ワイヤレスイヤホンを一度使うと、もう有線タイプには戻れませんよね。
でも小さいし、付け外すことが多いので、うっかりどこかで無くしてしまいがちな物でもあります。
こんなときAppleのAirPodsとiPhoneの組み合わせなら、アプリを使って探せるのはご存知のとおりですが、スマホの機種を問わずに同じ機能が使える『GLIDiC Sound Air TW-7100』がリリースされました。
アプリで探知できるだけじゃなく、フィット感にも優れている、この新しいワイヤレスイヤホンをお借りできる機会がありましたので、早速レビューしてみます。
ユーザー数が多くて見つかりやすいTile機能で探せる

Bluetoothを使ったアイテムトラッカー(スマートタグ)の古参で、かなりのユーザー数を誇る「Tile」の機能を搭載しているところが、『GLIDiC Sound Air TW-7100』の最も特徴的な部分になります。
アイテムトラッカーといえば、無くしたアイテムを探すときに同製品同士で連携し、アイテムの近くにいる誰かのトラッカーがキャッチした信号を通知してくれるという仕組みを搭載していることが多いですよね。(※Tileでは、中継したトラッカーのプライバシー情報が送信されることはありません)
つまり、誰かに盗まれたり、バスに置き忘れたりして遠くに移動してしまったアイテムを探すときには、同製品を使っているユーザーの数が重要になってくるわけです。
利用者数が多い「Tile」を採用しているということは、それだけ発見確率が高いということが言えるんですね。

また、近くにほかのユーザーがいない場合でも、最後に接続が切れた地点を記録してくれています。
実際に私が試用している間にも、うっかり会社に置き忘れて帰ったことがありましたが、借り物なのに落としてしまったかと焦りつつ、アプリを開いたら会社の場所を示してくれていて安心したということがありました。
スマホから音を鳴らして探すこともできますし、Tileプレミアムに加入すれば、Bluetooth圏外に出たときにリアルタイムで通知してくれる機能も使えますよ。
カナルワークス監修の優れたフィット感

『GLIDiC Sound Air TW-7100』には、ベーシックタイプのイヤーピース4サイズと、コンフォートタイプのイヤーピース4サイズが同梱されています。
ベーシックタイプに比べると、コンフォートタイプは少し長さが短くなっていて、耳の穴を圧迫する面積を減らしてあるようです。
コンフォートタイプをセットして使いはじめたときは、装着感が軽い分、落ちそうになるんじゃないかと考えていましたが、頭を振ってみるくらいではまったく落ちる気配はありません。

その理由は、本体の形状にあります。
イヤーピースが耳の穴にきちんとフィットしていることが前提になりますが、本体部分は耳の各部と3点で接する形になっていて、ピッタリとホールドされてズレることがないんですね。
耳の形は人それぞれ違うはずなので、どの程度の誤差を許容できるのかわかりませんが、私に限って言えば、装着感はかなりいい感じです。
2時間ほど付けっぱなしにしたときには、さすがにジンジンとする違和感を覚えましたが、これくらいの長時間になると違和感が出ない方がおかしいレベルですからね。
ずっと愛用していれば、慣れにも期待できると思います。
安心感のある外音取り込み機能

本来、カナル型イヤホンは耳栓をするような形になるので、周囲の音が聞き取りにくくなるものですね。
それに加えてノイズキャンセリング機能も搭載して、没入感をアップさせたタイプの製品もありますが、『GLIDiC Sound Air TW-7100』では逆に、装着したままでも周囲の音を聞きやすくするための外音取り込み機能が採用されています。
外出中やウェブ会議中など、周囲の音や誰かが呼びかける声に対応する必要があるときに助かる機能ですね。
私は車で移動中に、放送局のアプリでニュースを聞いているのですが、音がクリアなので聞きやすいし、車外の音も問題なく聞き取れるし、スマホのスピーカーから出てくる雑音混じりで聞き取りにくい音声をボリューム上げて聞くより、ずっと快適でした。
あえて言うなら、誰にもジャマされずに音楽をじっくり聞きたいという人にとっては、ここが弱点だと感じられるかもしれませんね。
本体充電もスタミナたっぷり約12時間

ワイヤレスイヤホンなので、付属の専用ケースから充電することになりますが、ちょっと形容し難いフォルムにも関わらず、雑に投げ込むようにしてもマグネットで吸い付くようにセットされます。
ちょっとしたことですが、付け外しのたびにお世話になるものなので、これも大事なポイントですよね。
満充電すれば、イヤホン単体でも約12時間使用可能となっていて、専用ケースにはプラス約18時間分が充電されます。
私の使い方だと1週間くらい注ぎ足し充電しなくても、まったく気にならない感じでした。
さらに、イヤホンの充電がなくなっても、ケースに10分入れておけば約3時間分を補充してくれる急速充電にも対応しています。
イヤホンを外したらケースに戻すという使い方さえしていれば、ケースのインジケーターが1個点灯になったときに充電ケーブルにつなぐだけで、ほかは特に気にすることがありませんでしたね。
IPX4の生活防水

防水仕様という点も、見逃せないポイントでしょう。
IPX4相当なので、蛇口から出る水でジャブジャブ洗うような使い方には対応できませんが、耳に装着した状態で小雨の中ジョギングするような使い方なら大丈夫ということになります。
付けたままで軽く走ってみましたが、走った振動で落ちてしまうような感じもありませんでしたし、汗で滑ってしまうこともありませんでしたよ。
弟分の『TW-5100』もアリ

基本的な機能は同じで、デザインが少しポップな印象の『GLIDiC Sound Air TW-5100』も同時リリースされています。
『TW-7100』より使用可能時間が2時間ほど短く約8時間(ケースと合計で約28時間)になっていて、コンフォートタイプのイヤーピースが付属しませんが、5000円ほど安くなっています。
ベーシックタイプのイヤーピースが合うという人なら、『TW-5100』の方がコスパに優れると断言できますね。
参考価格は『TW-7100』が14900円 、『TW-5100』9790円となっていますので、過去にワイヤレスイヤホンを無くしたことがある人もない人も、ぜひチェックしておきましょう。
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Source: GLIDiC
Photo: 田中宏和