PCがずいぶんコンパクトになり、外出や出張にも持ち歩けるようになりましたね。しかし、携帯性が高まるにつれ、紛失や盗難のリスクも高くなるもの。そんなリスクに備え、ラップトップPCが紛失したときのお助けアプリケーション『Prey』をご紹介します。
『Prey』は、ラップトップPCが盗難に遭ったり紛失した際、PCの状況やネットワーク情報を送信してくれるアプリケーション。OSが立ち上げられると自動的に無線LANなどのネットワークを探し、インターネットに接続できると、コンピュータのステータス、起動プログラムの一覧、ネットワーク情報、デスクトップのスクリーンショットなどの情報が発信される仕組み。PCにWebカメラが搭載されていれば、PCの前に座っている人の画像も一緒に送信してくれる優れものです。
『Prey』は、任意の有効なURLが存在すれば、コンピュータ状況に関する情報を集め、メールで送信するシステムになっています。従って、このアプリの設定にはURLが必要。自分のウェブドメインのどこかを指定してもいいですし、Bloggerなどの無料ホスティングサービスを利用しても大丈夫です。また、これらのデータが送信されるには、SMTPサーバーでログイン情報を特定する必要があるため、メールアドレスとメールサーバーのSMTP情報の設定も必要です。
このアプリケーションはオープンソース。誰でも無料で使うことができます。Linux・Mac・Windowsに対応しており、Linux版とMac版は原語のスペイン語と英語、Windows版はスペイン語のみ(近々、英語も翻訳予定とのこと)です。ダウンロードはこちらのページからどうぞ。
もちろん、OSを起動する前にフォーマットされてしまったら『Prey』は役に立ちませんし、たとえコンピュータの状況を知ることができても取り返すことができるかは別問題ですが、一定のセキュリティ対策にはなるでしょう。米Lifehacker過去記事「How to Set Up a Laptop Security System(ラップトップセキュリティシステムの設定の仕方)」も参考に、一度、ラップトップPCの紛失・盗難対策を見直してみてくださいね。
Jason Fitzpatrick(原文/松岡由希子)