パソコンに、「いつか」整理しようと思っている写真のフォルダーがたくさんある、というのはよくある話です。私にとって、その「いつか」はこの間の週末でした。
どういう風の吹き回しか、私は、人生を記録してきた写真の整理に、2~3時間かけて取り組む気になったのです。ネットワークにつながった記憶装置の中の、「未整理」というフォルダーに放り込んだままになっている2万5000枚の画像を…。
私はこの作業を恐れていました。
『Lightroom』や『Capture One』のようなプログラムは、ストレスがたまると感じていたからです。写真のEXIFデータには、いつどこで撮影したか、どのカメラを使ったか、などの情報が入っていて、写真の整理を信じられないほど簡単にしてくれます。
けれども、分類のニュアンスをつかむのも難しいし、自分のコンピュータや記憶装置の中にある実在のフォルダーに、仮想フォルダーやフィルターを対応させるやり方も、ややこしくて頭が痛くなります。
ですから、『PhotoMove』というWindowsアプリに出会って、「これは」と思ったのです。PhotoMoveは、私の乱雑な写真アーカイブを救ってくれるものでした。
『PhotoMove』の使い方
無料版PhotoMoveは、あなたがどこに写真を保管していようと、徹底的に素早く分析してくれます。すべてのEXIFデータを読み取り、自動的にフォルダーをつくり、写真を移動(あるいはコピー)してくれるのです。
アプリをインストールするのもあっという間で、理解するのも簡単です。ちゃんとした分類アプリに比べると、ずっと早く使えるようになります(もちろん、そちらを使うこともできますし、使ったほうがいい人もいるでしょうが)。

無料版PhotoMoveでは、設定すべきことは多くはありませんが、大切なものです。
まず、アプリに分析してほしいフォルダーを選び(サブフォルダーも忘れずに)、あなたの写真が最終的に移動する先のフォルダーを選択します。PhotoMoveが作成する新しいフォルダーも、ここに入ります。
無料版アプリでは、2種類のフォルダー構成しか利用できません。そして、画像を撮影した年月日ごとにフォルダー分けする分類の細かさはうっとうしいかもしれません。
けれども、簡単に対処する方法はあります。いったん作業が終わり、PhotoMoveが撮影日をもとに大量のフォルダーを作成したら、『File Explorer』で月別の親フォルダーに行き、ワイルドカード検索("*.*")をします。そして、Windowsがその月(あるいは年)に関して探し出したすべての写真を移動すればいいのです。お好みに応じてやってみてください。
有料版の特別な機能
有料版『PhotoMove Pro』は、8.99ドル。有料版を買ってもいいかも、と思える機能が、「duplication finder(重複ファイルを見つける機能)」です。
つまり、PhotoMoveが、名前が同じ、あるいはEXIFデータが同じ2つの画像を見つけると、有料版では、
- 重複ファイルの名前を自動的に変更するか
- 元のファイルを重複ファイルで上書きするか
- 重複ファイルを別の「手作業で確認する」フォルダーに移動するか
を選択できるのです。
写真をうまく整理するのが苦手な人は、この機能でかなりの時間を節約できます。
最後に、PhotoMoveは、写真データの中にEXIFデータを見つからないときも、同じように素晴らしい能力を発揮します。EXIFデータが見つからない場合は、ファイルがいつ作成されたかをもとに、整理されたフォルダーに写真を移動してくれるのです。
あるいは、あまり良い方法ではありませんが、そういう写真をすべて「不明」という別のフォルダーに移動させてくれます。こうした機能を使うには、PhotoMove Pro版が必要ですが、この便利さがあるなら、9ドルは高くありません。
私の写真整理作業の方はというと、PhotoMoveのおかげで乱雑な写真データのほぼ90%が問題なく処理でき、私は大喜びしました。
予想はしていたのですが、PhotoMoveが対処できなかった写真もありました。けれども、そういう写真を手作業で正しいフォルダーに移すのにあまり時間はかかりませんでした。少なくとも、2万5000枚の画像すべてを一から整理するより、ずっと短い時間で済みました。
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Image: Soragrit Wongsa/Unsplash
Source: mjbpix
David Murphy - Lifehacker US[原文]