履歴書を持ち歩くというのは、次のようなことを意味します。履歴書にある関連キーワードにマッチするような巨大組織へと入社し、そして、そのような巨大組織で組織の歯車としての仕事を得るということですね。つまり、巨大企業が常に必要とする、より多くの間に合わせの人材なんです。こういったことは、平均的仕事を探している、平均的な人々には最適かもしれません。でも、それはあなたに相応しい仕事でしょうか?
彼はまた次のように言います。「履歴書の代わりに持っているべきもの、それは、将来の雇い主になるかもしれない人に見てもらえる『企画書』であり、素晴らしい評判(ブログで高い評判を得ることもできますよ)であり、雇い主となる人々の知人から寄せられる、あなたに対する一握りの推薦状なのです」と。
でもセスさん、それはちょっとあまりにも難しい要求じゃないですか? 特に、そういった圧倒的効果の推薦状を得られる機会や、大きな企画をやらせてもらう機会がなかった人々にとっては、100%ありえない話ですよね。
では、そんな風に履歴書に就職先を狭められていると感じるような場合にはどうするべきなのか? 以下で、別のアプローチをご紹介しましょう。
キャリア・アドバイザーでコラムニストのペネロペ・トランクは、自分の履歴書を徹底的に見直す際に役立つ、3つのプロフェッショナルな小技を紹介しています。
彼女のアドバイスは、ゴーディンの指摘からさほどかけ離れたものではありません。特に、自分の職歴上の成果を、将来の雇い主に示す場合の方法については、ゴーディンに似ています。次のような感じですね。
仕事の責任の重さではなく、自分が過去に達成した業績を中心にアピールしてください。(中略)ほとんどの人は、就業中、自分が達成した業績を定量化することについて、あまり考えていません。しかし、履歴書の中で、最も重要な点というのは、まさにそこなのです。「私は、Xという問題を解決するためにチームをより良く組織化し、売り上げをXパーセント伸ばしました」「効率を上げていないチームに参加し、そのチームの生産性を改善しました、3週間という生産受け渡し期限に間に合わせました」と、あなた自身が具体的に明言して初めて、人は「あなたはたいへん良いチーム・リーダーである」ということを理解できるのです。
履歴書というのは、将来の雇い主があなたを面接してもっとあなたのことを知りたい、と思うように仕向けるための個人コマーシャルのようなものだ、とトランクは強調しているんです。
上記アドバイスにしたがって、履歴書を廃棄するにしても、書き直すにしても、なにか役に立つ一面があると思います。さて、求職に応募するとき、あなたは、自分をどのようにして、興味深い人間としてアピールしていますか? コメント欄で是非教えてください。
Why bother having a resume? [Seth's Blog via Anne Truitt Zelenka]
How to edit your resume like a professional resume writer [Brazen Careerist]
Gina Trapani(原文/粟野雅子)
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