研究者ダナ・ボイドさんは、休暇を取る際に「バケーション中です。1月2日以降に戻ります」というような自動返信を送ったり、メールをアーカイブしておいたりしないそうです。全ては「/dev/null」、つまりゴミ箱へ...。
彼女と連絡をどうしても取る必要がある場合、彼女の母親に電話をかけるという、いたってアナログな方法しかないそうです。なぜ、こういう戦略を取るようになったのか? について、彼女に聞いてみました。
「絶対に忘れない秘密の質問アルゴリズム」、「Facebookを強固に守る技『スーパーログオフ』」などの記事を、ライフハッカーでは過去に紹介してきましたが、ボイドさんはテクノロジーと社会について常に考えている研究者です。休暇中のメールは全て削除する、という彼女の見解とは...。
バケーションを取る際、私は必ず全ての責任を果たしてから出発します。もし予期せぬこと、非常事態などが起こり、どうしても誰かと連絡を取らなくてはいけない場合に備えて、兄弟、母親、システム管理者、ハウスシッターには自分の居場所を教えてあります。最も重要なのは、自分が休んでいる間にメールがどんどん受信箱にやってきて、ToDoリストが勝手に作成されていく現象が起こらないこと。
言うまでもないですが、私がバケーションに行っている間も世界は動いています。ジャーナリストからの様々な仕事依頼メール、学生から助言を求めるメール、何かのイベントへの招待がちらほら。その一つ一つに個人的に返信しないことに対する罪悪感はありますが、バケーションをとるためには、それを乗り越えてリフレッシュする必要があります。
もちろん、仕事の内容によっては、メールを読まずに捨てられないものもたくさんあるので、彼女のやり方が、良い・悪いとか、役に立つ・立たないではなく、こういう発想もあるのか...くらいに受け取るとよいかと思います。
久しぶりに開いた受信箱が空っぽというのも、それはそれでなんだか寂しい気もしますが...。
I AM OFFLINE! On Email Sabbatical from December 9 - January 12 [danah boyd/apophenia]
Kevin Purdy (原文/訳:まいるす・ゑびす)