人生には変化や不測の事態はつきもので、そこからのイタい経験は誰もがしてきています。ただ、挫折や失敗から立ち直ったり、そこから学ん だりする際には、こころがしなやかであるほどうまくやれることがわかっています。
そして、レジリエンス(こころの弾性)は育てられるもの。『Resilnz』は瞑想ガイドとナレッジにより、あなたのレジリエンス向上を助けてくれる瞑想アプリです。iOS、Androidで利用できます。
なお『Resilnz』は、音声、文章とも英語になりますが、理解しやすい内容が多いのでじっくり取り組んでみてください。
レジリエンスはすでに備わっているスキル
ライフハッカー[日本版]では、これまでにもレジリエンスを発揮するためのいくつかのアプローチをご紹介してきました。
夏の終わりに感じる憂鬱を乗り切る方法をご紹介した記事では、落ち込むことは当然だと認識しつつ、目の前にある変化に対してレジリエンスを発揮することの重要性を説明しています。
そのうえで、過去に変化を乗り越えたときのことを思い出すことや、感情や考えをクリエイティブに表現する手段を持つことがレジリエンスの発揮に有効なことをご紹介しました。
レジリエンスはすでに備わっているスキルとも言えますが、『Resilnz』では実際どの程度それが発揮できているのかをチェックできます。
レジリエンスをチェックできる

このアプリでは現時点でのレジリエンス度のチェックができます。すでにお気に入りの瞑想アプリがあるという方は、チェックだけでも利用価値があるんじゃないでしょうか。
たとえば…
- スキル習得や向上は私にとって重要
- 助けがほしいときに行く場所がある
- 尊敬する人がいる
- パートナーの持つ文化が楽しめている
…といった12問の質問に対して、「はい、いいえ、ときどき」の三択で答えていくとレジリエンス度が算出されます。
チェックの後には、マイ・ティップスが参照でき、レジリエンス度向上に役立つアドバイスも得られます。
- 協力的な仲間を得るための計画を立てよう
- 自分をケアすることを目的とした、エクササイズや瞑想などの活動に投資しよう
レジリエンス度のチェック方法については、以前の記事でも紹介していますので、こちらも試してみてみてください。
『Resilnz』で心を鍛える

一般的な瞑想アプリと同じように、瞑想の前にまず今の気分(人間関係、仕事、個人的、総合的)を10段階で評価します。毎日評価して週/月ごとに気分の上下を振り返ることで、コンディションの波を把握できますし、特定のイベントからの影響を知るうえでも役立つでしょう。

次に、利用シーンに応じた瞑想の音声ガイドを選びましょう。『Resilnz』では、日常生活と仕事の2シーン、それぞれ朝、昼、夜を想定した瞑想インストラクションが用意されています。
瞑想は朝か寝る前に行うものだと認識しているかもしれませんが、ハリウッドセレブなども実践する超越瞑想を普及する、マハリシ総合教育研究所によれば、20分の瞑想を1日2回行うことが奨励されています。
ですので、できれば休み時間などを利用して昼にも実践したいものです。
レジリエンス向上に役立つナレッジも

レジリエンス度チェックの際もティップスが得られましたが、これ以外にもレジリエンスを発揮するためのナレッジにアクセスできます。
ナレッジは音声素材から、「レジリエンスとは」…といったものまで内容はさまざまですが、ここでは仕事にも役立ちそうなティップスシートの中からいくつかご紹介したいと思います。
- 将来について思い描いていることを毎日書き出す:ベストなシナリオやありそうなシナリオ、最悪なシナリオを想定して、それぞれにどう対応するかもイメージしておくことが不安のマネジメントにつながるようです。
- ワークライフバランスを主体的に設計する:家族や友人と過ごす時間や趣味の時間などを豊かにすることは、仕事でのストレスマネジメントにおいて重要だといいます。その際、仕事とプライベートの線引きをして、メールのチェックといった仕事のに関することをプライベートな時間から締め出すのも効果的とのことです。
- 怒りを感じらアクションする前に10秒数える:怒りのコントロールのために、瞬間湯沸かし器が発動する前に、意識的にちょっと立ち止まることがすすめられています。その際、体に起こっている緊張に注意を向けることやボックス呼吸法(吸う止める吐く止めるをそれぞれ4秒ずつ行なう)を行うことも有効だといいます。
対処計画を立てて将来起こりうることに備えよう
自分の感情の客観視や、起こりうることを想定した具体的な対処計画の作成、過去の失敗から学ぶことなど、レジリエンス度を向上するためにできることはたくさんあります。
一通り実践してみてからレジリエンス度をチェックすると、どれくらい逆境に強くなったかが発見できるかもしれませんね。
>『Resilnz』の詳細はこちら
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Image: Hoxton/Tom Merton/Getty Images, Resilnz
Source: Resilnz, マハリシ総合教育研究所