お仕事を巡る、タダナラヌ話題が尽きない昨今...。
斜陽な業界を見切って、まだかすかな可能性が残された新天地へ飛び込もうとする方も多いことでしょう。でも、そんな風に異なるキャリアへの一歩を踏み出すのは、予想以上の勇気が必要なものです。というわけで今回は、ホントの意味での転職を考える方々ために、ちょっとしたアドバイスをまとめてみました。詳細は以下にてどうぞ。
■ まず「なぜ、転職するのか?」を明確にするキャリアライターでキャリアに関する情報サイト「Brazen Careerist」の創業者Penelope Trunkさん。自身のブログ「Penelope Trunk's」で、ストレスをあまりかけずにキャリアチェンジする方法として、転職すべき動機、転職すべきでない動機を挙げています。
----------
<転職すべき動機>・より創造的で分析的、そしてマネジメント志向の役割を担いたい
・転居を考えたいが、その場所では今の仕事を続けられない
・よりフレキシブルに、もしくは短時間勤務で働きたい
<転職すべきでない動機>・上司が嫌い
・もっと名声を得たい
・とにかく新しい人々に出会いたい
----------
より前向きで、具体的な動機が大切ということなんでしょうね。
■ 履歴書を「発想の転換」で魅力的にキャリア専門家で『How'd You Score That Gig?』の著者でもあるAlexandra Levitさんは、新しいキャリアパスに向けた履歴書の書き方のコツとして、以下の点を挙げています。
----------
1. 応募の条件に合わせて、自分の職歴を示す自分の職歴から、その成果をリストアップする。「プロジェクトマネジメント」とか「顧客折衝」とか、他の仕事にも活かせるものとしてまとめるのがよい。
2. 転職族(Job Hopper)と見られるのを避けるキャリアチェンジを考えはじめる前に、最低1年間は現職に留まろう。転職回数が多い人は、雇用主から敬遠される傾向がある。
----------
Photo by emdot.
以前、過去記事「魅力的な履歴書を書くための5つのコツ」でも紹介したとおり、「なぜ自分は有用なのか?」の根拠を示し、履歴書でそれを掘り下げていくとよいでしょう。
まずは、自分が有用である点、強みとするスキルを、思いつくものからどんどん書き出してみてください。そこから、インパクト抜群な履歴書が作成できるだけでなく、面接で話すポイントをあらかじめシャープにしておくことができるんです。
■ 面接では「デキる自分、ヤレる自分」を演出キャリアコンサルタントで『What Does Somebody Have to Do to Get a Job Around Here?』の著者であるCynthia Shapiroさんは、米紙「Wall Street Journal」のオンライン記事で「自分のリストラ話に触れるのは無駄であるばかりか、採用者側からの共感も得られにくい」と述べています。
Photo by sunshinecity.
「就職活動のときは、個人的な苦労話やリストラ話をするのは避けよう。むしろ、リストラされたという事実すら明らかにする必要もなく、就業最終月が10月だったら、それを履歴書に書けば十分」とのこと。
さらにIBMの採用マネージャーは「コンサルティング職への数多くの応募者の中で『この人はいけるかな』と思うのは、『できます! やれます!』という姿勢が見える人」と述べています。採用される前から多くを求めすぎないこと。まず仕事を得て、自分自身で、望むような仕事環境に向けて行動していきましょう。
■ 何を期待すべきか? そのために何をしていくべきか?新しいキャリアへ一歩踏み出すには、多少の犠牲も必要。謙虚な姿勢で、自身のキャリアに向かって進んでいきましょう。先述のLevitさんは、新しいキャリアに向かう心構えについて、以下の通り述べています。
----------
新しいキャリアに一歩踏み出す勇気が大切自分が何かに情熱を持っているかどうかを知る唯一の方法は、それに挑戦しているかどうか。自己啓発のための研修を受ける、週末ワークショップに参加するなどから、はじめてみよう。
行動することが大事採用担当者にコンタクトするためにメールを送信する、イベントに参加するなど、些細なことからでも、行動することで大きな目標に一歩近づくことができる。
現実的な期待を持つもし、自分の希望する仕事に就けたとしても、職場環境など、すべてにおいて完璧というわけにはいかない。いくらかは自身の努力も必要。
----------
夢を見ることと、現実的になること、そのバランスを取ることが、なによりも大切なのでしょう。
■ あなたの経験談・アドバイス求む!みなさんも、転職における経験談やアドバイスがあれば、ぜひこの場で共有してください。転職活動中の人、これから転職しようとしている人に、きっと役立つと思います。
それでは、以下にコメントをどうぞ!
Kevin Purdy(原文/訳:松岡由希子)
【関連記事】