の良い行ないを伝えます。

そばにいる息子に聞こえているはずですが、私はそれに気づいていないふりをしています。

Karp博士は、子どもの行いを褒める話をするときは、同じ内容の話を複数の人に話すとさらに効果的だと言います。子どもは、「うわぁ、ママは本当にそう思っているんだね。何度も同じことを言っているもの」と思って嬉しくなるはずです。

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Image: Yuliya Evstratenko/Shutterstock.com

Source: Happiest Baby(1, 2, 3

Meghan Moravcik Walbert – Lifehacker US[原文