さてさて、過去何回か自分の経験から、ノマドワークスタイルの記事を掲載してきましたが、僕の場合、ノマディストになろう! と決意したのが1年位前。海外移動も多いので、いちいち自分の作業場に戻れないことも多く、スケジュールの都合上そうせざるを得なかった部分も多いのですが、それ以後は常に外に仕事を持ち出すのが常になってしまい、日本ではいまや常に喫茶店などの外が半分、仕事場が半分って位になっています。
さて、そんなわけで、ノマドワークスタイルで何を得たか、問題点はなにか、自分の経験から書いてみます。
オフィス資料や、デザイン資料など、バンバン開くという方はハイスペックなノートPCが必要だったりするでしょうし、文章さえ書ければいいという方は軽くて安いノートで、もしくはタブレットで十分なんて人もいると思います。すると、結果的に不要なアイテムを切り捨て、その分情報も切り捨てることになります。必要なガジェットを見極めるだけでなく、チェックすべきブックマーク、チェックすべき資料、etc...オフィスでよくあるようにPCを開きっぱなしにしながら、タブレットで長時間YouTubeを見っちゃったり、なんてことも少なくなります。
アイディアもメモるだけではなく、一瞬思いついたときにそのひらめきを逃さずサーっと書いたりすると、あっという間に良いプレゼン資料ができちゃったりしますよね。これはモバイルとも相まって強力な武器になりますね。
やはり大きいのがコレ。ちょっと風景が違うだけでも新しいアイディアが沸いてきやすいし、ふと煮詰まったときに、周りを見渡せば、老若男女いろんな人がめいめい好きなことをしているわけですから、そんなことからも新しいヒントが見つけ出せたりします。
電源がないところでは、PCのバッテリーなどの物理的に制限がありますよね。自分の場合は2時間くらいしか持たないのですが、これがむしろちょうど良い集中を呼んでくれます。2時間やったら、強制的に一休みというサイクルはかなり効率が良いです。
メールよりも電話ってちょっと敷居高くありませんか? 僕は電話をするとそれに集中力を取られるほうなので、PCに向かい、電話して、PCに向かい、電話してみたいな細切れな作業はいまいち苦手だったりもします。ノマドワークの現場は、オフィスと違っていつでもどこでも電話ができるということではないので、むしろ電話はまとめて、静かな環境にいるときにかけるようになって、結果作業効率が良くなったりします。
よく行く駅やビルなどのカフェのメニューや電源・電波状況にやたら詳しくなります。
いつでもすぐ作業に移れるということは、急な用件にも対応できるっていうことですし、ちょっとの時間をこまめに使うと意外と多くの作業をこなすことができます。
問題点は...
僕はフリーなのでこの弊害はあまり多くないですが、机にかじりついてないと、サボってると思われがちなのも日本の組織にありがちなこと。いい仕事には気分転換や、ある意味遊びも重要ですよね。
...というかこれは完全に職種によりますが...。成果が見えやすい職種じゃないとなかなか厳しいのかもしれません。となってくると、管理者の判断とかマネージメント基準にもよりそうですね。
というわけで、こうやって書いてみると、ノマドワーキングが欧米のプログラマたちの間から出てきたというのは、成果が見えやすく・管理者の理解を得やすい職種という点で自然だったのかもしれませんね。
今後こういった職種からでも、日本でも理解を得られるようになっていき、成果とリラックス・自由が両立するようになっていけば、無駄なストレスを減らしてみんなハッピーになっていくかもしれませんね。
(早川大地)