どんなパソコンでも、長い間使っていれば気になるところが出てきます。
起動するのにサンドイッチが作れそうなほど時間がかかったり、最新のMacOSに対応していなかったり、リソースを多く使う新しいソフトは動作が遅かったりすると、Macが古くなった証拠だとわかります。
しかし、まだ新しいMacを買わずに済むかもしれません。
そのMacを使っているのには何かしらの理由があるでしょうし、古いMacBookやiMacの寿命を少し伸ばす方法もあります(無料と有料のどちらも)。
今回は、古いMacの動きを速くしたり、リフレッシュしたりする方法をお教えします。
1. SSDをアップグレードする
古いMacをアップグレードするなら、間違いなく古いハードドライブをSSDに交換するのが一番です。
古いMacのロジックボードに付いていないハードドライブを、SSDに交換するのは比較的簡単です。
古いハードディスクドライブと違って、SSDには内部に稼働部分がありません。
SSDによってスピードが速くなると、ボード全体のパフォーマンスが向上します。Macを起動するにしても、アプリを開くにしても、ファイルを移動するにしても、SSDの恩恵を実感するでしょう。
自分のOSに互換性のあるドライブを探すには、CrucialのMac用のSSDやOWCのSSDハブのようなページの情報を見て、事前に確認しましょう。
ほとんどのMacBookは、ネジを数カ所外すだけでSSDに交換できますが、古いモデルのiMacには、そのように交換しやすいハードドライブではないものもあります。
どんなタイプのMacでも、サムソンのドライブ「860 EVO 500GB」を選んでおけば間違いありません。
2. RAMを増設する

SSDの交換の次は、RAMの増設です。
SSDはMac全体のパフォーマンスを向上させますが、RAMの増設をすると、一度に多くのプログラムを実行しても速度が遅くなりません。
音楽を聞きながらブラウザでいくつもタブを開いたり、Photoshopのような重たいアプリを使ったする人は、RAMを増設するといいでしょう(すでにたくさんのRAMを積んでいる古いMacBook Proでも)。
SSDと同じように、自分のMacのスペックを確認する必要があります。
画面左上のAppleメニューから「このMacについて」を開き、自分のMacの型番と現在どのくらいRAMが積んであるかを確認しましょう。
それから、OWCのMac用のRAMのページを開き、自分のMacと互換性のあるRAMを探しましょう。
またこのページでは、自分のMacに搭載できる最大のRAMの容量もわかります。場合によっては、Appleが明記している限度は超過しても問題がないこともあります。
Amazonで購入する場合は、そのRAMが自分のMacで動作するものか、きちんと確認しましょう。
3. 古いアプリをアンインストールする

古いMacを持っている人は、まったく使っていないアプリやプログラムがあるのではないでしょうか。Macの動作を速くして、ストレージの容量を節約するには、使っていないアプリを見極めて削除するといいです。
使ってもいないのに、削除していなかったアプリはありませんか?時代遅れのソフトが大量のスペースを占めていませんか?起動時に実行され、システムのリソースを無駄遣いしているアプリは特に削除しましょう。
Macのプログラムのアンインストール・ガイドも参考に、使っていないアプリは削除してください。
ビルトインの削除方法では見逃す可能性の高い、余分なファイルが含まれた複数のアプリをサクッとアンインストールするには、AppCleanerを使うのが一番です。
AppCleanerは、アプリのアイコンをウィンドウにドラッグ&ドロップするだけで、関連ファイルもすべて削除できます。
当然ながら、すべてのアプリをアンインストールする必要はありません。しかし、削除したほうがいいアプリはいくつかはあるはずです。
4. もっと軽いアプリを使う
使っていないアプリを削除したら、使っているアプリの動作がよくなったと思います。
MacOSには素晴らしいアプリがたくさんありますが、使わないほうがいいアプリもあります。
MacBookやiMacを使っている場合は、それ以外のMacの倍あります。
例えば、MacのChromeは使わないほうがいいです。バッテリーをかなり消耗し、システムのパフォーマンスを低下させ、OSの他の部分ともあまり連携していません。
Safariは電力もリソース効率もよく、より速く動きます。Safariは、以前よりもかなりよくなっています。
他のもっと軽いアプリに置き換えられるアプリを見極めましょう。
パソコンを買い換えるまでは、Photoshopの代わりに、Macの別の写真編集アプリを使ってはいかがでしょうか?
電力を大量に消費するアプリを見つけるには、Activity Monitorを開きます。「エネルギー」のタブを開くと、アプリが使うバッテリー量がわかります。
また、「CPU」や「メモリ」の一覧でも、リソースをもっとも使用しているアプリに注目しましょう。
5. MacOSを再インストールする
Windowsユーザーにとっては、問題を修復したり、ごちゃごちゃとした状態をきれいにするのに、時々OSを再インストールするというのはかなり一般的です。
Macユーザーは、頻繁にOSを再インストールしないと思いますが、古くて遅くなったMacの速度を上げるために、OSを再インストールするというのは有効です。
パソコンをリフレッシュしたい場合は、先ほど書いたハードウェアのアップグレードに合わせて、MacOSを再インストールするのはとてもいいです。
MacOSを再インストールする時は、(削除したいのでなければ)個人データをすべて削除する必要はありません。
Macを完全にリフレッシュしたい場合は、Time Machineやその他の方法で確実にバックアップを取ってからにしましょう。
6. デスクトップの背景を変える

Macが新しくなったと感じるほどリフレッシュさせるには、上記の方法が一番大事なポイントですが、もう少し違った選択肢もあります。
いつもと同じデスクトップに飽きてきた場合は、気分を変えるというのもありです。
Macのデスクトップをカスタマイズする方法はいくらでもありますし、Chromeをやめたのであれば、Safariを好きにカスタマイズすることもできます。
7. Macを物理的に掃除する
“ピカピカの新しいパソコン”の体験をもう一度したいのであれば、Mac本体の現状を見てみてください。
何かがこぼれたあとや、ほこり、他にも汚いものやゴミなどがついていませんか?
もし付いているのであれば、このMacBookとiMacのお掃除ガイドを読んで、キーボード、マウス、パソコン画面をきれいにしましょう。
古いMacも新しいMacと同じくらい良くなる
少しのアップグレードとメンテナンスで、古いMacが新品になったような気分になります。
超高速の新しいSSDを搭載し、アプリを開きっぱなしにできるよう大量のRAMを増設し、より良いパフォーマンスやより静かな起動のためにアプリを最適化して整理すれば、MacBookは速く快適に動きます。
これで、古いMacをあともう数年使えるようになるでしょう。100ドル程度の新しい部品を買って、アップグレードのために少し時間を使うほうが、新しいMacを買うよりはるかに安上がりです。
上記の方法を試してもMacが速くならないようであれば、Macの買い替え時かもしれません。
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Image: Krisda/Shutterstock.com
Source: Amazon.com, Crucial, Eshop(1, 2), App Cleaner
Original Article: How to Make an Old Mac, MacBook, or iMac Faster by MakeUseOf