たとえば、かなりイメージのいい職場が求人をしていたとします。そんなとき、尊大に思わせることなしに「自分はその仕事に相応しい」ということを、どうやってアピールしたらいいのでしょうか? そして、損をしてでも低い賃金を提示するべきか、勝算がないのに自分を高く見積もって高い賃金をふっかけるべきか、どちらが正しいのでしょうか?

ネットには、自分の身の丈にあった給料を見積もってくれるツールが溢れています。そして、何年かに亘って、給与をどのように交渉していくのかについて、かなり堅実なアドヴァイスを教えてくれます。

以下、そんな適正賃金をどう見つけて、どうオファーしていくのか、というガイドです。

 

1:給与について黙っているべきか言うべきか


これはとても刺激的な議論でもあり、議論のきっかけとなった投稿コメントは、次のように言っています。「面接になった場合、自分の欲しい給与を言うのは、勝ち目の無いゲームである。テーブルの上に金を残したままになるか、あるいは、高値をふっかけることでその職を得るチャンスを失うことになる」と。
我々はこの件に関して、専門家であるとは言えませんが、投稿者のveredは、良い点をついていると思います。あなたが、自分の就職活動に本当に自信があり、低い給与水準に自分を封じ込めることをしたくないのであれば、提示された低い金額を拒否することは可能でしょう。ただし、その仕事を得られなくてもかまわない、という場合だけです。そうでなければ、それを拒否することはできないでしょう。ですが、少し高めの金額を言うのは、いつの場合でもまぁまぁベストなのです。

2:自分の信用情報を最近チェックしましたか?

給与がいくらになるにせよ、あなたは自分の給与を結局尋ねることになります。ですが、あなたの信用情報に顕著な問題があったりする場合、多くの雇用主は給与を出さなくなっています。つまり、雇用してもらえなくなっています。
最近、自分の信用情報をチェックしていないという人は、 「AnnualCreditReport.com(アメリカ国内のISPからのみアクセス可能:補足説明はこちら)」を見に行きましょう。そして、年1回の無料レポートを受け取り、そこで必要とされる可能性のある、ありとあらゆる事態について、信頼にたる説明ができるよう準備してください。もし、雇い主があなたはお金を扱うに信用が足りない、と感じた場合、雇用のチャンスは激減するでしょう。

3:給与サーチサイトを使え!

これらのサイトは「同じようなスキルを有した人々が、仕事の中でどのぐらいを稼いでいるのか」という客観的なデータが見られるんですね。

もちろん、各サイトによって、方法論、正確さ、その業種に最も詳しいか、という違いはあります。これらのサイトはSNSよりも、早くから発生したようです。

アメリカでよく知られている比較サイトの概要は、以下の3つ。

注;「Monster.com」「Yahoo! HotJobs」のような、非常にメジャーな求人サイトは今回はカバーしていません。なぜなら、これから紹介する給与比較ツールは、サインアップしなければ利用できない、または、全業態としての職業をカバーしているからです。

Glassdoor.com:

給料報告と管理チェックに最も焦点をあてています。詳細なデータを見るためには、自分の給与を申告し、サイン・アップする必要があります。ただし、サイト自体がまだ新しいため、一つの強力なコメントや、誤った給与報告が、データ全体の価値をゆがめていることがあります。

こんな人に向いている;

技術者または金融業界の人で、レポートとレビューが、より大きな会社に向く傾向のある人。また、ちょうど今朝、100カ国以上の会社のためにマルチ通貨給料情報をオープンしたので、是非それをチェックしてみてください(日本からでも投稿はできるみたい。全部英語ですが...)。

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PayScale:
他のどのサイトよりも、詳細なデータ分類がなされています。会社での役職よりも、職歴、地域、学歴による給与分類になっています。

こんな人に向いている;

特定の会社へ売り込むことよりも、特定の職種(NYCのエディタ、ラスべガスのITマネージャーなどなど)に就くことを希望している人。

SalaryScout:

Glassdoor.comのように、SalaryScoutは多種多様な情報を得る条件として、あなた自身の情報を提供しなければなりません。要はユーザー登録が必要ってことです。その他の点でも似ているのですが、キラーツールは、サーチのためのRSSフィードです。肩書き、給与範囲、そして漠然とした要望に対して、最新の情報をアップデートして備えておくために最適です。

こんな人に向いている;

RSSを使い、他の給与検索を補完して、自分の仕事の上に加えること。

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Indeed:

ジョブ・リスティングの集積Indeedは、面白い検索結果を表示してくれます。例えば、「40,000ドルの給与のWebエディター」のような検索でもOKなのです。つまり、その国のどこでも、その肩書きでその給与を得ることができる、という検索結果を得られます。

もし、引越しをするつもりがないのであれば、「職種 or 会社名 + 都市名 or 郵便番号」と入力することで範囲を狭めることもできます。

こんな人に向いている;

自分の給与予想が現実的なものに近いかどうかを知りたい人、あるいは自分の業界で同じぐらいの給与を得られる他の仕事を探している人

日本だとさしずめ、人材紹介会社が行っている年収査定サービスや上場企業の平均年収を調べられる「年収in」とかになるんでしょうかね。上に挙げたような「みんなの投稿に基づく年収情報」ってあったら転職時や給与交渉のときに役立ちそうですよね。

自分の給与を提示するために、どのツールあるいはトピックが、役に立ちましたか? あなた自身の経験談を、是非コメントしてくださいね!

Kevin Purdy(原文/粟野雅子)

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