履歴書は自分のスキルセットをアピールする場。自分が有望な人材であることをできるだけ表したいものですね。とはいえ、過ぎたるは及ばざるが如し...というのも事実。必要以上に学歴や職歴があると、かえって敬遠されてしまうこともあります。
米紙「Wall Street Journal」では29歳のKristin Konopkaさんの転職を例に挙げ、応募職種に対して学歴が高すぎることが転職活動に不利になることもあると述べています。Kristinさんは、受付の職を得るために100通もの履歴書を送ったものの、反応があったのはわずか1件だけ。ところが、修士号を持っていることや教師経験があることを履歴書から削除すると、反応がぐっと増えたそうです。彼女はこの経験から「必要以上に学歴や経歴のある人はかえって雇いたがられない」と感じたとのこと。
2008年秋以降の不況の影響で、より多くの求職者が当座の職を得るために、自分の職歴や学歴をトーンダウンさせて履歴書に書くケースが増えてきたそうです。例えば、ジョブタイトルを「マネージャー」や「フリーランストレンドリサーチャー」から、「スタッフ」や「オフィスサポート」に変えたり、職務経歴の記述をあえて短めにするなどといった具合。また、以前であればアピールどころだった「修士号」や「博士号」も目立たぬように記載する人が多いそうです。
もちろん、事実をきちんと書くことが前提であり、経歴の大幅な修正はNG。とはいえ、雇用主によっては、必要以上に学歴や職歴を持つ応募者をその理由がゆえに敬遠する場合もあるそうで、不用意に最初の選考で落とされないためにも、少し工夫して履歴書を書くほうが効果的なこともあるようです。
そして何よりも大事なのは、「過去何をやったか?」をアピールすることよりも「新しい仕事で自分は何が活かせるのか?」を明確にすること。これまでの経験をどう活かし、どんな風にその会社に貢献できるか?を示すことが大切です。
いかがでしたか?履歴書は企業が最初に見るあなたの「顔」。うまくアピールして希望する職のゲットにつなげたいものですね。
The New Résumé: Dumb and Dumber [Wall Street Journal]
Azadeh Ensha(原文/松岡由希子)
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