ラベルプリンターのロングセラーとして、約30年の歴史を持つキングジムの「テプラ」。この「テプラ」シリーズで初のスマホ専用モデル「テプラ」LiteLR30が、8月下旬に発売されました。
シンプルに徹した本体外観
「テプラ」といえば、キーがたくさん付いた小ぶりの筐体を思い浮かべますが、「テプラ」LiteLR30には、ラベルをカットするための大きなボタンが1つ見えるだけ。
大きさも手のひらサイズ(幅71×奥行46×高さ76mm)で、自重も約130g(電池・テープ含まず)と、場所もとらず、持ち運びもとてもラクです。

「テプラ」LiteLR30には、ふたが2か所あります。片方を開けると、電源となる単4電池4本を入れるスペースがあり、もう片方には印刷用テープを1本入れるスペースがあります。
既存製品と異なり、ラベルへの入力操作は、すべてスマホで行うのが最大の特徴です。初めて使用する際に、専用アプリの「TEPRA Lite」(iOSとAndroid対応)をスマホにインストール。画面上で「TEPRA Liteにこの端末の位置情報へのアクセスを許可しますか?」と尋ねられるので、(本体のスイッチを入れてから)「許可」を押すと、Bluetoothの接続が確立されます。
ラベルはすべて専用アプリで作成
ラベルの内容はすべて、スマホの画面上で作成します。
アプリの初期画面には、「新規作成」「テンプレート」「保存ファイル/印刷履歴」とあります。「新規作成」はまったくの白紙から自分でテキストを作成、「テンプレート」はあらかじめ用意されている雛型をもとに作成、「保存ファイル/印刷履歴」は作成して保存済み・印刷済みのラベルを一覧表示するためのものです(100ラベルまで保存可能)。

慣れるまでは、「テンプレート」を活用するのがいいですね。これは、さらに「名前付け」「整理収納」「ギフト・デコレーション」のカテゴリーがあり、日常生活で使えるラベルを網羅。
例えば、子どもの学校への持ち物に貼る氏名ラベル、スパイス瓶や書類フォルダなどに貼る名称ラベル、ギフトのラッピングのアクセントとして貼るラベルなど、いろいろあって便利です。

作成機能はたくさん、操作は簡単
試しに1つ作ってみましょう。引き出しのたくさんついた小物衣類ボックスを購入したのを機に、「どの引き出しに何が入っているか」がわかるようなラベルを作ります。
ちなみに「Tシャツ」はテンプレートに既にあるので、そのまま使うことができます。
では、このテンプレートをもとに「くつした」を作ります。まず、「Tシャツ」アイコンをタップ。すると、編集画面に切り替わります。

そして、左下にある「絵文字」→「衣類」で靴下の絵文字をタップして、印刷面に靴下を登場させます。Tシャツの絵文字を削除(絵文字左上のXをタップ)し、靴下と差し替えます。

今度は「Tシャツ」のテキストをタップして選択状態にし、左下の小さい「Tシャツ」をタップすると、文字入力画面に。スマホでふだんテキスト入力をしているのと同じ要領で、「Tシャツ」は削除して「くつした」と入力し確定します(「靴下」と漢字変換も可能)。

これで作業は完了。あとは画面下部の「プリント」アイコンをタップするだけです。初めてでも直観的に操作できます。

ちなみに、編集画面では、テキストのフォントやサイズ、外枠の飾り罫線が変更でき、撮って保存しておいた写真や簡単にできる似顔絵、タイムスタンプも挿入することもできます。

このように、バリエーション豊富なラベルが簡単に作れる「テプラ」LiteLR30の価格は6800円(+税)。消耗品のテープは、スモーキーブルーといった単色のほか、絵柄入りのものを含め約20種類あり、各380円(+税)。
日常生活や事務仕事をちょっと便利にする、お役立ちアイテムとして活躍するでしょう。
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Source: 「テプラ」LiteLR30
Photo: 鈴木拓也