最近は働き方も多様になり、それに合わせて服装の自由度も高まってきていますね。昨日はオフィスに行ったけど、今日は自宅でリモートワーク…なんて人も増えているのではないでしょうか。
それでも、「ここぞ」というタイミングに自信を持って着用する一着は持っておきたい。仕事も、ハレの日も、ビシッと気合いの入るような一着があると、気分も随分違いますからね。
そう思っていざ探してみるものの、どのような視点で選べば良いのかは、なかなか難しいんですよね。かといってオーダーメイドは初心者にとって敷居が高く、なかなか気軽には買えないのが現実。
自分にピッタリ合うハイクオリティな一着を、願わくば手ごろな価格で、気軽に買いたい。そんなわがままを実現させてくれるサービスが、三越伊勢丹が提供する『Hi TAILOR(ハイ・テーラー、以下Hi TAILOR)』です。
三越伊勢丹クオリティのシャツを、スマホで簡単オーダー
『Hi TAILOR』は三越伊勢丹の新ブランドとして立ち上がった、オンライン上で完結する紳士服のカスタムオーダーサービス。
最大の特徴は、なんと言ってもその「手軽さ」と「質の高さ」。スマホひとつで、百貨店クオリティのオーダーシャツが注文できるのです。
一着8900円~(税抜)という価格設定も魅力的。百貨店が提供するオーダーシャツの相場を考えると何とも良心的な価格帯です。
そしてクオリティに関しても、お墨付き。世界中から支持を集めるイタリアのシャツブランドのディレクター、ファビオ・ボレッリ氏がデザイン監修を務め、縫製は1940年創業の老舗「フレックスジャパン株式会社 長野工場」が請け負っています。

生地についても、世界三大綿に数えられる「新疆綿(しんきょうめん)」をはじめとする、質の高い生地が約90種類から選ぶことができるという贅沢っぷり。これは紛うことなき百貨店クオリティと言えるのではないでしょうか。
店舗でのオーダーとは異なり最初から最後まで自分で注文するので、生地や仕立てを自分でちゃんと選べるのか…という一抹の不安もありますが、そこも頭を悩ます必要はありません。
というのも基本の型は、百貨店のノウハウを集約した『Hi TAILOR』があらかじめセレクト。そこから“変更したい部分を変更する”という形になっているので、デフォルト設定のままでもハイクオリティなシャツができ上がるという仕組みなのです。
生地やパーツを選んで、写真を2枚撮るだけ。『Hi TAILOR』の使い方

スマートフォンから『Hi TAILOR』のサイトにアクセスすると、早速「オーダーする」のボタンが。
ここから、色や柄、機能などの特徴をもとに「生地から選ぶ」方法と、シーンに合わせてセレクトされたパターンなど「デザインから選ぶ」方法を選択することができます。
今回はせっかくなので、お気に入りの生地を探すべく、「生地から選ぶ」を選択しました。

パッと目についた生地を選んでみるもよし、カラー、柄、機能という3つの特徴から絞り込むこともできます。
各生地のページには、厚さや光沢など細かな情報も豊富なので、実際に生地を見なくても、具体的にイメージすることができます。

「ここぞ」というときのシャツは断然無地派な筆者は、幅広いシーンで使えそうな白の「BV06」と、シックに決めたいときに着たい黒の「BV23」を選択。
それぞれデフォルトで、『Hi TAILOR』がおすすめしてくれる「この生地ならこのパーツにしておけば間違いない」というデザインパーツが選択されています。このまま決めてしまうもよし、好みに合わせてカスタマイズするもよし。
シャツのつくりに詳しいわけではなく、そもそも「前立」って何だろう…?と思っても、丁寧な説明を見ることができるので、オーダー初心者でもカスタマイズを楽しむことができます。
筆者は30分ほど悩んだ結果、ポケットのみを好みの仕様に変更しました。

生地やデザインパーツが決まったら、いよいよカメラでの採寸に入っていきます。事前に身長と体重を入力し、いざ撮影へ。
自分で撮影することも、誰か別の協力者に撮影してもらうこともできます。誤差なく撮影するための注意点を確認したら、カメラを起動。

撮影する写真は、正面と側面の2枚だけ。カメラが垂直な状態でないとシャッターが切れない仕様になっており、縦横の比が歪んで計測されてしまうのを防止してくれます。

撮影の結果を確認したら、最後に仕上がりの調整です。
タイトな印象のものと、自然体に着られるものを目指したかったので、黒の「BV23」は全体の仕上がりを「スリム」に、白の「BV06」は首周りを「ゆるめ」に調整してみました。
これで支払い情報や届け先情報を入力したら、オーダー完了!
本当にスマートフォンだけで、オーダーシャツの注文が完了してしまいました…!どれにしようかなぁと頭を悩ませる時間はそれなりにかかったものの、行程としては想像していたよりも遥かに手軽で、これには正直驚き…。
最短3週間ほどで、完成品が届きます。
「簡単」なだけじゃない。こだわりの一着を持つ本当の意味

満を持して、完成品とご対面。自分の身体に合わせた自分だけのためのシャツだと思うと、玄関で箱を受け取った瞬間から気分がアガります…。

箱を開けてまず惹かれるのが、生地。サラッとしていながらも艶のある風合い、遠目から見ても明らかに自宅にあるシャツとの違いがわかります。


実際に着てみると、やっぱりフィット感がすごい!
最初はちょっとタイトかな、と思ったものの、着ているうちに慣れてきて、この感じがかえって心地よく感じられるように。これはオーダーシャツでしか味わえない着心地ですね。

生地に伸縮性はないものの、身体に合わせてつくられているからか、身体を動かしたときもそこまで窮屈な感じがしないんですね。

首周りを「ゆるめ」に調整したおかげで、首元には第一ボタンを閉めていても苦しくないぐらいの余裕があります。ゆるくなりすぎてだらしない感じが出てしまわないか?と心配もあったのですが、全く問題ありませんでした。

タイとの組み合わせも良い感じ! 余裕のない朝でも「これを着ておけば間違いない」と思えるシャツがあると、迷わずパッとそれを着て出かけられるので、時短にも繋がりそうですね。
このフィット感があるおかげで、着た瞬間に気持ちも引き締まる感じがします。

黒の「BV23」は、白の「BV06」よりも艶のある、高級感の感じられる生地。肌触りが良く、サラッとしています。

こちらは全体の仕上がりに「スリム」を選択したので、白の「BV06」よりもシャープな印象に。
首周りも、「ゆるめ」に調整した「BV06」よりタイトになっています。どちらかというとフォーマルな場での想定でしたが、あえて休日に普段遣いするのも良いな…と、着たいシーンの妄想が広がります。

今回、実際に『Hi TAILOR』でシャツを作ってみて確信したのは、自分の身体に合わせて採寸された、自分のためだけに作られたシャツを着ていると、その日の気分にも大きく変わるということ。
パーツやフィット感など細部にまで自分のこだわりを詰め込んだシャツを着ているときの、まるでシャツと自分が一体化しているような気持ち良さや、ダラっとしない程良い緊張感は、既製品ではまず体験することができないと感じました。
服装の自由度が高まってきている昨今だからこそ、それを着ることで“自分の気持ちにスイッチが入る”シャツを持つことは、大きな意味を持っているように思います。
これが8900円~(税抜)という破格の値段で、しかも自宅にいながらスマートフォンだけで実現できてしまうのだから…ぜひとも試してみることをおすすめします。
読者アンケートは締め切りました。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
Source: Hi TAILOR
Photo: Yutaro Yamaguchi