平日はなかなか料理をする時間が取れないという人は、週末などに食材をまとめて調理して冷凍しておくと、平日の料理時間を大幅に節約できます。でも、料理の作り置きだけで週末の時間を潰してしまうのは、せっかくのお休みなのにもったいないですよね。そんなジレンマを解消してくれる、時間を有効に使える冷凍テクニックをマスターしましょう。
節約テクのブログ「WiseBread」のライターLinsery Kerl さんは、働くママでもあります。昔は彼女も週末に食事を作り置きしていたのですが、4人の子どもと忙しいスケジュールを抱えて、週末を作り置きのために時間を潰すのは全然良くないと悟ったのです。そこで、彼女は1日たった30分〜1時間で、今までさんざん週末を潰してきた作り置きと、同じ効果が得られる冷凍テクを身につけたのです。
この時間を節約する冷凍テクニックは、今から紹介する5つの食材/メニューに限ったものではありません。近所のスーパーでその週に特売されている食品、その週に自分の庭でできた野菜など、その時に入手できる食材を有効に使いましょう。では、Linseryのある5日間のメニューから、冷凍テクをご紹介します。
[ 1日目:ひき肉 ]ひき肉の特売日に12kg(さすがアメリカ!)を買ってきます。それを2kgずつ6つに小分けします。そして、それぞれを以下のように冷凍します。
- 400gずつに小分けして冷凍保存バッグで冷凍。
- 自家製タコスソースで味付けしたものを、400gずつに小分けして冷凍保存バッグで冷凍。
- 2kgでできるだけのミートボールを作って、冷凍保存バッグで冷凍。
- 残りの6kgは100gずつなど自分が使いやすい量の小分けにして、それぞれをラップで包み、冷凍保存バッグで冷凍。
1. はハンバーグ、2. はタコス、3. はミートボール、4. はスパゲティミートソースや麻婆豆腐などひき肉メニューに使えます。ポイントは、味付けと小分けのバリエーションです。自分が使いやすい味付けや量にアレンジして、冷凍してください。
2日目以降は以下に続きます。
[ 2日目:ピーマン ]ピーマンがお買い得な日に大量に買ってきたら、洗って、ヘタと中の種を取って、以下のように保存します。
1. はスープやシチューに氷のまま入れて使えるのでとても便利です。2. はピーマンの肉詰め、3. は青椒肉絲などに使えます。
- 1cm角程度のさいの目切りにしたピーマンを、水を入れた製氷器の中に入れて冷凍します。氷が固まったら袋や冷凍保存バッグに移しておきます。スープやシチューなどを作る時に、氷のまま入れられて便利です。
- 半分に切ったピーマンを軽く下茹でし、ある程度冷ましてから冷凍。
- 0.5cmくらいに縦に細切りにして、冷凍保存バッグで冷凍。
[ 3日目:ズッキーニ ]ズッキーニは買うと高いですが、意外に簡単に育てられる上にたくさん実がなるので楽しいです。一度に大量に消費できるものでもないので、冷凍しておくといいでしょう。
- ズッキーニをマフィンやパンケーキにして、焼いてから冷凍保存する。
- スライスしたズッキーニを、電子レンジなどで軽く蒸し、冷ましたら冷凍保存バッグで冷凍。
1. は解凍して温めたらそのまま食べられます。2. は炒め物やパスタ、天ぷらなどに使えます。カボチャでも同様の冷凍テクが使えます。
[ 4日目:卵 ]卵はそのまま冷凍という訳にはいきませんから、冷蔵の保存期間では使い切れないものを、少し調理してから冷凍します。
- キッシュを作って冷凍する。ほうれん草・ベーコン・玉ねぎの王道キッシュがオススメです。チェダーチーズやカニを入れてもいいですよ。
- スクランブルエッグを作り、手のひら大に平らにまとめたものを冷凍。
1. は解凍して温めたらそのまま食べられます。2. は解凍してパンに挟むと、朝食のサンドウィッチにいいですよ。
[ 5日目:クッキー]クッキーは私が大好きな作り置きメニューです。自分のお気に入りのクッキーレシピで焼く直前までを作っておき、冷凍します。(クッキーレシピはこちらをどうぞ)クッキー型に丸めて平らにして冷凍してもいいですし、ラップに包んで棒状に冷凍保存しておいてもいいですよ。あとは、食べたい時に冷凍クッキー種をオーブンで焼くだけです。棒状のものは、焼く前にお好みでカットしてから焼きましょう。
どれも日々の夕食の準備時間や、お買い得な食材を買ってきた日に、30分〜1時間使えばできることです。全部まとめてやろうとすると1日掛かりになりますが、日々のすきま時間を使って、1つずつトライしてみてください。
The Five-Day Freeze: Batch Cooking for the Rest of Us [WiseBread]
Jason Fitzpatrick(原文/訳:的野裕子)