物書き稼業で避けては通れないのが、インタビューを文字に起こすテープ起こし(テープを使ってる人はかなり少なくなりましたが...)です。テープ起こしを専門に行う人・業者もありますが、予算やスケジュールの都合で、ライターが自分でやることがほとんどかと思います。また、ライターではなくとも、議事録やブレストの内容をまとめて共有する際、テープ起こしを経験した方もいるでしょう。

やってみると分かるのですが、話し言葉をそのまま文字にするだけでは、その場で同席した人でじゃないと、ほぼ意味が通じません。脱線した話を整理し、ストーリーが見えるようにしなくてはならないのです。これがまた実は大変。「聞く+打つ」と並行してストーリーの組み立て、ケバ取り(相づちなどの無意味な声)、整形もを行うとなると、かなり疲労困憊になります。

そんなテープ起こしに面倒くささを感じていた、「コデラノブログ4」の小寺さんが、こんな方法を紹介していました。

そういえばビデオの編集マン時代、インタビュー編集ってこんなにめんどくさかったなぁ、と思ってその時のことを思い出したりしていたのだが、ふと思い立って、インタビューの動画ファイルをビデオ編集ソフトで編集してから、テキストに書き起こししてみた。元々音声や動画を切り刻んだりするのはお手の物なので、先にそういう動画ファイルを転がして切った貼ったしながら、インタビューを編集しちゃうわけである。

そうすると通常のインタビュー起こしにくらべて、作業量が1/4ぐらいになった。話の組み替えなんかもノンリニア上でやってしまうので、全体の構成が見えやすい。トータルでかかった時間は同じぐらいだが、疲労度が全然違う。普通小一時間のインタビューを起こすと、今日はもうこんだけがんばったからもういいかー、と他のことに逃避したりするのだが、まだ本編を書けるだけの余力が残っているというのは大きな違いである。

 Macなら、デフォルトで入っている『iMove』で動画のノンリニア編集が可能。Windowsなら同じく無料でプリインストールされている『Windows ムービーメーカー』、フリーソフトの『avidemux』で動画の切り貼りができますよ。

テープ起こしの効率アップ方法として、お試しください。

インタビュー起こし2.0[コデラノブログ4]

(常山剛)