iCloudは、メール、連絡先、カレンダー、タスク、写真をAppleデバイス間で同期させる優れた方法です。
しかし、iPhoneからAndroidスマホに切り替える場合はどうなるのでしょうか?
Appleは他のエコシステムと必ずしもうまく機能するとは限りませんが、適切なアプリを使えばAndroidからiCloudにアクセスできます。
iPhoneからAndroidへの切り替えは思っているより簡単
iPhoneからAndroidに切り替えることに抵抗があるなら、その気持ちはよくわかります。
結局のところ、この2つはまったく異なるプラットフォームで、相互の互換性はありません。
しかし、さまざまなアプリやサービスのおかげで、AndroidからiCloudにアクセスできまるんです。これにより、次のことが可能になります:
- iCloudメールにアクセスする
- iCloudの連絡先を同期する
- iCloudカレンダーを表示する
- Appleノートを表示する
- リマインダーを同期する
それでは、AndroidからiCloudに接続する方法をご紹介しましょう。
1.AndroidでiCloudメールにアクセスする
すべてのAndroidデバイスにはGmailアプリが付属しており、iCloudメールのアカウントにアクセスするように設定できます。
iCloudメールアプリのパスワードを生成する方法は次のとおりです。
- Apple IDのページに行き、サインインします。
- 「管理」ページで、「セキュリティ」を探します。「アプリ固有のパスワード」で、「パスワードの生成」をクリックします。
- パスワードの詳細を入力するように求められたら、「作成」をクリックします。
- すぐに必要になるので、パスワードを書き留めておきましょう。

次に、Androidスマホで:
- Gmailを開き、左上の「メニュー」ボタンを選択します。
- アカウント選択矢印をタップして、「アカウントの追加」を選択します。
- iCloudのメールアドレスと先ほど作成したばかりのパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。

あとのことはGmailがしてくれます。 しばらくすると、GmailアプリにiCloudメールのアカウントが表示されます。
2.iCloudの連絡先をAndroidに同期する
iCloudとAndroidの間で連絡先を同期するのは比較的簡単です。ただし、iPhoneとMacの連絡先を同期するよりも少しハードルが高くなります。
PCのブラウザでiCloud.comを開き、ログインします。「連絡先」を開き、エクスポートしたい連絡先を選択。次に、歯車型のアイコンをクリックし、「vCardのエクスポート」を選択して、VCFファイルをPCに保存してください。
次に、USB経由かクラウドストレージを使用して、このデータをAndroidスマホに転送します。Androidでは、「連絡先」を開き、「メニュー」をタップして、「設定」→「インポート」と進みます。ここで、VCFファイルを参照し、連絡先をインポートします。
このVCFファイルをデスクトップのウェブブラウザでGoogleコンタクトにインポートすることもできます。
この方法で連絡先を同期することが最も信頼できるオプションです。
ただし、何人かの開発者がiCloudの連絡先をAndroidと同期するアプリを作成しています。連絡先の同期を自動化したい場合は、そういうアプリのどれかを試してみましょう。しばらく、更新が表示されていないことに注意してください。
ダウンロード: SmoothSync for Cloud Contacts (4ドル) | CardDAV-Sync (無料)
3.AndroidでiCloudカレンダーを表示する
SmoothSync for CloudContactsと同じ開発者によるCalDAVSyncは、CalDAVまたはWebcalカレンダーをAndroidデバイスに同期できるようにするアプリです。
無料ではありませんが、iCloudとAndroidを同期させたい場合は、金額の価値は十分にあります。
使い方は次の通りです:
- まず、 icloud.comを開いて、サインインしましょう。
- 「カレンダー」をクリックして、左側のメニューから同期するカレンダーを選択します。
- 「パブリックカレンダー」というラベルのボックスをオンにして、WebCalのURLが表示されたら「電子メールリンク」をクリックします。

4. そのURLをAndroidデバイスからアクセスできるメールアドレスに送信します。
5. Androidで、CalDAV Syncアプリをインストールします。
6. Androidデバイスでメールメッセージを収集し、カレンダーのURLをコピーします。
7. CalDAV Syncを開き、「アカウントの追加」→「WebCal」を選択します。
8. URLを貼り付け、「次へ」をクリックして、必要に応じて設定を調整します。終了したら、「完了」をクリックします。
これで、iCloudカレンダーがスマホのカレンダーアプリに表示されます。
ダウンロード: CalDAV-Sync (3ドル)
4.AndroidでApple Notesを表示する
Appleの便利なNotesアプリからAndroidデバイスにメモを同期させることは簡単ですが、いくつかの制限があります。
メモを同期するには、Macで「システム環境設定」を開き、「インターネットアカウント」をクリックします。Androidデバイスに関連付けられているGoogleアカウントを選択しましょう。
ここで、スマホと同期できるいくつかのアイテムが表示されます。「Notes」を選択すると、Notesアプリに追加したものがすべてスマホに送信され、Gmailアプリの「Notes」という新しいラベルの下に表示されます。

ただし、メモをスマホと同期すると、iCloudと同期されないという欠点があります。デスクトップのApple Notesアプリでは、Googleの見出しの下にメモがあり、iCloudの見出しの下にメモがあることがわかります。つまり、相互に同期されることはありません。
これは煩わしいことですが、スマホにだけ必要な特定のメモがある場合は、そこに入れることができます。他のものもそのときiCloudにバックアップできます。
この方法の特に目立つ制限は、スマホからメモを編集できないことです。もちろん、いつでもEvernoteかGoogle Keepに切り替えて、どこにいても、どのデバイスででも、メモを読んだり編集したりすることができます。
5.Android でAppleリマインダーを同期する
Appleリマインダーアプリを使用してタスクを追跡しますか?
CalDAV-SyncまたはSmoothSyncを使用している場合は、同じ開発者が作成したOpenTasksをダウンロードすれば、Androidスマホに簡単にタスクを同期できます。
CalDAVはタスク同期のサポートを提供するので、OpenTasksは、他のアプリによって設定されたCalDAV接続に便乗して、リマインダーを取得します。
ただし、OpenTasksはシンプルで、提供する追加機能があまり多くなく、Mac、iPad、iPhoneのリマインダーアプリと似たような感じです。
CalDAV-SyncやSmoothSyncを使用する予定がない場合は、残念ながら運が悪いことになります。
以前これを提供していたアプリはもう利用できなくなりました。すべてのプラットフォーム間で同期する別のToDoアプリに切り替えることをおすすめします。
ダウンロード: OpenTasks (無料)
AndroidでiCloudに簡単に接続できる
iCloudとAndroidデバイスの同期は、セットアップに時間がかかることがあります。
しかし、さまざまなデバイス間で同期するメール、連絡先、カレンダー、およびその他のデータがある場合は、その手間を取る価値があるでしょう。
Apple以外のデバイスでiCloudにアクセスするためのオプションはここでご紹介した以外にもあります。
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Source: Google Play(1, 2), iCloud, Google
Original Article: How to Access iCloud on Your Android Phone: 5 Different Ways by MakeUseOf