2月23日に行われたUstrea番組、イケアとライフハッカー[日本版]による「新生活実験室」(アーカイブ放送はこちら)のイベントレポート後篇です(前篇はこちら)。読者からお寄せいただいた「お部屋の悩み」に対し、イケアの家具と「DIY」「睡眠」「カフェ」のプロフェッショナルからの+αのテクニックを組み合わせて解決策を提案することで、春からの新生活に役立てていただこうというこの企画。
前篇では「スタイルではなく機能から入るべし!」というイケア流のお部屋作りのポイントが紹介されましたが、後篇ではどんな極意が披露されるのでしょうか?!
今回はリビング&ダイニングのお部屋を見ていきたいと思います。
リビングのお悩みとして、読者から寄せられたのはこちら。
息子が生まれて生活が激変しました。大人も子供も過ごしやすいリビングにしたいのですが、どうすればいいでしょうか。できればカフェっぽい雰囲気にしたいのですが...。
このお悩みに応えるため、イケアのインテリアデザイナーの安東さんがコーディネイトしたお部屋は...
安東:リビングやダイニングは、家族が長い時間を過ごす家の中でも公共の場所。空間をどう多機能に使うかがポイントになってきます。
安東:このダイニングテーブル「NORDEN」は、天板を持ち上げて足を収納することで、広げたときと比べて4分の1くらいにサイズを小さくできます。合わせて使用しているチェアの「NORDMYRA」も積み重ねられるので、子供が動き回って遊べる空間を作ってあげられますよ。安東:さらにこちらの「EXPEDIT」というシェルフユニット(収納棚)は、シンプルなフレームに引き出しやバスケットをお好みで組み合わせながら、いろんなアイデアを入れられます。子供の手の届く高さにはおもちゃを入れるスペースを作り、危険なものや大人が使うものは上の段に収納するといった使い分けができるので、大人も子供も快適に使ってもらえると思います。
安東さんがコーディネイトしたリビング&ダイニングに、プラスαのテクニックを加えてくださったのが、CAFE 璃唵(カフェりおん) オーナーの蓑田琴美さんです。イギリス留学中に数々のカフェを回ったという簑田さん。「カフェっぽくしたい」という人は多いと思いますが、その漠然としたイメージを具体化するには、いったいどうすれば良いのでしょうか?
簑田:カフェがなぜ居心地が良いかというと、表の美しいところだけを見せているからだと思います。そのためには非日常な雰囲気を作ることが大切です。一番簡単な方法としては、ちょっとした植物をテーブルに置いてみること。ヨーグルトやスパイスの空き瓶に、緑の葉っぱを入れるだけでもカフェっぽくなります。
簑田:あとは、隠す収納と見せる収納を使い分けることも大切。輪ゴムなど生活感の出るものは、容器の中に入れて隠してしまいましょう。逆に紅茶や日本茶の茶葉など、カフェにあっても違和感のないようなものは、透明な容器に移し替えて、見せる収納にします。アースカラーなど、色の系統を統一させておけば、小物の素材にはこだわらなくてもオシャレな雰囲気が出せると思いますよ。おうちでカフェ気分を味わうには、ランチョンマット・ワンプレートにできる大きいお皿・お気に入りのコースターなどのアイテムを、気分で組み合わせると良いそう。イケアにはリーズナブルなアイテムがたくさんそろっているので、手軽にカフェスタイルを楽しめそうです。
そして、最後の質問はこちら。
部屋の面積を損なわずに、収納力を増やしたいです。賃貸で穴をあけられないので、壁を傷つけずに収納器具をつける方法を教えてください。
このお悩みに応えるため、安東さんがコーディネイトしたお部屋は...
安東:ここでは「BESTÅ」という、とってもフレキシブルな収納システムを使ってみました。いろんな形の箱を組み上げて、好きな機能を足していける商品です。ひとつの壁面にこれを入れて、ダイニング側とリビング側で入れるモノを変えて使うと便利だと思います。
村田:イケアの調査結果によると、日本人は収納でとっても悩んでいることがわかりました。FAX台や引き出しなど、小さな収納をたくさん置いている方が多いのでは? 部屋が狭くなり、統一感もなくなってしまう原因はここにあります。このような悩みを解決するにはBESTÅのような組み合わせ家具を使って、まとまった収納場所を確保することがおすすめです。BESTÅはライフスタイルに合わせて大きさも形も自在に変化させられるので、経済的ですよ。
イケア本社のあるスウェーデンの人が日本に来てまず驚くことが、蛍光灯の全体照明を使っていることだという村田さん。部屋を広く見せるコツは、ここにも隠されているようです。
安東:イケア流の考え方では、機能に合わせて照明を足していきます。「全体照明」だけでなく、読書用、PC用など機能によって用意する「機能照明」や、壁などで反射させて使う「間接照明」を組み合わせることで、部屋が立体的な空間になって、広く感じられます。
安東さんがコーディネイトしたリビング&ダイニングに、プラスαのテクニックを加えてくださったのが、アートディレクターの岩沢仁さん。
岩沢:イケアには壁に付けるアイテムがたくさん出ているのに、使えないのは悲しいなと思って作ったのが、こちらの「動かせる壁」です。5枚で1,000円くらいの杉の間伐材をホームセンターで買ってきたものを、裏に4本の木を渡して、すのこ状にしています。ホームセンターに頼めば、安価でカットしてくれるので、良いですよね。倒れて来ないようにするには、下にスリップマットを敷いて、上を石膏フックなどで固定すれば大丈夫です。
岩沢:イケアにはDIYに使えるかわいい商品がたくさんあって楽しい。この写真をかけているのは「SNODD」っていうノブです。ウォールランプもいろんな種類があって、壁に穴があけられなくてあきらめていた人も、こうして壁を作ってしまえば、いくらでも穴をあけて使えます。他にも、植木鉢にLEDを入れたら簡単に照明ができちゃったりして、0から作るのは大変だけど、できたものを組み合わせるだけなら、手軽に楽しめると思います。イケアでは4月18日まで「まってろ!新生活!」キャンペーンを実施中。無料で入れるIKEA FAMILYメンバーになれば、購入金額2万円(税込)以上で配送料金が最大7,000円割引になるというお得なキャンペーンです。新生活を迎える方もそうでない方も、イケアのアイテムでお部屋をデコレーションして、フレッシュな気分でわくわくの春を迎えましょう!
photo by yuuko konagai(野本纏花)