家計再生コンサルタント横山光昭さんに聞く「お金の最適化」連載。今月は、今年からさらに便利になったオンライン確定申告ついて教えていただきました。使いやすくなった点から申請の大まかな流れをご紹介しています!

間もなく確定申告の時期となります。以前より「e-Tax」などを利用し、オンライン上で確定申告を完結させることは可能でした。

マイナンバーカードの普及に伴い、スマートフォンでの確定申告も簡単になり、令和4年から、さらに便利に使えるようになります

今年からの変更点に触れつつ、どのように確定申告をしていくのかを紹介します。

自動入力や簡単ダウンロードで書類手続きがラク!

会社員の方は基本的に確定申告の必要ないのですが、次のような方は確定申告が必要です。

  • 医療費控除や雑損控除を受ける。
  • 年末調整後に家族構成が変わった。
  • ふるさと納税で5自治体を超えて寄付してしまった。
  • 副業で申告すべき収入(所得20万円以上の収入)がある。

株取引に関しても確定申告が必要な場合があります。

昨年までは、マイナポータルからe-Taxで確定申告ができるという点が、トピックになっていました。

令和3年分の確定申告(令和4年1月)からは、スマホのカメラで「給与所得の源泉徴収票」を撮影することで、その記載内容を直接入力しなくても、該当項目に自動入力される機能が備わり、さらに便利になりました

また、令和3年分の申告に限り、特定口座年間取引報告書(上場株式等の譲渡所得等・配当所得等)、上場株式等の譲渡損失額(前年繰越分)及び外国税額控除の画面がスマホの大きさに合わせたレイアウトで表示されるようになるため、該当する申告がある人は入力がしやすくなります。

そのほか、ふるさと納税は特定事業者から寄付年額が記載された「寄附金控除に関する証明書」をダウンロードすることで、e-Taxから簡単に申告できます。また、地震保険料や医療費も、マイナポータル連携の対象となります。

この簡単さが逆にわかりにくいと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には、確定申告が簡単で、かつさらに身近になったように感じます。

パソコンからの確定申告もQRコードでより簡単に

パソコンからの確定申告は、e-Taxで行ないます。これまではICカードリーダーを使ってマイナンバーカード方式の送信をしていましたが、今年からはより簡単になります。

スマホのアプリ(マイナポータルアプリ)をつかって、パソコン上に表示された次元バーコード(QRコード)を読み取る

Image: 国税庁

これだけで、マイナンバーカード方式によるe-Tax送信ができるのです。

昔のように、住民基本台帳カードを登録して、税務署から番号を取って、パスワードを設定して云々といった面倒な手順がなく確定申告ができるので、かなり進化していると感じます。

確定申告は、スマホからが断然便利!

「確定申告」と聞くと、難しそう、わからない、面倒くさいなどあまり良いイメージをもたないものですが、この数年でそれを払拭するかのように、簡単に手続きできるようになったと思います。

特にマイナポイントによりマイナンバーカードの普及が進み、それと共にマイナポータルが充実するという流れのなかでは、かなり劇的に利用しやすくなったのではないでしょうか。

パソコンを準備しなくても、スマホにマイナポータルアプリをインストールし、マイナンバーカードを使ってログインしたら、確定申告に進む。あとは写真を撮って、またはデータを取り込んで自動入力。しかも、添付資料は写真などのイメージでよいのです。

納税の猶予の申請もスマホ1つでできてしまいます。

今までは、面倒で医療費控除を受けてこなかった人もいたでしょうし、2カ所以上から収入があっても、源泉所得税が引かれているからと確定申告しなかった人もいるのではないでしょうか。

還付を受けられる可能性のある税金を、清算しないままにしておくのはもったいないので、この記事を読んで「はっ」とした方は、今年はぜひ、オンラインでの確定申告をしてみてください。

横山光昭(よこやま・みつあき)

家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は60万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計330万部となる。

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Image: Shutterstock

Source: e-Tax 国税電子申告・納税システム, 国税庁(1, 2, 3)