皆さんは「日本刀」と聞いて、どんな様子を連想しますか? 恐らく、侍が腰に携えた姿や切り合う場面などではないでしょうか。やはり、武器のイメージが強いですよね。

一方で、ものづくり・伝統工芸品として日本刀を捉えたことはあるでしょうか。日本刀の歴史は古く、刀鍛冶によって脈々と受け継がれてきた1400年の伝統があります。

そんな伝統文化を身近に感じられる品として、HITOFURIプロジェクトが本物の刀鍛冶とともに生み出したのが「刀鍛冶の銘切り」と3種の「刀剣型ペーパーナイフ」です。

今回は実物をお借りすることができましたので、この目で見て感じた魅力をお伝えしたいと思います。

刀鍛冶の技と伝統が文字に宿る

Photo: にしやまあやか
Photo: にしやまあやか

お借りしたのは、machi-ya用に「刀剣町屋」と刻まれた真鍮ストラップ「刀鍛冶の銘切り」と「鐵製刀剣型ペーパーナイフ黒鐵」。まずは、「刀鍛冶の銘切り」からご紹介していきましょう。

そもそも銘切りとは、完成した日本刀の「茎(なかご)」という部分に刀鍛冶が名前を彫ることを指します。印字では生み出せない、文字の独特の風合いが手しごとの証でしょう。

刀鍛冶の誠実に作品と向き合う姿勢や手しごとの温かみなどなど、ひと言では表せない奥ゆかしさを文字から感じました。

Photo: にしやまあやか
Photo: にしやまあやか

今回は「刀剣町屋」の4文字でしたが、オーダーは8文字まで可能です。出来上がったストラップはこの世に2つとない特別なものになることでしょう。

節目のお祝いなどで、大切な人へプレゼントにするのも粋ですね。写真のように「刀剣型ペーパーナイフ」に付けても良いですね。

ミニチュア版などと侮ることなかれ

Photo: にしやまあやか
Photo: にしやまあやか

もう1つお借りしたのが「刀剣型ペーパーナイフ」。正直、「日本刀のミニチュア版みたいなことかな?」なんて思っていましたが大間違い。

その姿や形、佇まいは、もはや1つの工芸品として確立しているように感じました。

HITOFURIプロジェクトが手がける「刀剣型ペーパーナイフ」には3種あり、中には本物の日本刀と同じ貴重な素材「玉鋼」で作られるものもあります。しかし、今回はあえて一番お手頃な鐵(てつ)製の「鐵製刀剣型ペーパーナイフ黒鐵」をお借りしました。

Photo: にしやまあやか
Photo: にしやまあやか

一番手に取りやすい価格といえども、岡山・備前長船の刀匠、安藤広康氏がひと振りひと振り、丹精込めて手作りしています。機能やデザインも「玉鋼製のそれ」と変わりません。

Photo: にしやまあやか
Photo: にしやまあやか

これぞ「日本の伝統文化の再認識とその魅力の共有」を目指すHITOFURIプロジェクトだからこそできることですね。

日本刀の技術で実用的なペーパーナイフを作ることと同じく、お手頃な鐵を使うことも、高価で難しいイメージのある伝統文化に、より多くの方に親しんでいただくための入り口なのだろうと思いました。

Image: HITOFURI_project
Image: HITOFURI_project

専用刀掛け台を使用すれば、このようにディスプレイ風に飾って楽しむことも可能ですよ。


今回のプロジェクトでは、ここで紹介した「刀鍛冶の銘切り」と「鐵製刀剣型ペーパーナイフ黒鐵」の他、「玉鋼」製を含むその他2種のペーパーナイフも支援できます。

プロジェクトページには他の2種についても詳しく紹介されていますので、ぜひ下記のリンクから覗いてみてくださいね。

>>刀鍛冶の技が煌めく、あなただけの銘切り。1400年の歴史が今、あなたの名に息づく

Photo: にしやまあやか

Source: machi-ya