毎年のように猛烈な台風や大雨による被害が報道され、自然災害に対する備えを万全にしておくことはもはや常識。そこで今回は、キャンプやアウトドアにも使えて、災害時や遭難時に役立つギアに注目。持ち運びに便利なコンパクトサイズで、スタイリッシュなデザインにもこだわりました。
ほとんどの家庭では防災セットは用意していると思いますが、押入れの奥に入れっぱなしで、使い方の分からないグッズや消費期限切れの非常食ばかりというひとも多いはず。そこで、キャンプやアウトドアなどで使い方を熟知したギアを非常時に役立てる、というように発想を逆転してみましょう。
多くのアウトドアブランドのギアは、過酷なフィールドや遭難時での使用を想定して開発されたもの。それゆえ、災害現場や避難所でも使えて、生死を分けるような瞬間にパフォーマンスを発揮します。スマホのバッテリーにもなるライトや、冷え切った地面からの冷気を和らげるマットはまさにそれ。
いつやってくるか分からない非常時にこそ、普段から使い慣れたギアを常備すべきなのです。そして、どうせ買うなら長持ちしてスタイリッシュな本格派がおすすめ。安物を買って、いざという時に使えないのでは意味がありません。
1. キャンプにも自転車にも! 究極のミニライト「LANTERN」

夜間の自転車走行でも安全な視界が得られる、最大1000ルーメンの光を照射するコンパクトライト「LANTERN」。
専用の車載ホルダーとシェードが付属するので、自転車用ライトとしてはもちろん、キャンプ時にはテント内用のライトとしても活躍。IPX6の防水仕様で、剛性の高いアルミボディは精悍なデザインも印象的。
多彩な点灯・点滅モードに切り替えることができ、緊急時ストロボは100時間以上。ケーブルさえあれば、スマホの充電も可能。
写真奥:LANTERN Black価格1万6000円、写真手前:LANTERN Mini 価格9900円/ともにランタン(アウトドア ギア マニアックス)
2. 繰り返し使える「エスオーエル」の非常用ブランケット

昼間は暖かいから夜もそれほど冷え込まないはず……と油断して、夜中に凍えるような思いをしたというキャンパーも少なくないはず。そこで用意しておきたいのが、「ナノヒートブランケット」。
登山における遭難時や被災時にあれば、身体から放出される熱の90%を保持し、生存率を高めてくれるのです。しかも、こちらの写真のように付属のポーチにコンパクト(収納時のサイズは縦17×横15㎝)に収納できる優れもの。
使い捨てタイプが多い中、繰り返して使用することができるのも大きな魅力です。レジャーシートとしても活躍します。
4800円/エスオーエル(スター商事)
3. 超軽量&スタイリッシュな「ディージョ」のナイフ

キャンプやトレッキングの調理など、意外なほど使えるのが折りたたみナイフ。ドライバーやペンチなどが一体化したマルチタイプも人気ですが、やっぱり重くてトゥーマッチ。そこで、マニアックなハイカーから絶賛されている、フランス発のブランド「ディージョ」のポケットナイフ「Naked」を推奨。
ソリッドなデザインは言うに及ばず、広げた時にしっかりとした持ち手で使い勝手も秀逸。ただし、普段街中で持ち歩くと銃刀法違反になってしまうので、くれぐれもご注意を。
Naked (S/15g)価格2900円、(M/27g)価格 3900円、(L/37g)価格 4900円/ディージョ(ユニバーサルトレーディング)
4. 5つの用途で活躍する「アウトドア エレメント」のカラビナ

ランタンの吊り下げや、ハンモック用としても活躍するカラビナ。キーホルダーとして日常的に愛用している人も少なくないでしょう。そこで、キャンプや災害時にも助かる、5つの機能を備えたアウトドア エレメントの「ファイヤービナー」を推奨。
栓抜き、プラスマイナスが回せるドライバー、着火用のファイヤーウィール、ロープなどを切るのに便利なユーティリティーブレードを、ひとつのカラビナに集約。錆びにくいステンレスボディは4種のカラーバリエーションあり。
価格各2000円/すべてアウトドア エレメント(モチズキ)
*
防災グッズと名の付くものは数あれど、いざという時に使いこなせないのでは、無用の長物。
今回紹介しているものは、いずれもスタイリッシュなデザインで高機能だから、キャンプや日常生活で活躍するものばかり。使い慣れた道具だからこそ、被災時に真価を発揮するのです。
Image: 多田悟
Source: アウトドア ギア マニアックス , スター商事 , ユニバーサルトレーディング , モチズキ