「失敗しちゃいけない、失敗しちゃいけない...」と思っていると、かえって失敗しやすくなってしまうのと、根っこは同じようです。
Biz.IDに「嫌いな人から学ぶ方法」が紹介されています。「こうはなりたくない」と思わせる人に出会うことも間々ありますが、そんな出会いも前向きなベクトルへと変換してしまうのが「反面教師」と捉える方法。でも、ふとしたことで、自身がダメな理想像と同じことをやっているのに気づいて肩を落とした経験があるんではないでしょうか? その理由とは、
実はこれは脳の仕組みに深い関わりがあります。実は脳はNOを理解できないんです。
脳は脳内で思い描いたことをいくら否定しても、それを否定することはできず、リアルに描いたことに反応してしまう働きを持っているのです。
「●●をしない」というイメージを描くためには、どうしても「●●をする」ことをイメージしなければならない、ということだそうです。なるほど、思いたくないことを何度も思ってしまうのがよくないのですね。
それでは反面教師は必要ないのか、というと、そうではありません。ちょっと視点を変えるだけでちゃんと理想像に近づくための足がかりになってくれるそうです。その方法は、以下にて。
「NOを使わず、肯定表現で理想像を具体的に表現する」
ということです。例えば、よく腹を立てる人を見て、ああはなりたくないと思ったからといって、
「腹を立てない人になる」
としてしまうと、「腹を立てる」が脳内に刷り込まれてしまうため、よろしくありません。ですからここはNOを使わない肯定表現で、例えば、
「いつも穏やかな気持ちでいられる人になる」
といった形に変換して下さい。そうやって、肯定的な表現ででき上がった理想像を自分の頭にきちんとインプットしておけば、いくら反面教師の人があなたの目の前にいたとしても、間違った方向には向かわないでしょう。
「ああいう人にはならないぞ」と思ったところで思考を留めず、「ああいう人の反対はどんな人か」まで考えるのがポイントのようです。もし、身近に反面教師を見つけたら、ぜひこの思考法を活用してくださいね。
あなたは反面教師に学べるか!? 嫌いな人から学ぶ方法[Biz.ID]
(常山剛)
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