四月バカであろうとなかろうと、ホントに迷惑なのは勘弁です。
すでに何百万ものPCに感染しているConfickerワームが、2009年4月1日に一斉に動き出すと言われていましたが、あなたのPCは大丈夫でした? こういったウィルスやワームは後を絶たないので、Confickerワームを例にパソコンを守る方法をお教えしましょう。
詳細は、以下にて。
■ ConfickerワームとはMicrosoftは、2006年10月にWindowsサーバサービスの重大なセキュリティーホールの問題を解決するための更新プログラムをリリースしました。しかし、パッチをきちんと更新する人はあまりいなかったので、ハッカーはシステム下で完全に消去することができないようなワームを開発して、ジワジワと広げてきました。これがConfickerワームです。セキュリティの研究者は、ワームが2009年4月1日に始動するように設定されていると分かっていましたが、ConfickerワームはP2Pプロトコルを使っていたので、ソースを特定するのが不可能に近かったのです。
■ Confickerワームの広がり方広がり始めのワームは、Windowsのファイルシェアサービスのネットワークを攻撃します。しかしその後は、USBフラッシュメモリなどのリムーバブルメディアを使って感染を広げるように、ウィルス自身が自動的にアップデートされるようになっています。USBメモリなどを使う時に、フォルダを開くオプションの中に「発行先は指定されていません(publisher not specified)」という新しいオプションが追加されていたら要注意です。パッチを当てたシステムにもすでにワームが感染しているということです。一度ウィルスがシステム下に入ると、更に感染が広がる恐れがあるので、アンチウィルスソフトを使った方がいいでしょう。
■ 自分のパソコンが感染しているのか調べる方法今では、ほとんどのアンチウィルスソフトが、Confickerワームを見つけて除去することができるようになっています。なので、アップデートを怠らず、リアルタイムでスキャニングするようにすれば、感染の恐れはほとんどないです。
また、フリーでダウンロードできるMalicious Software Removal Tool を使っても、ほとんどのウィルスを除去することができますよ。こちらで詳しく書いてます。
■ パソコンを守り続けるためにはウィルスやワームからパソコンを守るためには、まめにWindowsアップデートをして、アンチウィルスソフトも使った方がいいでしょう。パソコンを守るための簡単な方法をいくつか上げますので、こちらもチェックしてください。
- Windowsアップデートは完全にできているか、MS08-067は適用されているかを確認する。
- アンチウィルスソフトのアップデートはきちんとできているかを確認し、フルスキャンを実行する。
- 見破られ難いパスワードを使うこと。(こちらの記事を参考に)
- ウィルス感染に使われるような自動機能は無効にする。
- 信用できないネットワークを使っている時はファイヤーウォールが有効になっているか確認する。
- データのバックアップはお忘れなく。(こちらの記事を参考に)
自分のパソコンやデータを守るというのは、本当に大切なことです。システムを更新したり、パッチをしたり、ウィルスに感染しないためにある程度の時間を割くようにしましょう。こちらのページか、以下のMicrosoftのページに、パソコンを守るための方法が順を追って書いてあるので、参考にしてみてください。
Protect yourself from the Conficker computer worm [Microsoft]
(原文/訳:的野裕子)
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