「選択肢があることはいいことだ」と一般的に言われていますが、ニューヨークタイムズでは、いくつかの可能性の扉を閉めて(=選択肢をなくして)、それによってプロジェクトや物事が前進、達成できる理由と経緯を調べ、書いています。

記事では紀元前3世紀の項羽が軍隊の船をほとんど破壊することで、敵陣に乗り込んでも生き残るように軍隊に気合いを入れさせた話を紹介しています。

項羽は、これは前に進むしかないことを分からせ、集中させるためにやったと説明しましたが、軍隊の多くは自分たちが帰るための選択肢である船が炎に包まれ、もはや後戻りはできないという事実を喜びませんでした。しかし、項羽は勝ち、そのやり方は、戦時下でも社会学の研究でも正しいと立証されました

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者によると「扉を閉じることは喪失感を伴います。そして、人々はその喪失感によって『大きな代償を払った』と感じます」とのこと。さらに、扉を開けておくことは、最終的には損害をもたらすものだと指摘しています。他の可能性の扉を閉めることで、今達成すべきことに気持ちが集中し、それが成功を導くのです。詳しくはネタもとの記事を読んでみてください。

 

Few Doors [NYT]

Adam Pash(原文/訳:阿久津美穂)

 

項羽と劉邦
『項羽と劉邦』(上) 司馬遼太郎 著

下手なビジネス書より、断然タメになります。

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