緊急事態が発生したときに、貯金の使い方を考えたことはありますか?
Broke Millenniaさんが、最近Twitterでこんな質問を投げかけていました。
「最後の審判の日に備えた予算計画」を作っている人はいますか? もちろん、本当の最後の審判のことではありません。
失業したり、起業したりして、その後数カ月を、必要最低限の出費で暮らさなければならないような事態を想定した予算計画、ということです。
緊急的な状況が長期に渡って続くときのことを考えて、緊急時用の予算計画を作っておくべきではないでしょうか?
そうしておけば、困難な時期を自動操縦モードでやり過ごすことができます。
つまり、緊急事態がやってきたときに、どうお金をやり繰りしようかと焦り始めるかわりに、プランB、C、あるいはDのファイルを開いて、自らが書き記しておいた指示に従えばいいのです。
これまで、そうしたシミュレーションをしたことがないという人は、いざというときにパニックにならなくて済むよう、事前に予算計画を立てておきましょう。
緊急事態が起きる前に準備する
毎月、何の心配もせずにただ次の給料日を待っているだけだという人は、気を引き締めて、最悪のシナリオについて考えてみてください。
もし失業したらどうなりますか? パートナーが失業したら? 保険を自分で払わないといけなくなったら?
継続的に医療費がかかるようになったら? 車が壊れ、保険会社の見積もり額が期待より少なかったら? パートナーが穴に落ちたら?
実際に緊急事態が起きたときに、「君が庭の穴に落ちるなんて想定していなかったよ…。どの予算を削ればこれから生きていけるんだろう…」などと情けないことは言いたくないですよね。
そのときになってパニックに陥らないよう、今のうちから準備をしておきましょう。
緊急時用の貯金を使うような状況になったとしたら、生活面でもさまざまな見直しが必要となるはずです。
あらかじめ準備しておけば、いざというときに何をどうすればいいかがわかって、少しはスムーズに生活を整えることができます。
予算計画を立てる
今、何にお金を使っているか? 現在の出費先を全て洗い出し、そこから削れるものを徹底的に削りましょう。
購読状況を調べる
キャンセルしやすいものは何ですか? 緊急事態を乗り越えるために、Hulu、Netflix、HBO、Spotify、Pandora、Audmの購読を一時停止しても問題はないはずです。
インターネット、ケーブルテレビ、携帯電話、スポーツジムの契約も見直してください。
半日もかけてあれこれ調べ尽くす必要はありませんが、サービスプランの変更など、すぐにできそうなコストカットがあるなら、あらかじめ計画に入れておきます。
楽しみのための出費を見直す
毎月の予算の中に、外食、ギフト、チャリティー、衣服代金が含まれているなら、こうした予算をかぎりなくゼロに近づけることができないか考えてみてください。
ときどきはお店で食べ物やギフトを買うぐらいはOKですが、困難な時期にこうした嗜好品の予算をカットするだけで、かなりのお金が浮くことがわかるはずです。
ローンの返済額を最小限に抑える
自動車ローン、住宅ローン、学生ローンの支払いは止めるわけにはいきません。とはいえ、今がんばって毎月多めに払っているという場合は、必要最低限の返済額まで減らすことを検討してください。
自動送金の貯金を見直す
毎月、貯蓄用口座に自動送金している場合は、送金を一時停止して、生活費に回すこともできます。
退職金口座に定期的に拠出している場合も一時停止が可能ですが、これはあくまで最後の手段にしてください。困難を先送りすることになってしまいますので。
通常時予算計画をアップデートしたら、緊急時予算計画もアップデートする
緊急時予算計画が策定できたら、緊急用貯金口座にあるお金をその予算で割ってみましょう。今ある貯金で何カ月やり過ごせるかがわかります。
貴重な自由時間を割くには楽しくなさすぎる作業ですが、私の経験から言えば、その価値は間違いなくあります。
私がこの春に解雇されて最初にしたことは、予算シートを開き、コピーして、予算のハッキングを始めることでした。
計算したところ、次の仕事が見つかるまで、数カ月間は猶予があることがわかって胸をなでおろしましたが、いざとなってから焦りながらこうした作業をやるよりも、事前にクリアな頭でやっておくほうがはるかにましだと思いました。
緊急事態でパニックになっているときに、予算計画を立て直すのは、決して望ましいことではありません。いざという時が来る前に、しっかりと準備をしておきましょう。
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Image: Andrey_Popov/Shutterstock.com
Source: Broke Millennia, Twitter
Lisa Rowan - Lifehacker US[原文]