2009年最初の月が終わろうとしていますが、新年に決めた今年の抱負、まだ覚えていますか? 米lifehackerでは、新年の誓いを達成させるテクニックを10個紹介しています。
10. 元気な時に取り組む スポーツジムの会員にはなったけれど、続かなかったという数多くの人に、だめだった原因を聞いてみてください。きっと、運動するのが嫌だったというだけではないはずです。ソファから立ち上がって、スニーカーを履き、車に乗り込み、歩いてジムのドアを通り抜ける、というのが面倒なのですよね。私たちにはそれぞれ、体内エネルギーレベルの変化があります。つまり、午前中は調子よく頭や体が動くけれど、お昼頃に少し落ち込み、ランチのあと午後2時ぐらいに復活してくる、というように、元気な時間帯、元気な週、というものがあるわけです。だから、やみくもにスケジュールにタスクをはめ込んでいくのではなく、まずは自分の体調を把握することから始めてみましょう。起業家で多くのビジネス書を書いているミシェル・ダンさんは、一番やる気がある午前中に難しい仕事をし、ランチの後は、雑用と必要書類を読む時間に決めているそうです。自分のエネルギーがいつ高いかということがわかっていれば、元気な時間帯なのにテレビを見ている、なんてもったいないことをしないですむかもしれませんね。
気になる残る9つのテクニックは以下に続きます。
9. S.M.A.R.T.な目標を決めるS.M.A.R.T. とは、
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- specific(明確)
- measurable(測定可能)
- achievable(達成可能)
- realistic(現実的)
- time-based(時間ベース)
それぞれの頭文字を取ったもので、「TechRepublic」のロバート・ボーグ氏が提唱したものです。漠然と「コンピュータについてもっと知りたい」ではなく、「PHPプログラムでのセキュリティプロトコルについてマスターしたい」と具体的にするのです。また、目標を明確にするためには「週に3回、2マイル走る」、測定可能な目標としては「走る距離を25%増やす」というようにしてください。高すぎるゴールは設定せずに、達成可能なものにしたり、一晩で成し遂げるのものではなく、現実的な時間設定をしたりすることも重要です。
8. 口座情報一括管理ツールでお金の管理 「Mint.com」はフリーでセキュアなソフトウェアです。アメリカの主な金融機関のアカウントを管理できて、どのブラウザでも動きます。米lifehackerでは、「Mint.com」で貯金、消費、請求書のリマインダーツールとしておすすめしています。日本なら「MoneyLook 3」、「MSNマネー残高照会サービス」、「gooワンビリング」などが同様のサービスです。
7. 「Don't break the chain!」 ジェリー・サインフェルドというコメディアンを知っていますか? 日本では「となりのサインフェルド」いうタイトルで、彼の番組が放送されていたのですが、コメディアンとして成功しているサインフェルドには、秘密のカレンダーテクニックがあったのです。その名も、「Don't break the chain!」。まず、1年間が全部見渡せるカレンダーを壁の目立つところに貼ります。コメディアンの彼の場合、ネタ帳をつけた日には「×」を書くのだそうです。毎日書けば、×がつながってchain(鎖)ができますね。その鎖を断ち切るな、というものです。鎖が長くなれば長くなるほど、達成感も上がっていくのです。つまり、千里の道も一歩から、腹筋100回も1セット2回から、5km走るのもシューズ選びからということですね。
6. 「Joe's Goals」で楽しく進捗チェック 「Joe's Goals」は、日々のタスクをシンプルに管理できるカラフルなツールです。たとえば、何かいいことをしたら自分にプラス1ポイント(スマイリーマーク)あげて、悪いことをしてしまったらマイナス1ポイント(ザンネン顔)をつけるのです。タスク以外にも、ファーストフードを食べてしまった、禁煙中に煙草を吸ってしまった、など、すべきではなかったことも記録することができます。また進捗状況は、ブログに公開することもできます。でも「Joe's Goals」は、あなたの行動を世界の人とシェアして満足するためのものではなく、自分の行動を正直に記録するために使って欲しいツールです。
