みなさんはアル・ゴアの映画『不都合な真実』を見ました? 映画を見た方は彼のプレゼン能力の高さに気づいたでしょうか。スライドもよくまとまっていましたよね。実はあのスライドをサポートした会社があるのです。
その会社の名前は「Duarte Design」、Google本社があるマウンテンヴューにあります。創始者のナンシー・デュアーテが20年前に夫とともに始めた会社で、クライアントリストにはアル・ゴアの他にも「Apple」、「Google」、「Cisco」、「Hewlett-Packard」など、そうそうたる名前が並んでいます。「Durate Design」、どんな会社なんでしょうね。
シリコンバレーの新聞、マーキュリーニュースに、ナンシーのインタビューが載っていました。
彼女は、スライドに関する本を最近書いています。パワーポイントの使い方や、プレゼンテーションの仕方についての本はたくさん出ていますが、スライドだけについて書かれた本は他にないのではないか、と彼女は言います。たかがスライド、されどスライド。もしかしたら1枚を見せる時間は数秒しかないかもしれないけれど、そこにエネルギーを吹き込むことで、ライバルに勝つプレゼンができるのだそうですよ。
お金のある大企業では、スライドをプロに外注すればいいですが、たとえば、15分程度の短いプレゼンのためにはお金をかけたくないですよね。今回は、プロに頼まなくてもすむ、説得力のあるスライドの作り方を紹介します。具体的にどういうスライドを作ればいいかというと...
【1】 シンプルにまとめるパワーポイントなどのプレゼンテーションソフトには、さまざまな機能がありますよね。でも、機能を使いすぎると、聴衆はスライドの派手さに目が行ってしまいます。Simple is best. そのスライドで伝えたいことを簡潔にまとめましょう。
【2】 スライドを読まない1枚のスライドに何行もの文章を書き、実際のプレゼンテーションで長々と読む人、いますよね。それでは聞く方は眠くなってしまうかもしれません。スライドには、ぱっと見てわかるポイントだけを載せて、聴衆があなたの顔を見て話が聞けるようにしましょう。
【3】 枚数でプレゼン時間を管理「1時間程度のプレゼンをしてください」と言われたとき、どうやって時間配分しますか?行き当たりばったりではなく、何回そのプレゼンをしてもほぼ同じ時間で終わるようにするのには、スライドで時間配分をするのがいいですよ。このスライドでは何秒、もしくは、何分話す、と決めておきましょう。準備段階で、予定時間を越えそうな場合、時間が余ってしまいそうな場合も、30秒分のスライドを2枚足す、というように調整すると、プレゼン時間をコントロールしやすいです。
いいスライド、できましたか? あとは話し方ですね。聴衆に伝わる話し方については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
[photo by AlGore.com]
(山内純子)
【関連記事】
・プレゼンにスパイス添える「Keynote Objects」(無料)
・ちょっとキレイなMS Office用無料デザインテンプレート
・次のMicrosoft Officeにはウェブ機能がついてきます