米国4位(だった)の大手証券 リーマン・ブラザーズの経営破綻から9月で2年。簿外取引による会計操作や粉飾決算など倒産劇の内幕が2200ページに及ぶ報告書で明らかになりました。リーマンショックに端を発する景気悪化、世界的な不況はご存知のとおり。
菅直人首相に何を期待するか―。日経ビジネスオンラインが行ったアンケート結果によると、最も多かったのが「財政再建」。帝国データバンクが8日発表した5月の企業倒産件数は、9カ月連続で前年同月を下回ったとはいえ、実際の肌で感じる景気の回復はまだまだのようです。
そんな昨今、自分の勤務先が不祥事や倒産といった深刻な事態に陥る可能性はゼロではありません。仕事をしていれば、理不尽なことは山のようにあります。かといって、企業不祥事とその隠蔽工作の調査対象になった場合に巻き込まれ(道連れとも言う)ては、元も子もありません。
ブルームバーグが「ここだけの話(邦訳抜粋記事)」として暴露している内容が、厳しいビジネス環境を生き抜くサバイバルの参考になるかもしれません。
しらみつぶしにリーマン事件の真相を追究し報告書をまとめた調査官は、リスクを誰がどのように認識していたかを解明するために、とあるキーワード(キーフレーズ)で言い回し検索を行い、アヤシイ人物を絞りこんでいったそうです。
3400万ページもの文書や電子メールを調べる際に用いた、その仕分け表現こそ、レッドフラッグ(危険信号)です。スキルアップなどは当然、社会人には大事ですが同じくらいに「処世術」も大事です。ダメな会社と心中しないための教訓として、以下のNG表現を頭の片隅においておきましょう。あらかじめお断りしておきますが、アメリカのお話なので英語です:
- huge mistake (大きな誤り、大間違い)
- big mistake (とんでもない失敗、大きい間違い)
- dumb (ばか者、愚か者、あほ、間抜け)
- can't believe (信じられない)
- cannot believe (信じられない)
- serious trouble (重大[深刻]な問題)
- big trouble (大変なこと、大きな問題、えらい問題、まずいこと)
- unsalvageable (取り返しのつかない、救出できない)
- shocked (衝撃を受けた、あきれかえった)
- speechless (ものが言えない、言い表せない)
今や業務を支える必須ツールである電子メールの流れは業務の流れ。新人研修時代にものっそい叩き込まれる「報連相(報告・連絡・相談)」ですが、あまりよろしくない話題の社内メールでは、英文メールに関らず、これらのニュアンスや言い回しはなるべく避けた方がよろしいかと。
社内メールで使ったら痛い目にあった文言など、ビジネスメールにまつわる体験談や活用術があれば、コメントで共有しましょう。
`Stupid' Lehman E-Mails Didn't Stay `Just Between Us' [Bloomberg via Planet Money]
Kevin Purdy(原文/訳:kiki)