こんばんは。ライフハッカーの皆さんノマドしてますか。

編集委員の早川大地です。

近年ちらほらと周りで聞かれるようになったキーワード。ノマド・ワークスタイル。「ノマド」とは「遊牧民」という意味の言葉で、仕事場を決めずに、もしくは定期で移動しながら、仕事を行うスタイルのこと。ノートPCさえあれば仕事ができるプログラマや、物書きの中では昔からそれなりに見られるやり方でした。

なかなか本格的にあちこち動きながら、というのは難しいですが、ちょっとした空き時間にカフェで仕事とか出張時に持ち出し仕事、なんて、半ノマドスタイルを実行するケースはみなさん少なからず経験してるのではないでしょうか。

(写真は東ロンドン・ホクストンのカフェにてノマド・ワークスタイル実践中...)

とはいえ、ノートPCや電話を駆使してできる仕事ならばいいですが、作曲家はもちろんデザイナーや映像編集、そういった方達は、まだまだ実際には机にかじりつきにならざるを得ないというのが実際のところじゃないでしょうか。

僕自身はいくら旅好きとはいえ、デジタルベースでの作曲作業は結構それなりに大掛かりなシステムが必要なため、外での作業は、あくまでも文章書きや、メール処理程度になっていたのですが...。

この度それを一歩進めて外でも音楽作業ができるノマド・システムを作ってみました!!

 ノートパソコンにBluetoothマウス、USBハブ、外付HDD、電源タップ、ソフトウェアのドングル(コピープロテクトキー)、オーディオインターフェース、ミニキーボード、ヘッドフォン。これらを書類ケースといくつかにわけて持ち歩いています。

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普段は家のデスクトップマシンで作業をしている訳ですが、普段からすべてのデータは外付けHDD に置くようにしておいて、それをそのまま持ち出しています。母艦につなぐ度に、バックアップを取るように設定しておけば、なお安心です。

場所によって電源がどのような形で得られるかわからないので、延長電源ケーブルは必須。最近は新幹線の車内にも電源がありますが、その場合は壁際にしかないですし、空港のロビーなんかも、電源が椅子から遠かったりするのが普通なので、そんなときにも便利です。また複数電源がとれるとはかぎらないのでタップもほしいところ。

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写真の様に三つ又のコネクタと、延長ケーブルをセットにしておくと必要なときに取り外しができて便利です。

USBは大抵足りなくなるので、ハブも必要ですね。Bluetooth機材を使って、なるべくポートを空けるのもコツの一つ。これ以外にもemobileとか、iPhoneとかUSBメモリとかをつなぎだすとどんどん使ってしまうので。

ちなみに、電源のある場所は、Hack Spaceで探しています。

もちろんDropboxやEvernoteなどのクラウドシステムを上手に使うのもコツの一つ。

これを導入しての感想なのですが、実際のところ作ってみると、あれ、必要な機材こんだけか?なんて拍子ぬけしてしまいます。本格的にすべての作業を全部やるというのはさすがに無理ですが、メモを書いたり、ちょっと曲の構成をいじったりは全く問題なくできてしまいます。さすがに喫茶店等で全部の機材を開くというわけにもいきませんが、ホテルや、スタジオなどでは結構重宝します。

いつも同じ場所で同じ作業をしていると、どうしてもアイディアが煮詰まりがち。いつもの見飽きた作業画面も、別の場所にもっていくだけで、なんとなく新鮮に見えてアイディアがわいてきます。それにこれを持ち歩いていると、旅先での急な直し作業の時もいつでも直せるぜ!なんて心の余裕もできるし、かなり仕事に良い影響を与えてます。皆さんもそれぞれのやり方で、自分なりのノマド・スタイルをあみだしてみては?

さて、ちょっとお知らせを...

私がホストをつとめる「音楽とITとメディアの未来」と銘打ったイベント「トークバケーション」がスタートします。

旬のクリエイターを迎えて行うトークと音楽とのイベント。

第一回ゲストはただいま大注目の拡張現実ソフトウェア・セカイカメラ開発者、頓知・CEO井口尊仁氏をむかえて4/24(土)に行います!詳細はこちらにも。ここでしか聞けない話や、内容がたくさん!ぜひ足をお運びください。

ライフハッカー[日本版]編集委員・早川大地)