一眼レフカメラを背負って撮影トレッキングへ行くなら、最高の相棒になるかもしれません。
結論から先に言うと、マンフロット製トラベル三脚(プロカメラマンの愛用者も多い)にも手が届いてしまう、『Travel Tripod』の価格設定を高いと考えるか安いと思うかは、製品の信頼性にかかっていると思います。
なので、実際に使ってみるまで確かなことは言えませんが、しかし相当に頑張っている意欲作であることには間違いないところ。
革新的なコンパクトさだとアピールされているPeak Designの三脚は、カメラファン要チェックのアイテムです。
ペットボトルサイズになるサイズ感
まず、『Travel Tripod』の最もユニークな特徴は、ペットボトルサイズに折りたためるというところにあります。
脚の断面形状を工夫することで、この折りたたみ機構を実現していて、カメラ設置時の安定性は犠牲にしていないとのこと。
ただし、折りたたんだ時の長さを短くするために、脚が5段伸縮になっています。このため先端部がそれなりに細くなっているのはちょっと気になるところでしょう。

とは言え、バックパックのボトル用ポケットに突っ込むだけで持ち運べるという手軽さは、他のフルサイズ三脚にはないメリット。
さらに、コストパフォーマンスが決して悪くないと思われるポイントは、他にもあります。

脚部に関しては、伸ばすときに4つのフックを一気に開放できるので、立てる時間をかなり短縮できます。
Peak Design内の最速記録は、9.8秒だったそうですよ。
また、大きく開脚できるだけじゃなく三脚内部に吊り下げてのセットも可能となっていて、地面に極めて近い位置でのマクロ撮影にも対応可能。
スチルはもちろん、タイムラプス動画を押さえたいときなどに、威力を発揮してくれるでしょう。

ボールジョイントの雲台は、リリースと締め付けがしやすい大径リング仕様。
さらに、センターポール内にスマホ用のアダプターを格納できるという点も、見逃せないところ。
撮影ではどうしても小物が多くなりがちですが、内蔵できるのはとても助かると思います。

クイックリリースアダプターも、ワンタッチでセットできるシンプルな作りで、もちろんアルカスイス互換。
水準器も装備されていて、機能的には過不足を感じないという印象ですね。
肝心の価格ですが、アルミ製が349.95ドル(約37500円)、カーボン製が599.95ドル(約64300円)となっていて、日本への送料は34.95ドル(約3700円)です。
コンセプトを考えればカーボン製が望ましいところ。できれば一度手に取ってみたいですね。
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Image: peak design
Source: peak design, Peak Design / YouTube