スマホやパソコンをコンセントに挿して、充電し始めた時に確認ができるのはいいことです。

充電する数分間でもケーブルをつなぐのが嫌なのに、20分後にデバイスを見てみたら、まったく充電できていないことも。

このような理由から、新しいMacBookは電源ケーブルを挿した時に音が鳴るようになっています。

今回は、MacBookのこの音をオフにしたい場合や、充電時の音を変えたい場合のやり方をお教えしましょう。

充電音とMacBookのコネクタに関して

2015MacBook、2016 MacBook Pro、2018MacBook Airのシリーズから、Appleはノートパソコンの充電をUSB-Cに切り替えました

同社の古いモデルで使っていたMagSafeコネクタは、磁石でMacBookの電源ポートに接続。

そのため、誰かがケーブルに引っかかったりしたら、テーブルの上からノートパソコンが落ちるのではなく、簡単に電源ケーブルが抜けていました。

MagSafeコネクタ
Image: MakeUseOf

MagSafeの電源ケーブルは、デバイス充電中はオレンジのライトが点灯しており、バッテリーがフル充電されるとそのライトがグリーンになりました。

しかし、USB-Cケーブルはこのように目で確認できるものがありません。

その結果、今のMacBookでは電源ケーブルを挿した時に音が鳴るようになりました。

これで電源がきちんと挿さっていることがわかり、充電器やポートが消耗してきている場合は特に便利です。

この充電音を鳴らしたくない場合は、コマンドで簡単に無効にすることができます。また、MagSafeの古いMacBookでも、充電音を簡単に有効にすることもできます。

さらにうれしいことに、この充電音をカスタマイズする楽しみもあります。では、その方法を説明していきましょう。

MacBookの充電音を無効/有効にする方法

電源ケーブルを挿した時に、Macから音が鳴らないようにしたい人は、パソコンがミュートになっている場合は音が鳴りません。

しかし、絶対に音が鳴らないようにしたい場合は、完全に無効にすることもできます。

無効にするには、「Cmd + Space」キーを押してSpotlightを開き、Terminalを検索して開きます。

Terminalを開いたら、以下のコマンドをコピー&ペーストすれば、充電音が無効になります。

defaults write com.apple.PowerChime ChimeOnNoHardware -bool true;killall PowerChime

このコマンドはとても基本的なもので、Macに充電器に接続した時に音が鳴るオプションを無効にするという指示です。

後半(セミコロンの後)は、音を鳴らすという反応をする「PowerChime」アプリを無効にしています。

後日、充電音を元に戻したくなったり、MagSafeのMacBookで音を鳴らしたい場合は、以下のコマンドを使いましょう。

defaults write com.apple.PowerChime ChimeOnAllHardware -bool true; open /System/Library/CoreServices/PowerChime.app &

これで、充電音を鳴らすオプションが有効になり、PowerChimeが実行されてアクティブになります。

MacBookの充電音を変更する方法

さらに細かい設定たしたい人は、MacBookに電源ケーブルを挿した時に鳴る音をカスタマイズすることができます。デバイスを自分好みに楽しくカスタマイズしましょう。

しかし、システム整合性保護を無効にしなければ、Macの充電音を変更することはできません。

充電器に接続した時に鳴る音声ファイルは、「/System」フォルダ(パソコンを保護するためにmacOSがロックをかけている)にあるので、デフォルトでは名前を変更することができません。

脅威に対するMacの脆弱性が上がってしまうため、システム整合性保護を無効にするのはおすすめしませんが、それでも充電音を変えたい場合は、以下の手順にしたがってください。(システム整合性保護を無効にした後で)

最初に、Finderで「移動 > フォルダへ移動…」(Shift + Cmd + G)を選びます。以下の場所をコピー&ペーストして開きます。

/System/Library/CoreServices/PowerChime.app

このフォルダの中の「PowerChime.app」を右クリックして、「パッケージの内容を表示」を選びます。

パッケージの内容を表示
Image: MakeUseOf

開いたフォルダの中にある、「Contents」フォルダを開き、「Resources」フォルダを開くと、「connect_power.aif」というファイルがあります。

まず、このファイルのバックアップを取りましょう。

システム上の別の場所にコピーしても、同じ場所にコピー&ペーストしてファイル名の最後に「.bak」を追加してもいいです。

これで、ファイルはアクティブではなくなりますが、充電音を鳴らすように戻したい場合も簡単にアクセスできます。

システム整合性保護を無効にしたのに、このファイルが編集できない場合は、以下のコマンドをFinderで実行して、再度試してみてください。

sudo mount -uw /

killall Finder

当然ですが、充電音を変えるには効果音が必要です。

適切な音声を見つけ、「CloudConvert」などのサイトで音声ファイルをAIFに変換しましょう。

(MP3からAIFなどに)拡張子を変更するだけでも大丈夫ですが、それではうまく動作しない可能性があります。

音声ファイルが準備できたら、そのファイル名を「connect_power.aif」に変更し、「Resources」フォルダに入れて置き換えます。

これが完了したら、Macを再起動するか、「アクティビティモニタ」(Spotlightからも簡単に開けます)のCPUタブから「PowerChime app」を終了します。

これで、充電器に接続した時に、新しい充電音が鳴るはずです。

充電音の確認ができたら、システムの安全を保つためにも、システム整合性保護はきちんと有効にしましょう(無効にする際の上記リンク先のガイドを参照)。

充電音を変更する理由

MacBookの充電音を変更したい人がいるのはなぜだろう、と疑問に思っている人もいるかもしれません。充電音を無効にしたり、変更したりしたい理由はいくつかあります。

例えば、大学の図書館のような静かな場所で仕事や勉強をすることが多い場合は、常に充電音を無効にしておくのは便利です。

パソコンをミュートにするのを忘れていた場合でも、充電音で周囲の人に迷惑をかけることがありません。

また、MagSafeの充電ケーブルの場合も、充電音を有効にしておけば、充電器にきちんと接続されているかを確認できます。

音が聞こえるので、ライトが点灯するのを待つ必要がなく、充電器に挿してすぐにその場を離れても大丈夫です。

充電音を変更するのは、好きなだけクリエイティブな能力を発揮できます。お気に入りの映画やゲームの効果音に変更するのもいいでしょう。

Macの充電音の設定を好きなように変える

以上で、MacBookの充電音を有効/無効にする方法がわかっただけでなく、必要に応じて充電音を変更する方法もわかったと思います。

音は、充電器にきちんと接続され、適切に動作しているかを確認するのに便利です。

その結果として、常に音が鳴っている、もしくは何か問題がある場合は、MacBookの充電器を買い直さなければならないと気づくことができます。

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Source: CloudConvert

Original Article: How to Change or Disable Your MacBook's Charging Sound by MakeUseOf