5. リマインダーとコンピュータを切り離す コンピュータでリマインダー管理して何が悪い、って思いますよね。問題は、新年の抱負というものは得てして、インターネットや仕事と関係ないものだったりする、ということです。「体重を減らす」とか、「お金を使いすぎないようにする」とか。そういうものをテキストファイルや、マネジメントアプリにいれておいても、必要な時にすぐ出てこないことがありますよね。そんな時は手書きのメモに回帰してみませんか。米lifehacker読者のジェスは鏡に書けるマーカーを愛用しているそうですよ。朝バタバタしてまともに会話する時間がない夫婦でも、バスルームの鏡に「ゴミ出しておいて」とか「悪いけれど洗濯代わってくれる?」とか、ナイショの愛のメッセージとかを書けば、コンピュータのモニタに貼付けたポストイットよりも目立つので、忘れっぽい(わざと?)ご主人もやってくれるのだそうです。もちろん、自分に対してのメモもこの方法で書くことができますね。
4. 「Remember the Milk」を使う これは米lifehackerで何度も紹介しているオーガナイザー(スケジュール管理ツール)です。ウェブベースの「Remember the Milk」の便利なところは、OSを選ばないところ、リマインダーをテキストメッセージでも受け取れるところ、一つのタスクを細かく分けてそれぞれ設定できるところ、などたくさんあります。紙のTo-Doリストが欲しいのなら、プリントアウト用のフォーマットにもできますよ。
3. とにかく書き出す 頭の中に漂っているアイディアの素は、シナプスを通じて伝達され、目の前の紙に書かれた時に形になります。命を吹き込まれアイディアを目の前にして、あなたは、さてどうしよう、と対策を練ることになります。ゴールを書き出す意味は、「リマインダーを作ること」、「記録にすること」などありますが、最も大事なことは、アイディアを形にするということです。授業中にノートを取った方が、テストでいい成績が出せる、というのと似ていますね。
2. カレンダーテク(上級編)あなたが既に、OutlookやGoogle Calendarを使いこなしているとしても、長期の目標達成のために使うには、もう一度見直してみる必要があるかもしれません。ブロガーのZeeさんは目標達成までの過程を機能的に管理するカレンダーを作りました。期間は5年、1年、3ヶ月と設け、ゴール別に色分けします。カレンダーのアプリはたくさんありますが、ZeeさんはGoogle Calendarがお気に入りのようです。
1. 「今日はこれだけ」by ライアン・アダムズ 7番のS.M.A.R.T. と似ているのですが、もっと力を抜いた状態で目標達成できるテクニックです。ライアン・アダムスというカントリー/ロックミュージシャンを知っていますか。彼はコンスタントに多くの作品を発表してきているのですが、その秘訣を尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。僕やすべてのミュージシャンに求められていることは、ごく簡単なことさ。ただ週に何時間か机に向かって、1、2曲書けばいいのだから。僕は、求められていることをしているだけ。それをしないミュージシャンはなまけものだね。ミュージシャンは、屋根葺きとかゴミ収集とかいう大変な仕事を頼まれているわけじゃない。ちょっと曲を書きさえすればいいんだ。
米lifehackerの寄稿者ブラッド・アイザックは、ライアン・アダムズのような信念や題目をもつことは、どんな種類の目標を達成するのにも役立つはずだと言っています。人生設計を大幅に見直す必要なんでないんです。クローゼットの一番上の引き出しを今日、片付ければいいのです。あなたは今日、水着コンテストで優勝することを求められているわけではないですよね。今日のタスクは、帰りにWendy'sに寄って、前から食べたいと思っていたベーコンチーズバーガーを食べる、というシンプルなものかもしれません。それでもいいのです。毎日一人で精鋭ローマ軍と戦うように個人的問題と向き合うのではなく、シャベルを掴んでちょっとずつ堀を構えるところから始めてみましょう。
みなさんは今年の抱負をどうやって達成しようとしていますか? 1月末で既に忘れてしまっていた人、何がいけなかったのでしょう。コメント欄で教えてください。
Kevin Purdy (原文/訳:山内純子)
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