ニュースサイトの「Boston.com」には、教会で空想している間に、どうやってアンスルー・フライさんが後に数百万ドル稼いだポストイットのアイデアを思いついたのか、記事で紹介しています。
多くの科学者が、空想がクリエイティブになる鍵だと指摘しています。というのは、空想している間の思考のプロセスは、脳が新しいつながりを作り出すのを手助けになっているからです。すぐ近くにある出来事(例えば教会の説教)に集中するのではなく、空想する頭が抽象的なことを考えさせ、想像力に富んだとりとめのない考えを膨らませるのです。その結果、今存在していない物事をイメージすることができ、ポストイットのアイデアに気づくことができた、というわけです。
でも、トランス状態みたいな空想を続けるだけでは効果はあまり期待できないのだとか。大切なのはポストイットのような大切なアイデアを思いついたとき、それに気づくことです。
心理学者・ジョナサンさんの実験結果によると、空想する人は2つのタイプに分けられるそうです。1つはリサーチャーに聞かれて初めて自分が空想していたことに気づくタイプ。このタイプは、空想が始まったと思ったらボタンを押すように言われていても、ボタンを押すことができません。
逆にもう1つは、聞かれる必要もなく自分が空想していることに気づいているタイプ。この実験で、人に言われないと自分が空想していたことに気づくことができない前者のタイプは、あまりクリエイティビティを発揮できないことが分かったそうです。
つまり、考えを巡らせたり、空想している状態に自分で気づくことが、良い洞察のポイントなのです。次に同僚をどうやってデートに誘うか、または宝くじに当たったらどうしようか想像している時には「何か大きなアイデアが浮かぶかもしれない」と気にかけるようにしましょう!
Daydream achiever [Boston.com]
Gina Trapani(原文/訳:阿久津美穂)
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